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帝国編
episode 16 秘技オート建築!!
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『ラスタード帝国国民救出作戦』の会議を終え、僕らは各自で行動を開始した。
レイチャード殿は建築資材、素材の仕入れと商談を最優先にし、小国で馴染みがある国をいくつか訪ねてみるそうだ。
ロール殿も馴染みのある小国に出向いて説得して働ける民を何人か集めて来るとのことだった。
フレアさんは戦争に備えた準備をするらしく、
鍛治スキルを使って防具と剣を量産すると張り切っていたから今日は鍛冶場も作る予定だ。
ゼノビアさんは……コミュ障だからと魔物退治に勤しむようだ。
(コミュ障ねぇ…面倒くさがってる気がするが…)
ファルは意外だった。獣人族関係の村々に話を付けて来ると言って誰よりも先に旅立っていった。
(ファルは積極的に動くヒトなんだ……意外。)
ルシアは落ち着くまでは僕の護衛に専念するとかでここに残った。
朝はバタバタでお見送りやら支度の準備の手伝いやらで忙しかった。
やっと自分の時間ができたのは昼過ぎだった。
「ルシア居る?……ルシア~?」
「はい、何でしょう?」
「ちょっと敷地拡張とフレアの鍛冶場を作って来るね!早く欲しいって急かされてたから。」
「はい、くれぐれも無理をなさらず、危険だったら直ぐに逃げて下さい。」
「わかった。行って来ます!」
「行ってらっしゃいませ…ノル様。」
鍛冶場は住居区から離すと不便そうなんだよね。
あと、配置も考えないと適当にしちゃうと景観が損ねちゃうんだよ……。
待てよ…鍛冶場は僕の家の近くに建てたら何かと都合が良いかも。
今、現在の家がレドリア魔森林のジャストど真ん中辺りならもし、王城を建てたとして鍛冶場が城内にあった方が便利かもしれない。
ついでに武器庫も作れば兵士のモチベもあがるかも……なんて考えつつ、自分の家の斜め向かいに図面を引いた。
「―図面展開―」
能力が向上して前よりも細かな調整も自由にできるようになっていた。
さらに、防火効果、耐熱効果、防音効果、耐寒効果を建物に付与するスキルができるようになっていた。
竈門は要るかな?工房っぽい感じにしてデザインとして竈門も準備しておくか……
鍛治スキルで作れちゃうから鍛冶場も必要は無いかもしれないが…形から入るのもモチベーションが上がるだろうから大事だよね!
そうして二階建ての一階鍛冶場で二階が住居を作り上げた。
「なかなかの自信作が出来た気がする♪」
さて……次は……
「ノル様!」
「ん?ルシアどうしたの?」
「今から前回の場所まで移動ですよね?」
「うん。」
すると手に持っていた荷物を手渡した。
「遅くなると思うので軽く食べれる物を準備したので合間に食べて下さいね♪」
「うん♪ありがとう。」
それから徒歩で約3時間ほど移動したくらいに森林が見え始めた。
さてと……やりますか!
「―範囲指定―」
(ちょっと試してみたかったんだよね……)
光の範囲が自分のイメージに同調して伸びたり、縮んだりできるのを確認すると一気に範囲限界ギリギリまで伸ばしてみた。
「へぇ……かなり伸びるじゃん!」
「よーし。」
「―整地拡張―」
そこにあった全ての材料と資材を回収していた。
「一発でかなり削ったから楽だったな。」
「次は……建築をやってみよう!」
(さっきの整地拡張の指定は生きてるな。)
「―オート建築―」
この場合は指定した場所までを一気に建物を建てられる。まぁ、似た家になるんだけどね!
レイチャード殿は建築資材、素材の仕入れと商談を最優先にし、小国で馴染みがある国をいくつか訪ねてみるそうだ。
ロール殿も馴染みのある小国に出向いて説得して働ける民を何人か集めて来るとのことだった。
フレアさんは戦争に備えた準備をするらしく、
鍛治スキルを使って防具と剣を量産すると張り切っていたから今日は鍛冶場も作る予定だ。
ゼノビアさんは……コミュ障だからと魔物退治に勤しむようだ。
(コミュ障ねぇ…面倒くさがってる気がするが…)
ファルは意外だった。獣人族関係の村々に話を付けて来ると言って誰よりも先に旅立っていった。
(ファルは積極的に動くヒトなんだ……意外。)
ルシアは落ち着くまでは僕の護衛に専念するとかでここに残った。
朝はバタバタでお見送りやら支度の準備の手伝いやらで忙しかった。
やっと自分の時間ができたのは昼過ぎだった。
「ルシア居る?……ルシア~?」
「はい、何でしょう?」
「ちょっと敷地拡張とフレアの鍛冶場を作って来るね!早く欲しいって急かされてたから。」
「はい、くれぐれも無理をなさらず、危険だったら直ぐに逃げて下さい。」
「わかった。行って来ます!」
「行ってらっしゃいませ…ノル様。」
鍛冶場は住居区から離すと不便そうなんだよね。
あと、配置も考えないと適当にしちゃうと景観が損ねちゃうんだよ……。
待てよ…鍛冶場は僕の家の近くに建てたら何かと都合が良いかも。
今、現在の家がレドリア魔森林のジャストど真ん中辺りならもし、王城を建てたとして鍛冶場が城内にあった方が便利かもしれない。
ついでに武器庫も作れば兵士のモチベもあがるかも……なんて考えつつ、自分の家の斜め向かいに図面を引いた。
「―図面展開―」
能力が向上して前よりも細かな調整も自由にできるようになっていた。
さらに、防火効果、耐熱効果、防音効果、耐寒効果を建物に付与するスキルができるようになっていた。
竈門は要るかな?工房っぽい感じにしてデザインとして竈門も準備しておくか……
鍛治スキルで作れちゃうから鍛冶場も必要は無いかもしれないが…形から入るのもモチベーションが上がるだろうから大事だよね!
そうして二階建ての一階鍛冶場で二階が住居を作り上げた。
「なかなかの自信作が出来た気がする♪」
さて……次は……
「ノル様!」
「ん?ルシアどうしたの?」
「今から前回の場所まで移動ですよね?」
「うん。」
すると手に持っていた荷物を手渡した。
「遅くなると思うので軽く食べれる物を準備したので合間に食べて下さいね♪」
「うん♪ありがとう。」
それから徒歩で約3時間ほど移動したくらいに森林が見え始めた。
さてと……やりますか!
「―範囲指定―」
(ちょっと試してみたかったんだよね……)
光の範囲が自分のイメージに同調して伸びたり、縮んだりできるのを確認すると一気に範囲限界ギリギリまで伸ばしてみた。
「へぇ……かなり伸びるじゃん!」
「よーし。」
「―整地拡張―」
そこにあった全ての材料と資材を回収していた。
「一発でかなり削ったから楽だったな。」
「次は……建築をやってみよう!」
(さっきの整地拡張の指定は生きてるな。)
「―オート建築―」
この場合は指定した場所までを一気に建物を建てられる。まぁ、似た家になるんだけどね!
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