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episode 3 二人で登校!?
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「今から朝食食べるから待っててくれる?」
「うん…待って……ぐうぅ…。」
藤原さんの腹部から音が鳴る……6時半の早朝で僕は納得した。
「簡単なので良ければ朝食作るよ?」
「え…あっ……ゔぅ……お願いします。」
あんなの聞かされたら空腹の女子を前にして一人でご飯なんて食べれるほど薄情ではないのだ。
「お待たせ。ホントに簡単だから……」
食パンにソーセージと目玉焼きを添えただけのとてもシンプルだけど腹持ちの良いラインナップ♪
「手慣れてる……」
「え?あぁ…両親が基本いないから家事は大体できるよ……とは言っても料理は手が混んでるのはまだまだなんだけどね!」
「へぇ~日野くんってそんな風に笑うんだ♪」
(……笑ってた?)
「いただきまーす♪」
藤原さんはよほどお腹が空いていたのかペロリと完食してしまった。
「ごちそうさまでした!焼き加減…絶妙で美味♪」
「上手かったなら良かったよ!」
あれ……何か重要な事を藤原さんに聞こうとしていた気がするんだが……何だっけ?
「あっ!そろそろ行かなきゃじゃない!?」
藤原さんの言葉に壁掛けの時計に目をやると7時半になろうとしていた。
「ヤバッ……」
「急ぐよ藤原さん!」
「うん!急ごう!」
二人でバタバタしながら家を出ると食べたばかりで全速力で走った。
家から歩いて30分くらいだから走ればギリギリ間に合う距離に蜜山東高校はある。
「はぁはぁ……」
「ふぇ…うっ……危ない……出るとこだった。」
「出さないでくれよ…大変だから!」
「食べて直ぐはヤバいね…。」
「お前らギリギリだぞ~急げよ~!」
生徒指導の東野 三郎先生。通称……サブちゃん。小太りで丸メガネと見た目がマスコット感がある上、近い存在感からか生徒界隈では人気が高い!
「おはようございます東野先生!」
「おはよー」
「おはようサブちゃん!」
「おはよ…ってサブちゃんはダメでしょ!」
(問題はそこなのか!?)
「ゴメンって!次回は違うの考えとく!」
「おお!良いのを期待しているぞ!」
(期待すんのかい!)
それから教室にギリギリ間に合うと藤原さんは仲の良い陽キャ達に質問攻めされていた。
「おはよヒナっち!日野っちとはどうなったん?」
「ホントそれ!気になっててさ…どんな?」
「えっと……」
藤原さんは二人の耳元で小さく何かを伝えると誰よりも大きい声を上げていた。
「マジ!?それ……あいつマジか!」
(橋本さんが見てんな…殺気を放ってらっしゃる)
「ヒナっちと日野っちと二人で教室に入ってきたのって……二人で登校したちゅうことッスか!?」
(絶妙に鋭い…恥ずかしいだろうから正直には言わないはず……)
「二人で登校したよ?だって家に行ったもん!」
それからはクラスでかなり話題になり、二人の関係性を根掘り葉掘り……苦痛の時間は夕方の下校時にようやく解放されたのだった。
「うん…待って……ぐうぅ…。」
藤原さんの腹部から音が鳴る……6時半の早朝で僕は納得した。
「簡単なので良ければ朝食作るよ?」
「え…あっ……ゔぅ……お願いします。」
あんなの聞かされたら空腹の女子を前にして一人でご飯なんて食べれるほど薄情ではないのだ。
「お待たせ。ホントに簡単だから……」
食パンにソーセージと目玉焼きを添えただけのとてもシンプルだけど腹持ちの良いラインナップ♪
「手慣れてる……」
「え?あぁ…両親が基本いないから家事は大体できるよ……とは言っても料理は手が混んでるのはまだまだなんだけどね!」
「へぇ~日野くんってそんな風に笑うんだ♪」
(……笑ってた?)
「いただきまーす♪」
藤原さんはよほどお腹が空いていたのかペロリと完食してしまった。
「ごちそうさまでした!焼き加減…絶妙で美味♪」
「上手かったなら良かったよ!」
あれ……何か重要な事を藤原さんに聞こうとしていた気がするんだが……何だっけ?
「あっ!そろそろ行かなきゃじゃない!?」
藤原さんの言葉に壁掛けの時計に目をやると7時半になろうとしていた。
「ヤバッ……」
「急ぐよ藤原さん!」
「うん!急ごう!」
二人でバタバタしながら家を出ると食べたばかりで全速力で走った。
家から歩いて30分くらいだから走ればギリギリ間に合う距離に蜜山東高校はある。
「はぁはぁ……」
「ふぇ…うっ……危ない……出るとこだった。」
「出さないでくれよ…大変だから!」
「食べて直ぐはヤバいね…。」
「お前らギリギリだぞ~急げよ~!」
生徒指導の東野 三郎先生。通称……サブちゃん。小太りで丸メガネと見た目がマスコット感がある上、近い存在感からか生徒界隈では人気が高い!
「おはようございます東野先生!」
「おはよー」
「おはようサブちゃん!」
「おはよ…ってサブちゃんはダメでしょ!」
(問題はそこなのか!?)
「ゴメンって!次回は違うの考えとく!」
「おお!良いのを期待しているぞ!」
(期待すんのかい!)
それから教室にギリギリ間に合うと藤原さんは仲の良い陽キャ達に質問攻めされていた。
「おはよヒナっち!日野っちとはどうなったん?」
「ホントそれ!気になっててさ…どんな?」
「えっと……」
藤原さんは二人の耳元で小さく何かを伝えると誰よりも大きい声を上げていた。
「マジ!?それ……あいつマジか!」
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「ヒナっちと日野っちと二人で教室に入ってきたのって……二人で登校したちゅうことッスか!?」
(絶妙に鋭い…恥ずかしいだろうから正直には言わないはず……)
「二人で登校したよ?だって家に行ったもん!」
それからはクラスでかなり話題になり、二人の関係性を根掘り葉掘り……苦痛の時間は夕方の下校時にようやく解放されたのだった。
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