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17話 攻防壁・完成間近!
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建築スキルは万能だ…素材次第ではオリジナルで要塞や強固な砦も気付けてしまう。
レベルが以前に比べて上がったのも大きい……。
「―図面…防壁改造―」
今の材料だと…2割程度の距離は作れそうだけど…せめて今日中に5割ほどは建築しときたい。
「材料は調達できそうですか?」
伝令の人に聞いたところ…荷馬車が足りずに時間掛かっていると報告を受けていたようだ。
「それだったら僕が荷馬車の荷台を魔改造しますのでそちらに変えてください!」
「魔改造!?そんな事までできるのですか?」
「時間が惜しいから話は後です!」
僕は一つの懸念があった…それは兄である。
兄は行動が安直で思い立ったらやるような性格をしている……計画性が無いから僕とは相性が悪い。
急な戦争への動きもおそらくは兄が考えて父は何も気にせずに後押ししたのだろう……こうなっては大臣や補佐は大変だな…前は僕が裏で手を回しながら気分が変わるのを待って違うことで成果を上げる手助けできたけど、今はやりたい放題ってことか。
「面倒ばかり…」
「ノル様?」
「いゃ、兄上にちょっとね。」
僕は防壁を作りながら旧型の馬車をリメイクして新しい方に作り替えた。
荷馬車は広くなって様々な付与が施されている。
荷重制御、荷移動制御、馬力アップ、加速などが盛り込んでみた。
「通常の3倍…運送革命を起こす気ですか?」
「あくまでも仮…ですが、落ち着いた時には商売としてもアリかもしれませんね!」
伝令は飽きるているようにみえた。
作業効率が3倍増しになり、予定していた5割を超えて7割ほど完成した。
「お疲れ様でしたノル様。」
「まぁ、何とか7割を切ったね……疲れた。」
(MPの消費が激しい……魔力切れはしないようにしないとな……倒れたら大変だ。)
「伝令!帝国軍がこちらに向けて進軍を開始したと報告を受けました!」
伝令役の男性が息を枯らしながら必死に伝えてくれた。気を利かせてルシアが水をジョッキで持って来る…それをグビグビと飲み干すと倒れ込んだ。
「やっぱり…」
「進軍を始めたとしたら…3日で到着しそうですね……途中にあるランゼルフ公爵領とジルドラ公爵領を経由して兵士を徴収したり、兵を休ませながらだとしたらそのくらいかと。」
ルシアの推測は常人ならば正しい…けど、兄さんだと話は別……
「レオン兄さんなら…兵士の疲労を無視して直で攻めるかもしれない。」
「お兄様は兵を徴収せずに攻めると?」
「たぶん、レオン兄さんは短期決戦で攻めれると考えてる可能性がね…理由は二つ。
一つがノルウェルが大国にも関わらずに戦争反対を掲げている所を弱者って認識してる可能性があること……帝国理念は弱肉強食を掲げるくらいに力を信仰してる。」
「お兄様はノルウェルをなめていると?」
なめている…正直、帝国の軍は先代の皇帝が一から叩き上げて作った帝国兵が半数……少数精鋭だが、屈強で実力者ばかりの皇帝直属近衛兵もいる。
「ノルウェルに万が一が無いようにこちらは頭脳戦で対抗していこう!なめられているならば都合は良いからね。」
兄レオンと父ザリオンは自分達を軽んじた人間は容赦なく潰しにかかるだろう…レイチャード殿も意を唱えた側……つまり、反逆者として攻め入る口実に使うつもりに違いない。
「今日中に防壁を完成させよう!試してみたいこともできたし……」
レベルが以前に比べて上がったのも大きい……。
「―図面…防壁改造―」
今の材料だと…2割程度の距離は作れそうだけど…せめて今日中に5割ほどは建築しときたい。
「材料は調達できそうですか?」
伝令の人に聞いたところ…荷馬車が足りずに時間掛かっていると報告を受けていたようだ。
「それだったら僕が荷馬車の荷台を魔改造しますのでそちらに変えてください!」
「魔改造!?そんな事までできるのですか?」
「時間が惜しいから話は後です!」
僕は一つの懸念があった…それは兄である。
兄は行動が安直で思い立ったらやるような性格をしている……計画性が無いから僕とは相性が悪い。
急な戦争への動きもおそらくは兄が考えて父は何も気にせずに後押ししたのだろう……こうなっては大臣や補佐は大変だな…前は僕が裏で手を回しながら気分が変わるのを待って違うことで成果を上げる手助けできたけど、今はやりたい放題ってことか。
「面倒ばかり…」
「ノル様?」
「いゃ、兄上にちょっとね。」
僕は防壁を作りながら旧型の馬車をリメイクして新しい方に作り替えた。
荷馬車は広くなって様々な付与が施されている。
荷重制御、荷移動制御、馬力アップ、加速などが盛り込んでみた。
「通常の3倍…運送革命を起こす気ですか?」
「あくまでも仮…ですが、落ち着いた時には商売としてもアリかもしれませんね!」
伝令は飽きるているようにみえた。
作業効率が3倍増しになり、予定していた5割を超えて7割ほど完成した。
「お疲れ様でしたノル様。」
「まぁ、何とか7割を切ったね……疲れた。」
(MPの消費が激しい……魔力切れはしないようにしないとな……倒れたら大変だ。)
「伝令!帝国軍がこちらに向けて進軍を開始したと報告を受けました!」
伝令役の男性が息を枯らしながら必死に伝えてくれた。気を利かせてルシアが水をジョッキで持って来る…それをグビグビと飲み干すと倒れ込んだ。
「やっぱり…」
「進軍を始めたとしたら…3日で到着しそうですね……途中にあるランゼルフ公爵領とジルドラ公爵領を経由して兵士を徴収したり、兵を休ませながらだとしたらそのくらいかと。」
ルシアの推測は常人ならば正しい…けど、兄さんだと話は別……
「レオン兄さんなら…兵士の疲労を無視して直で攻めるかもしれない。」
「お兄様は兵を徴収せずに攻めると?」
「たぶん、レオン兄さんは短期決戦で攻めれると考えてる可能性がね…理由は二つ。
一つがノルウェルが大国にも関わらずに戦争反対を掲げている所を弱者って認識してる可能性があること……帝国理念は弱肉強食を掲げるくらいに力を信仰してる。」
「お兄様はノルウェルをなめていると?」
なめている…正直、帝国の軍は先代の皇帝が一から叩き上げて作った帝国兵が半数……少数精鋭だが、屈強で実力者ばかりの皇帝直属近衛兵もいる。
「ノルウェルに万が一が無いようにこちらは頭脳戦で対抗していこう!なめられているならば都合は良いからね。」
兄レオンと父ザリオンは自分達を軽んじた人間は容赦なく潰しにかかるだろう…レイチャード殿も意を唱えた側……つまり、反逆者として攻め入る口実に使うつもりに違いない。
「今日中に防壁を完成させよう!試してみたいこともできたし……」
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