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ノルティア国誕生編
episode 20 大国ノルウェル。
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―それから数週間後―
レイチャード殿宛に一通の手紙が届いていた。
「こ……こ……これは……」
「急ぎノル様にお伝えしなくてはいかん!!」
「おい、バルターはおるか?」
「旦那様…いかがなさいましたか?」
グレイス家に仕える執事の"バルター"は慌てているレイチャードに荷馬車の用意をするには時間がかかる事を伝えるとレイチャードからは荷馬車では無く、早馬を用意するように指示を受けた。
「早馬ならば手配は早いです。」
「すぐに使うから準備せよ!」
馬が準備されると慌ててグレイス邸を出立すると急ぎ、ノル達が待つ新ノルティアの村へと馬を走らせたのだった。
まさかそんな事になっていようとは思いもしないノルは通常運転で『建築』に勤しんでいた。
「ふぅ~今日も順調に整地して建築してかなり広がった……ってどんだけ広いんだよッ!!」
建築楽しくてつい広げてるけど…このレドリアは不可侵条約でどの国も立ち入れないルール。
僕はまぁ…まだ、加盟国にも入ってないし、気にしてなかったが……うん!気にするのは止めよう!
「一度、家に戻って次のスキルを使う準備をしようかな♪そろそろお腹も空いたし……ぐぅ~♪」
2時間ほど掛かる距離もあってレイチャード殿が馬を数頭くれ、乗馬を習う前に追放されたのもあり、暇な時にレイチャード殿に習ったお陰で随分と乗りこなせるようになっていた。
馬の中でも白い美しい馬が僕に懐いてくれて愛馬として最近では建築する度に背に乗せてもらっている。
「よし、行こうか…白美神!」
「ヒヒィーーーン♪」
白美神の背中に乗ると言わなくても目的地へ向かってくれる。
ルシア達が集まる用に大きめの家を数日前に改築してそこで集まるようにしていた。
今日はレイチャード殿以外は皆んな集まっているんだった…報告とかもあるだろうし、待たせないように急がないと。
居住区エリアまで近づくと見知らぬ馬が一頭が馬舎に繋がれていた。
「あれはレイチャード殿の馬かな?」
(三日前に家に戻られて一週間ほど戻らないと言っていたのに……何かあったのか?)
部屋に入るといつもの雰囲気じゃなかった。
「どうかされましたか?」
僕の言葉に慌てて駆け寄るレイチャード殿の手には二通の手紙を持っていた。
「落ち着いて聞いてください……」
(え?パニックになるような話題なのか?)
僕はひとまずレイチャード殿の話を聞くことに…
「今朝、手紙が届いたのですが……」
話の内容はこうだった…。
今朝方、レイチャード殿宛に二通の手紙が届いた。
その宛名が『エリーナ・ノルウェル』。
そう、三代王国の一つ……【ノルウェル王国】の姫君が手紙を出してきたのだ。
レイチャード殿は前々からノルウェル王国と親交があり、王家とも連絡を取り合う仲だったらしく、手紙自体はよくある事らしいのだが……
「それだと何に驚かれてるのですか?」
「それがですね…ノル様に手紙をと……」
そして僕は手紙を受け取ると早速、封を切り、中から手紙を取り出した。
手紙の文字はとても見やすく丁寧に書かれていて内容は……驚くべき内容だった。
レイチャード殿宛に一通の手紙が届いていた。
「こ……こ……これは……」
「急ぎノル様にお伝えしなくてはいかん!!」
「おい、バルターはおるか?」
「旦那様…いかがなさいましたか?」
グレイス家に仕える執事の"バルター"は慌てているレイチャードに荷馬車の用意をするには時間がかかる事を伝えるとレイチャードからは荷馬車では無く、早馬を用意するように指示を受けた。
「早馬ならば手配は早いです。」
「すぐに使うから準備せよ!」
馬が準備されると慌ててグレイス邸を出立すると急ぎ、ノル達が待つ新ノルティアの村へと馬を走らせたのだった。
まさかそんな事になっていようとは思いもしないノルは通常運転で『建築』に勤しんでいた。
「ふぅ~今日も順調に整地して建築してかなり広がった……ってどんだけ広いんだよッ!!」
建築楽しくてつい広げてるけど…このレドリアは不可侵条約でどの国も立ち入れないルール。
僕はまぁ…まだ、加盟国にも入ってないし、気にしてなかったが……うん!気にするのは止めよう!
「一度、家に戻って次のスキルを使う準備をしようかな♪そろそろお腹も空いたし……ぐぅ~♪」
2時間ほど掛かる距離もあってレイチャード殿が馬を数頭くれ、乗馬を習う前に追放されたのもあり、暇な時にレイチャード殿に習ったお陰で随分と乗りこなせるようになっていた。
馬の中でも白い美しい馬が僕に懐いてくれて愛馬として最近では建築する度に背に乗せてもらっている。
「よし、行こうか…白美神!」
「ヒヒィーーーン♪」
白美神の背中に乗ると言わなくても目的地へ向かってくれる。
ルシア達が集まる用に大きめの家を数日前に改築してそこで集まるようにしていた。
今日はレイチャード殿以外は皆んな集まっているんだった…報告とかもあるだろうし、待たせないように急がないと。
居住区エリアまで近づくと見知らぬ馬が一頭が馬舎に繋がれていた。
「あれはレイチャード殿の馬かな?」
(三日前に家に戻られて一週間ほど戻らないと言っていたのに……何かあったのか?)
部屋に入るといつもの雰囲気じゃなかった。
「どうかされましたか?」
僕の言葉に慌てて駆け寄るレイチャード殿の手には二通の手紙を持っていた。
「落ち着いて聞いてください……」
(え?パニックになるような話題なのか?)
僕はひとまずレイチャード殿の話を聞くことに…
「今朝、手紙が届いたのですが……」
話の内容はこうだった…。
今朝方、レイチャード殿宛に二通の手紙が届いた。
その宛名が『エリーナ・ノルウェル』。
そう、三代王国の一つ……【ノルウェル王国】の姫君が手紙を出してきたのだ。
レイチャード殿は前々からノルウェル王国と親交があり、王家とも連絡を取り合う仲だったらしく、手紙自体はよくある事らしいのだが……
「それだと何に驚かれてるのですか?」
「それがですね…ノル様に手紙をと……」
そして僕は手紙を受け取ると早速、封を切り、中から手紙を取り出した。
手紙の文字はとても見やすく丁寧に書かれていて内容は……驚くべき内容だった。
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