魔物界最強妻(ウサギ)と自称最弱夫(男の娘)の、もふっと世界ぶらり新婚旅行

猫33缶『ねこみみかん』

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第19羽 スライムvsスライム?

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 朝起きて、孤児院のみんなとご飯を食べてから、日課のスライム狩りへと向かいました。

「今日も~スライムを倒すのだぁ~」

「きゅう~♩」

「スライムってなあにぃー?」

 僕がソニカにスライムの事について、図鑑を見せながら説明していると、スライムが現れた。だけど何か何時ものスライムとは、何かが違った。そう何かが違ったのだ。ソーダスライムだよなぁ?試し斬りしてみれば、何かがわかるのかな?

「イースターさん行くねぇー!!ソニカに良いところ見せるぞぉ!」

「パァーがんもれぇ!」

 がんもれ?頑張れってことだよなぁ!スライムよ!今日の僕はいつもと違うからなぁ!えぃ!?

【ツルン!】

 僕の攻撃は確かにスライムを捉えた、捉えたはずだ。だがしかし、スライムは避けもせずに、僕の攻撃を滑らせたのだ。僕はバランスを崩しながら前へと進む。おっとっとと、片足でバランスを取っていると、何かに足を取られて、地面に腰を落としてしまった。

「きゅう?」

 イースターさんが心配そうに僕を見ている。僕だってこんな見た目だけど、男だぁ!と、意気込んだものの、ヌメヌメとした液体のせいで立ち上がれない。

 僕はこんなテレビ番組を思い出していた。ローション相撲や、ローション滑り台だ。このスライムは、ローションのような粘液を体から出すんだ。少しずつ僕のワイシャツが濡れて透けていく。

「きゃあ!」

 僕は男なのに女みたいな声を出してしまった。どうしてそんな声を出してしまったのかと言うと、スライムの触手が僕のブラのホックを外してしまったのだ。

 どうして男である僕がブラを着けている理由は、この装備は女物の下着を着けないと、防御力が-1,000されるという呪いがかかっているのだ。お金も溜まったからほかの装備を着ようと思って、この前ギルド近くの店で試着させて貰ったんだけど、男用を着たら爆散し、女用着たら異常な程体が重くなって動くけなくなってしまったことがあるからだ。

 だから僕はこの服を着続けているのだ。そんなことは置いといて、イースターさんもうそろそろ助けてくれないかな?

「きゅ!」

 イースターさんの威圧が発動し、スライムは僕を地面に置いて、後ろに後ずさった。

「パァーだいじょうぶ?」

「う、うん」

 ちくしょうあのスライム何なんだよ!娘に良いところを見せようと思ったのに、逆に心配されちゃったよ!この野郎!?何処に行った?背後に居たはずのスライムが忽然と消えた。その瞬間アナウンスさんの声が聞こえてきた。

『花嫁衣装の特殊強化条件が達成されました。特殊強化条件、清掃スライムが自らの意思で花嫁衣装の中に入るが達成されました。それにより、新効果、チビスライム生成を行使出来るようになりました。チビスライム生成。効果は、花嫁衣装からチビスライムを出すとかが出来る。操作可能。現在可能スライムの種類、清掃スライム、ソーダスライム。現在同時可能生成数、5匹』

 へ?スライムを獣魔に出来たの?でも、僕の討伐対象って、スライムだけだよ。この後もスライムを倒しても大丈夫なのだろうか?共食い改め、味方殺しにはならないのだろうか?試しに茂みから出てきたソーダスライムに向かって、僕の使役しているチビソーダスライムを戦わせてみた。

 ポヨン、ポヨンとぶつかり合うスライムたち。見ててほんわかするので、みんなで木陰に座って、木ノ実を食べながらスライム同士の戦いを観察していた。

 ーーーーーーーーーーー5分後ーーーーーーーーーーー

 スライム→ポヨン、ポヨン

 僕たち→カジカジ、カジカジ

 ーーーーーーーーーーー10分後ーーーーーーーーーー

 スライム→ポヨン、ポヨン

 僕たち→カジカジ、カジカジ

 ーーーーーーーーーーー20分後ーーーーーーーーーー

 スライム→ポヨン、ポヨン

 僕たち→じー、じー、ごくごく

 ーーーーーーーーーーーーetcーーーーーーーーーーー

 あの後もスライム同士の戦いは続き、その戦いは日が暮れるまで続いたが、結局お互い無傷だった。そのあと痺れを切らしたソニカが、相手のソーダスライムを蹴り飛ばすのであった。その日僕たちは街に帰らないで、星空の下で眠りにつくのであった。

 良し!明日はソニカのスキル、マイナスについて検証しよう!いやぁー楽しみだなぁ。
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