【草】限定の錬金術師は辺境の地で【薬屋】をしながらスローライフを楽しみたい!

雪奈 水無月

文字の大きさ
27 / 32
2章:アルカン大陸上陸編

27話 ギルドでの騒ぎ(前編)

しおりを挟む
「私はギルド受付を担当しているシアナです♪」

 彼女は大人な印象はあるけど、私とそこまで年齢は離れていないようにも見える。

「よろしくお願いします!」

 私が慣れていないのを見抜いたシアナさんは優しく丁寧に説明をしてくれた。

「リラックスしてくださいね~♪ギルドの規定についてお話しさせて頂きます……」

 冒険者ギルドでは3つのクエストを受注できる。
『魔物討伐クエスト』
『素材採取クエスト』
『探索調査クエスト』などがあり、それぞれに単価や評価はことなる。
 次に冒険者はランクが設定されていて下からF~Sランクある。受けられるクエストの難易度が高いほど報酬額もランクによって異なるらしい…つまり、今はFランクだから報酬が少ない依頼しか受注できないって話ね!

「大まかな説明は以上になります。お連れの方も冒険者登録はされますか?」

「マーツは冒険者登録しておく?身分証代わりにもなるし、暇な時には魔物を狩れば報酬ももらえるから損はないよ~?」
「あの……顔が怖いよ?ネムはどうせアタシに魔物を倒させている間に大好きな錬金で楽しむって算段なのでしょ?ズルいのですー!」

 さすがはマーツさん……私を理解していらっしゃる。だが、少し爪が甘いわ!

「それも一理あるんだけど…私が動けない事態に陥った時に代わりに任せられる有能なマーツさんにお願いしたいんだよ……ダメかな?」
「……もう。仕方ないなぁ~アタシは有能だからね!そのくらいは余裕なのです♪」
 
 よしっ!私は心の中でガッツポーズを取った。
フフッ…これでマーツにお願いして錬金作業に打ち込めるわ!危険な依頼の時は私も行けば問題ない!

「シアナさん。この子にも登録をお願いできますか?」
「はい、かしこまりました。先にネムさんをご案内致します……」

 シアナさんに連れられて私は別室に案内された。広い部屋には黒くて大きな石が台座に埋め込まれていた。

「あの…シアナさん。この大きな石は何でしょうか?」

 今まで鉱石も組み合わせて錬金で使って来たけど、こんな漆黒に黒光りする石は初めて見た。

「あぁ、これは判定石です。」

 説明ではちょっと長い話になったのでザックリと説明を解釈すると…
『生産職』…鍛治、調理、大工、錬金術など。
『戦闘職』…戦士、魔法使い、盾使い、盗賊などがあり、それらを管理して適切な場所に配置するのがギルドの仕事なんだとか……実際に自分のスキルが一つだけだと思っていたら隠された職業が発見されたというケースもあるらしい。

「そうなんですね!私は錬金術師の職業だったけど、なんか他に持っていると良いんですが……」

 生産職系で他にも多数取得できれば何か作っているだけで生きていけるし、無駄に魔物と戦わずに済むならそっちがイイわ!

「絶対ではないので、発見できたらラッキーくらいに思っていて下さい。では、始めるので石に手を触れて下さい……」

 石に手を触れるってことは片手でもイイのかな?まぁ…ナニか言われたらやり直せばイイや♪
 私は右手で石に触れた…すると、石が光り始めると眩しさで目を閉じた。

「眩しッ……」

 こんな演出あるなら先に言っておいてよ!
目を開くとシアナさんは驚いて倒れ込んでいた。その異様な光景に私に何か関係していることだと直ぐに理解した。


 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

26番目の王子に転生しました。今生こそは健康に大地を駆け回れる身体に成りたいです。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー。男はずっと我慢の人生を歩んできた。先天的なファロー四徴症という心疾患によって、物心つく前に大手術をしなければいけなかった。手術は成功したものの、術後の遺残症や続発症により厳しい運動制限や生活習慣制限を課せられる人生だった。激しい運動どころか、体育の授業すら見学するしかなかった。大好きな犬や猫を飼いたくても、「人獣共通感染症」や怪我が怖くてペットが飼えなかった。その分勉強に打ち込み、色々な資格を散り、知識も蓄えることはできた。それでも、自分が本当に欲しいものは全て諦めなければいいけない人生だった。だが、気が付けば異世界に転生していた。代償のような異世界の人生を思いっきり楽しもうと考えながら7年の月日が過ぎて……

神に同情された転生者物語

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。 すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情され、異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。 悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。

兄が【剣聖】、妹は【聖女】になった双子の転生者はのんびり冒険者やってます♪

雪奈 水無月
ファンタジー
「兄は剣聖、妹は聖女──でも、転生理由は女神の“うっかり”でした。」 平凡な放課後が、空に走る黒い亀裂で終わりを告げる。 与えられたのは最強の力と、新しい世界イングレイスでの第二の人生。 しかし、転生直後に待っていたのは──濃い霧と、不気味な視線。 手を離したら、もう二度と会えない。 これは、剣と癒しで道を切り拓く兄妹の冒険の始まり。

私と母のサバイバル

だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。 しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。 希望を諦めず森を進もう。 そう決意するシェリーに異変が起きた。 「私、別世界の前世があるみたい」 前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

処理中です...