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ノルティア国誕生編
episode 23 エリーナの思惑。
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ゲストハウスに到着するとすでにルシアがゲスト向けの料理をテーブルに並べていた。
兵士達にも外の芝生の広場にテーブルを並べて宴会ブースをフレアとファルとで準備してくれていたようだ。
それからお互いのメンバー同士も交流の為に自然と自己紹介がてら食事やお酒を交えながら楽しく皆んなで語らっていた。
今日はやはり一泊することが決まり、パーティーは盛大に盛り上がり、気付けば夜の星がキラキラと輝き始めた頃になっていた。
(皆んな酔い潰れてる…大人は大変だね~♪)
「ノル様に大事なお話があります……」
「はい、何でしょう?」
「この場では言えないので二人きりになりたいのですが……良い場所はありませんか?」
「ちょっとお待ちになって下さいエリーナ様!」
再び、彼…アルトロスが口を挟むとエリーナは少し強めの口調で黙らせた。
「黙りなさい!私はノル様と二人で話したいのです……着いて来たら……分かりますね?」
(すごい迫力……)
「失礼…………しました……。」
まぁ、アルトロス殿の気持ちもわからなくも無い。
得体の知れない男と二人にさせるなんて嫌だろう?
「さぁ、参りましょう…ノル様♪」
(大事な話……なんだか気になって来たな。)
「この間、池を見つけたのでそこに行きませんか?魔物もそのエリアには近づかない様なので。」
「はい♪そこにしますッ!」
二人で池がある場所まで歩いて向かう途中で僕は不思議とこれまで起きた事をエリーナに打ち明けていた。
エリーナが話を聞く天才なのか話を引き出す天才なのか……どちらにせよ僕は彼女に対して不思議な気持ちを抱いていたと思う。そんな彼女とこうしてずっと話していたいと考えていたら気付けば池に到着していた。
「ここがオススメの池ですね?」
「はい!僕の好きな場所……です。」
「わたくしも好きです。緑と青とが絶表なバランスで共存していて、生き物の息吹を感じます。」
「話って?さっきからずっと気になって……」
エリーナはクスッと笑うと靴を脱いで浅い池の淵を歩き始めた。
「気持ちいい……」
「あの……」
手を伸ばしたエリーナは僕を自身の方に引き寄せるとバシャっと水が飛び跳ねていた。
「キャッ!」
「あ…すみません。ドレスが濡れちゃったね…どうしよう……あ、ルシアに言ったらドレスを何とかできるかも!」
僕は慌ててエリーナを池から出そうとするが、彼女は動かずに言った。
「気にしないでノル……」
慌てている僕の頬を優しく両手で触ると唇と唇が触れていた。
(これは……いったい?!)
思考が追いつかない……
「私のファーストキス…ノルに捧げたくて。」
「へ…?どうなって……。エーーッ!?」
エリーナは頬を真っ赤にしながら僕を見つめる。
「私の想いはあの日、5年前からずっと……」
「5年前!?……って舞踏会の時?」
「そうです…ずっとお慕え申しておりました!」
「あの……その気持ちは有難いのですが、どうしてエリーナが僕を好いてくれているのかが分からなくて……あまり、会っていないでしょ?」
「それは……」
兵士達にも外の芝生の広場にテーブルを並べて宴会ブースをフレアとファルとで準備してくれていたようだ。
それからお互いのメンバー同士も交流の為に自然と自己紹介がてら食事やお酒を交えながら楽しく皆んなで語らっていた。
今日はやはり一泊することが決まり、パーティーは盛大に盛り上がり、気付けば夜の星がキラキラと輝き始めた頃になっていた。
(皆んな酔い潰れてる…大人は大変だね~♪)
「ノル様に大事なお話があります……」
「はい、何でしょう?」
「この場では言えないので二人きりになりたいのですが……良い場所はありませんか?」
「ちょっとお待ちになって下さいエリーナ様!」
再び、彼…アルトロスが口を挟むとエリーナは少し強めの口調で黙らせた。
「黙りなさい!私はノル様と二人で話したいのです……着いて来たら……分かりますね?」
(すごい迫力……)
「失礼…………しました……。」
まぁ、アルトロス殿の気持ちもわからなくも無い。
得体の知れない男と二人にさせるなんて嫌だろう?
「さぁ、参りましょう…ノル様♪」
(大事な話……なんだか気になって来たな。)
「この間、池を見つけたのでそこに行きませんか?魔物もそのエリアには近づかない様なので。」
「はい♪そこにしますッ!」
二人で池がある場所まで歩いて向かう途中で僕は不思議とこれまで起きた事をエリーナに打ち明けていた。
エリーナが話を聞く天才なのか話を引き出す天才なのか……どちらにせよ僕は彼女に対して不思議な気持ちを抱いていたと思う。そんな彼女とこうしてずっと話していたいと考えていたら気付けば池に到着していた。
「ここがオススメの池ですね?」
「はい!僕の好きな場所……です。」
「わたくしも好きです。緑と青とが絶表なバランスで共存していて、生き物の息吹を感じます。」
「話って?さっきからずっと気になって……」
エリーナはクスッと笑うと靴を脱いで浅い池の淵を歩き始めた。
「気持ちいい……」
「あの……」
手を伸ばしたエリーナは僕を自身の方に引き寄せるとバシャっと水が飛び跳ねていた。
「キャッ!」
「あ…すみません。ドレスが濡れちゃったね…どうしよう……あ、ルシアに言ったらドレスを何とかできるかも!」
僕は慌ててエリーナを池から出そうとするが、彼女は動かずに言った。
「気にしないでノル……」
慌てている僕の頬を優しく両手で触ると唇と唇が触れていた。
(これは……いったい?!)
思考が追いつかない……
「私のファーストキス…ノルに捧げたくて。」
「へ…?どうなって……。エーーッ!?」
エリーナは頬を真っ赤にしながら僕を見つめる。
「私の想いはあの日、5年前からずっと……」
「5年前!?……って舞踏会の時?」
「そうです…ずっとお慕え申しておりました!」
「あの……その気持ちは有難いのですが、どうしてエリーナが僕を好いてくれているのかが分からなくて……あまり、会っていないでしょ?」
「それは……」
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