74 / 175
第72話 西日本ところてん!
しおりを挟む
しまづの会議が終わったころ、西日本は大きな動きを見せていました。
ひでよしの率いるサンサン商事がもうり連合の東と南をしっかり固め、もうり連合にビジネス的圧力を強めていきました。
もうり連合はこれに対して、当初、九州勢、つまりしまづと連合してひでよしと対抗しようとしていましたが、サンサン商事の副社長ひでながの札束攻勢でもうりをさらに苦しめていきました。
もはやこれ以上時間稼ぎも対抗も出来ないとあきらめたもうり連合の専務たかかげは以前交わした和平のさらに先、つまり傘下に降る決定をし、社内会議を開くことにしました。
もうりでも社内会議が開かれましたが、その風景はしまづ以上に混乱、殺伐としていました。
もうりの副社長もとはるがたかかげの意見に大反対しました。
「何であのポッと出の猿に頭を下げる必要があろうか!?第一たかかげ、お前はこうなることを見越してしまづと組むときめたのではないか?いまさら方針を変えてしまづと天下はもうりをどうみなすか考えて見ろ!!!」
もとはると意見を同じくするもうりの武闘派が大声でもとはるに賛同の意見を、たかかげに反対と罵声の言葉を浴びせました。
室内の罵声が落ち着いてからたかかげは静かに話します。
「今のもうりはところてんのようなものです、ひでよしの圧力に逆らえば粉々に砕けるでしょう、他に手段がないのです!もうりが生き残る唯一の手段はひでよしの力を利用してもうりを生かすしかありません!!!」
「すでにもうりとサンサン商事の境にあるわが社の拠点の多くがひでながたちの資本力により次々と下っています、私も表面化しないように策を多く講じましたがひでながには勝てませんでした」
「兄上!私も悔しいのです、ひでよし相手なら勝つ手もあるでしょうが、ひでながには・・・どうか察してください」
たかかげは大勢の役員がいる前でもとはるに向かって深々と頭を下げました。
そして、涙を浮かべながら兄に懇願しました。
もとはるはたかかげを毛利一の知恵者と普段から認めていました。
その彼が知恵で勝てないと断言されてはもとはるも言葉が見つかりませんでした。
こうしてもうり社長てるもとが最後に決断することでもうり連合はサンサン商事の傘下に降ることが決定しました。
ひでよしの率いるサンサン商事がもうり連合の東と南をしっかり固め、もうり連合にビジネス的圧力を強めていきました。
もうり連合はこれに対して、当初、九州勢、つまりしまづと連合してひでよしと対抗しようとしていましたが、サンサン商事の副社長ひでながの札束攻勢でもうりをさらに苦しめていきました。
もはやこれ以上時間稼ぎも対抗も出来ないとあきらめたもうり連合の専務たかかげは以前交わした和平のさらに先、つまり傘下に降る決定をし、社内会議を開くことにしました。
もうりでも社内会議が開かれましたが、その風景はしまづ以上に混乱、殺伐としていました。
もうりの副社長もとはるがたかかげの意見に大反対しました。
「何であのポッと出の猿に頭を下げる必要があろうか!?第一たかかげ、お前はこうなることを見越してしまづと組むときめたのではないか?いまさら方針を変えてしまづと天下はもうりをどうみなすか考えて見ろ!!!」
もとはると意見を同じくするもうりの武闘派が大声でもとはるに賛同の意見を、たかかげに反対と罵声の言葉を浴びせました。
室内の罵声が落ち着いてからたかかげは静かに話します。
「今のもうりはところてんのようなものです、ひでよしの圧力に逆らえば粉々に砕けるでしょう、他に手段がないのです!もうりが生き残る唯一の手段はひでよしの力を利用してもうりを生かすしかありません!!!」
「すでにもうりとサンサン商事の境にあるわが社の拠点の多くがひでながたちの資本力により次々と下っています、私も表面化しないように策を多く講じましたがひでながには勝てませんでした」
「兄上!私も悔しいのです、ひでよし相手なら勝つ手もあるでしょうが、ひでながには・・・どうか察してください」
たかかげは大勢の役員がいる前でもとはるに向かって深々と頭を下げました。
そして、涙を浮かべながら兄に懇願しました。
もとはるはたかかげを毛利一の知恵者と普段から認めていました。
その彼が知恵で勝てないと断言されてはもとはるも言葉が見つかりませんでした。
こうしてもうり社長てるもとが最後に決断することでもうり連合はサンサン商事の傘下に降ることが決定しました。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる