上 下
47 / 175

第45話 九州戦役編 しまづ突撃!!!

しおりを挟む
しまづ対おおとものカード対決!
HPと兵力に勝るおおとも軍は大軍によるひとひねりを狙いますが、しまづの罠にかかり敗北、しかし何とか体勢を立て直し、秘密兵器「国崩し」でしまづの軍勢を引かせることに成功しました。

さて、おおとも陣は残りの温泉饅頭を外壁に、ガステイラを内壁にして円陣を組み、真ん中に国崩しを配置して、しまづ陣との距離を徐々に詰めていきます。

対するしまづ陣。
「兄者、このままでは敵の新兵器の餌食になる!何とかせねば!!」とよしひろが大きな声で訴えます。

その声を聞きつつ沈黙する総大将のよしひさ。
いえひさには何か考えがあるようですが、兄二人の手前、大人しくしています。
「「がすたどん」ではダメか?」
よしひさは二人に問いかけます。

これはがすたどんでの攻撃はどうかという問いかけでしたが、よしひろもいえひさも首を横に振ります。
それから少しして、いえひさが提案します。

「敵の射程と威力がはるかに上なら、飛び道具ではなく直接相手の総大将の首を速攻で取りにいくしかない!」
よしひろも口を再び開きます。
「そうだ、敵の弱点は本陣にあり、まっすぐに攻めるほかあるまいて!」

それを聞いてよしひさは頷きました。
実はよしひさの頭の中には突撃の一手がすでに頭に浮かんでいましたが、あえて弟たちに提案させようと、わざと的外れな問いかけをして話を誘導したのでした。

突撃ということで危険な賭けでしたが、他に手段がなく、おおとも陣が近くに迫っている以上唯一勝てる戦いと踏んで決意したのでした。

こうして、しまづ陣は陣形を再編成して、がるかんを前面に、がすたどんを総大将の周りに固める陣形をし、しかもそれを相手がしまづ陣を良く見える小高い山の上に配置しました。

そして大将格のよしひろといえひさはがるかんの中で指揮を執る態勢を取っていました。
こうしてしまづ対おおともの戦い、その勝敗が決する瞬間が近づいてきました。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ゼロからはじめる島津大河誘致

郭隗の馬の骨
エッセイ・ノンフィクション
南九州の架空の自治体、宮之城市(みやのしろ)で島津義弘公を大河ドラマに誘致したいと願う一人の青年(ハンドルネーム 祭り之介)と東京の引きこもりの若者(ハンドルネーム コモロウ)横浜に住む壮年の男(ハンドルネーム フウイ)との会話や議論を通じて目標に向かって進んでいく物語。 千客万来、皆様も読んでネットの祭りに参加してみませんか。

悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。

ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。

【完結まで毎日更新】籐球ミットラパープ

四国ユキ
青春
主人公・阿河彩夏(あがわあやか)は高校入学と同時にセパタクロー部から熱烈な勧誘を受ける。セパタクローとはマイナースポーツの一種で、端的に言うと腕を使わないバレーボールだ。 彩夏は見学に行った時には入部する気はさらさらなかったが、同級生で部員の千屋唯(せんやゆい)の傲慢で尊大な態度が気に食わず、売り言葉に買い言葉で入部してしまう。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

あなたが選んだのは私ではありませんでした 裏切られた私、ひっそり姿を消します

矢野りと
恋愛
旧題:贖罪〜あなたが選んだのは私ではありませんでした〜 言葉にして結婚を約束していたわけではないけれど、そうなると思っていた。 お互いに気持ちは同じだと信じていたから。 それなのに恋人は別れの言葉を私に告げてくる。 『すまない、別れて欲しい。これからは俺がサーシャを守っていこうと思っているんだ…』 サーシャとは、彼の亡くなった同僚騎士の婚約者だった人。 愛している人から捨てられる形となった私は、誰にも告げずに彼らの前から姿を消すことを選んだ。

主人公は高みの見物していたい

ポリ 外丸
ファンタジー
高等魔術学園に入学した主人公の新田伸。彼は大人しく高校生活を送りたいのに、友人たちが問題を持ち込んでくる。嫌々ながら巻き込まれつつ、彼は徹底的に目立たないようにやり過ごそうとする。例え相手が高校最強と呼ばれる人間だろうと、やり過ごす自信が彼にはあった。何故なら、彼こそが世界最強の魔術使いなのだから……。最強の魔術使いの高校生が、平穏な学園生活のために実力を隠しながら、迫り来る問題を解決していく物語。 ※主人公はできる限り本気を出さず、ずっと実力を誤魔化し続けます ※小説家になろう、ノベルアップ+、ノベルバ、カクヨムにも投稿しています。

ブラック・スワン  ~『無能』な兄は、優美な黒鳥の皮を被る~ 

ファンタジー
「詰んだ…」遠い眼をして呟いた4歳の夏、カイザーはここが乙女ゲーム『亡国のレガリアと王国の秘宝』の世界だと思い出す。ゲームの俺様攻略対象者と我儘悪役令嬢の兄として転生した『無能』なモブが、ブラコン&シスコンへと華麗なるジョブチェンジを遂げモブの壁を愛と努力でぶち破る!これは優雅な白鳥ならぬ黒鳥の皮を被った彼が、無自覚に周りを誑しこんだりしながら奮闘しつつ総愛され(慕われ)する物語。生まれ持った美貌と頭脳・身体能力に努力を重ね、財力・身分と全てを活かし悪役令嬢ルート阻止に励むカイザーだがある日謎の能力が覚醒して…?!更にはそのミステリアス超絶美形っぷりから隠しキャラ扱いされたり、様々な勘違いにも拍車がかかり…。鉄壁の微笑みの裏で心の中の独り言と突っ込みが炸裂する彼の日常。(一話は短め設定です)

ファンタジー戦国記 三英傑の先を往く男 三好長慶

Ittoh
ファンタジー
ファンタジーな戦国時代。  三好長慶は、平成からテンプレのように、戦国へと転生したのでありました。  しかしながら、転生したのは、三好長慶だけではなかったようなのです。  何故なら、平成生まれの|三好長慶《みよしながよし》には、なんでこうなったというくらいに、歴史が変わっていたのです。

処理中です...