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1章:妖精の森編
12.実在!?妖精王ジル・アルテ・オリジン。
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「もう目を開けてイイですよ?」
ワタシはその声で目を開ける…すると、目の前にはドールハウスみたいな小さな家が無数に広がっていた。その中の中心には見たことがないくらい巨木が生えていて、その巨木の中心を掘って作った家を一軒だけ見つけた。
「すごい…。ミニチュアハウス感がイイね!」
「気になったんだけど……巨木にある家は?」
「アレはジル様の屋代デス。」
「ジル爺の屋代は立派なの!」
「ジル様?」
(ジル爺って言っていたから村長とかかな……?)
「妖精王ジル・アルテ・オリジン様デス!」
「妖精王!?爺って言ってなかった?」
「ジル爺は妖精の始祖でもあるのデス」
「それにジル爺は不老なの!」
「不老……老いないとか…大変そうね」
「人間の子にしてはワシの苦労が分かるとみえる」
後ろから若々しい声で『ワシ』と言っているのを聞いて見なくても察しがついた。
「あなたが妖精王……えっ!?」
ワタシの予想の斜め上をいく容姿に言葉が詰まってしまった。
妖精王の姿は他の妖精とは少し……異なり、身長も普通の妖精は手のひらサイズなのに対し、妖精王は人間サイズだった。
しかも、ワタシは勝手ながら中年男性をイメージしていたけど、青年の姿で美少年ときている。
だが、ちゃんと背中には美しい羽根が6枚生えているから間違えないのだろう……。
「あなたが…妖精王ジル・アルテ・オリジン?」
「あぁ、そうだが…この姿に驚かれたかな?」
「まぁ…いや、結構……驚きました!」
ワタシの事を見ているようでどうやらヤマブキを見つめているようだった。
「えっと……この子はヤマブキって言うんです…」
(え?バレた!?)
「ヤマブキ…ねぇ……ワシの知人に似たオーラを感じたのだが、犬違いだったようじゃな!」
「あはは……」
(セーフ…バレてない……よね?)
「あの若造とて巨大な犬っころになっとるか!」
「すまんな。気にしないでくれ!」
そう見つめる視線は明らかに気づいてるぞって顔で見つめていてさすがにワタシも観念した。
「すみません!」
「この子はブラック・フェンリルでワタシがこの森で弱っていたから助けてテイムしました!」
「今の我はヤマブキだ!主であるネムの障害になるならば容赦はせんぞ…ジル」
「コラッ!何をケンカを売ってんのよ!」
「お前ほどの者をテイムとは狂ったやつかと思えば…存外、ピッタリな組み合わせかもしれぬな。」
「ネム様を侮辱するでない!」
「バカにしておらぬわ!」
「その魔力量に女神の加護付き…得体の知れない恐ろしさはあるが…我の孫は気に入っているみたいだからな!」
「孫……あっ!マーツ、ポックル、クリカ!?」
「ワシの可愛い孫じゃよ」
「ワシはこの黒犬…じゃないヤマブキと話があるからちょっと貸してくれ!」
ヤマブキが嫌だって顔でこちらを見てくるけど…仲良くしてきなさい。ワタシはあなたを…忘れないわ。
「ジルさん……どうぞ!イジメないでください」
「あるじ…なぜ……?」
「積もる話もあるだろうから楽しんでおいで。」
ヤマブキは精神ダメージを受けていたけど、交流するならちゃんとヤマブキもしないとね!
そうしてワタシは村の中央にある広場で妖精達からのもてなしを受ける事になったのだった。
ワタシはその声で目を開ける…すると、目の前にはドールハウスみたいな小さな家が無数に広がっていた。その中の中心には見たことがないくらい巨木が生えていて、その巨木の中心を掘って作った家を一軒だけ見つけた。
「すごい…。ミニチュアハウス感がイイね!」
「気になったんだけど……巨木にある家は?」
「アレはジル様の屋代デス。」
「ジル爺の屋代は立派なの!」
「ジル様?」
(ジル爺って言っていたから村長とかかな……?)
「妖精王ジル・アルテ・オリジン様デス!」
「妖精王!?爺って言ってなかった?」
「ジル爺は妖精の始祖でもあるのデス」
「それにジル爺は不老なの!」
「不老……老いないとか…大変そうね」
「人間の子にしてはワシの苦労が分かるとみえる」
後ろから若々しい声で『ワシ』と言っているのを聞いて見なくても察しがついた。
「あなたが妖精王……えっ!?」
ワタシの予想の斜め上をいく容姿に言葉が詰まってしまった。
妖精王の姿は他の妖精とは少し……異なり、身長も普通の妖精は手のひらサイズなのに対し、妖精王は人間サイズだった。
しかも、ワタシは勝手ながら中年男性をイメージしていたけど、青年の姿で美少年ときている。
だが、ちゃんと背中には美しい羽根が6枚生えているから間違えないのだろう……。
「あなたが…妖精王ジル・アルテ・オリジン?」
「あぁ、そうだが…この姿に驚かれたかな?」
「まぁ…いや、結構……驚きました!」
ワタシの事を見ているようでどうやらヤマブキを見つめているようだった。
「えっと……この子はヤマブキって言うんです…」
(え?バレた!?)
「ヤマブキ…ねぇ……ワシの知人に似たオーラを感じたのだが、犬違いだったようじゃな!」
「あはは……」
(セーフ…バレてない……よね?)
「あの若造とて巨大な犬っころになっとるか!」
「すまんな。気にしないでくれ!」
そう見つめる視線は明らかに気づいてるぞって顔で見つめていてさすがにワタシも観念した。
「すみません!」
「この子はブラック・フェンリルでワタシがこの森で弱っていたから助けてテイムしました!」
「今の我はヤマブキだ!主であるネムの障害になるならば容赦はせんぞ…ジル」
「コラッ!何をケンカを売ってんのよ!」
「お前ほどの者をテイムとは狂ったやつかと思えば…存外、ピッタリな組み合わせかもしれぬな。」
「ネム様を侮辱するでない!」
「バカにしておらぬわ!」
「その魔力量に女神の加護付き…得体の知れない恐ろしさはあるが…我の孫は気に入っているみたいだからな!」
「孫……あっ!マーツ、ポックル、クリカ!?」
「ワシの可愛い孫じゃよ」
「ワシはこの黒犬…じゃないヤマブキと話があるからちょっと貸してくれ!」
ヤマブキが嫌だって顔でこちらを見てくるけど…仲良くしてきなさい。ワタシはあなたを…忘れないわ。
「ジルさん……どうぞ!イジメないでください」
「あるじ…なぜ……?」
「積もる話もあるだろうから楽しんでおいで。」
ヤマブキは精神ダメージを受けていたけど、交流するならちゃんとヤマブキもしないとね!
そうしてワタシは村の中央にある広場で妖精達からのもてなしを受ける事になったのだった。
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