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第三章

それぞれの戦い

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「こい!エクスカリバー!」

 薄い紫色のオーラが辺りを包む!
 聖なる波動が天空から降り注ぎエクスカリバーがその姿を現す!

彗聖剣すいせいけん!」

 光り輝く「彗星」が空から落ちるようにエドル・ブリーチの頭上を襲う!

 エドル・ブリーチは周囲に落ちる小石を自らの周囲に浮遊させ上空から降り注ぐ「彗星」に一粒投げ込む

「彗星」は大爆発を起こし消え去る!

「――!……万物ばんぶつを破壊するチカラ……ですか……」

「ククク、そういうことだ!」
 エドル・ブリーチは複数の小石をレイに投げ込む!

 危険を感じたレイは受けずにジャンプし乱れ斬るように「飛ぶ斬撃」を放つ!
流聖剣りゅうせいけん!」

 全ての斬撃はエドル・ブリーチに届かず、爆発して消え去る!

「――なっ!」
 気付いた時には遅かった、レイの真横に一粒の小石が浮遊している
 爆発とともに吹き飛ぶレイ!

 爆発が直撃し全身血まみれのレイが横たわっていない!聖なる光とともに「完全回復」している

「……一粒であの威力……このチカラは……」
 
 「ククク、エクスカリバーの自動回復か……厄介だが……果たしてどこまで回復出来るかな」

 辺り一面の小石が浮遊していく、無数の爆弾を上空へ放つ!
「エアストライク!」

「――くっ!」

まさに「空爆」のようにレイを集中砲火!
地上がどんどんえぐれるように陥没していく

「――くぅ!」
「エクスカリバー」による超回復を繰り返すレイ!
 次から次へと降り注ぐ「爆撃」!

「終わりだ!」
 
「――!」
 
「ランドマイン!」
 レイの地面が爆発し上空に打ち上げられ「エアストライク」が直撃していく
 爆撃が収まり砂煙のあとには「超回復」でも間に合わなかった血まみれのレイが無残な姿で倒れていた
 
スカイは「新型トリッパー」、レイは「エドル・ブリーチ」そしてレイジンはシュンカと出会ってしまっていたのだ
 
魔将校三席レイジンvs第一騎士団騎士長
           シュンカ・オーシャン
 
 壮絶な攻防が繰り広げられるこの戦い

 双方の攻撃は斬撃の応酬おうしゅうでお互いかすり傷も付かない戦い!
 
「いよいよ本格的に仕掛けてきたなレイジン!」
 シュンカは「七星剣」の「選択」により黒きオーラをまとい神速の動きで斬撃を繰り出す!

「七星剣」の黒いオーラは「死」をつかさどる

 斬撃が七つはいれば死!かすり傷でも「即死」というとんでもない能力!

 だがレイジンには入らないすべて見切り躱しきる!

「シュンカ・オーシャン!我らの目的は獣王国ではない!引け!」
 
「その言葉を信じると思うか!げんにとんでもない部隊が攻め込んでいるではないか!」
 
「だったら急いで獣王国の守りを固めていろ!すぐに突破されるぞ!」
 
「あちらにも頼れる仲間を置いている!問題ない」
 
「あの部隊をめないほうがいい!お前でなければ死ぬぞ!」
 
「……お前を倒していく!「神妙のブラッドスペル」全開!」
 シュンカの体から蒸気が出る!

 シュンカの身体能力と反射神経がレイジンの「それ」を上回る!
 
「カウントエンド!」
 シュンカの剣閃がレイジンをかすめる!
 
 まさに「神速乱舞」の攻撃!
 無数の乱舞が少しずつレイジンを捉え始める!
 
「四!」
 四つ目の傷がレイジンの体に刻まれる!

「六!」
 七星剣の「死」まであと一太刀ひとたち
 
「レイジン!これで終わりだ!」
 シュンカの神速の剣閃をわずかに躱しきれないレイジン!

「抑制のルークス・結界!」
 レイジンを守る「光の結界」!
 
「七」の攻撃を弾く!
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