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第1話 しまづ四兄弟

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荒れ果てた荒野に4人の人物の姿が・・・
一人は大きな馬に乗った牛の兜をした大男、一人は髪の長い細い男、三人目は鉄仮面を付けたたぶん男、そして4人目はワイルドな格好のイケメン。
そして、何やら言葉が聞こえてきます。

「千年にわたり受け継がれてきた恐るべき県があった、その名もしまづの県!、一子相伝のしまづの県を巡って悲劇は繰り返される」

「はい!カーット!!お疲れさま」
「おい、これ色々大丈夫なのかとしひさ、後で問題が起きたりしないだろうな」
大きな馬に乗った大男が不安そうに質問します。

ここはある、スタジオの中、大きな馬も大男もCGによるもので実際の大きさは普通の姿である線の細いインテリ風の男、彼の名は「よしひさ」お菓子屋の若き社長です。

「社長、大丈夫です、固有名詞使ってませんから、それにこういうのは見た目とインパクトが大事ですから」
この声の主はとしひさ、鉄仮面をつけて登場した専務であり、しまづの頭脳です。

「兄者、わしが兄者の役をやったほうが良かったのではないか?」
この声はしまづの副社長であり、次男坊でもある「よしひろ」でした。
彼もまた、CGでしっかりしたガタイを調整されて。ロン毛の優男にイメチェンしていました。

確かに、スマートなよしひさよりもガタイのしっかりしたよしひろの方が大きな馬に乗って牛のような兜をかぶっているのがぴったり似合いそうでした。

「兄さんたち、いいじゃないか、CMも完成したんだし細かいことは気にしなくても
」常務であり兄弟たちの中で最年少のいえひさが兄たちに声をかけます。
彼は一番かっこいい役だったのでご機嫌です。

でも、弟にいい役が周り、自分が悪役っぽいことに気づいたとしひさは不満そうでした。

そうしたやり取りを見て、いえひさのカッコいい姿を遠くから目を輝かせながら見ていた見目麗しい男の娘がいました。いえひさの息子、対外室長のとよひさです。

そして、彼を遠巻きにしながら熱い視線を送る集団がいました。
彼らはとよひさ親衛隊、いわゆる熱狂的なアイドルオタクたちでした。(おわり)

※島津メモ 島津家の歴史は約800年なのでこの話はかなり盛ってます。
戦国島津4兄弟は義久、義弘、歳久、家久の4人です。
参考文献(リスペクト)北斗の拳
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