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第二章
ビリジアンは王女に恋をする
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四年前、エルフの里
「本日エルフの里へ警備のため派遣されました、ビリジアン・マグウェルです!騎士になったばかりですが腕には自信があります!同行任務のほうは安心して下さい!命に変えても全うします!」
まだあどけない少年のビリジアンは十五歳、貴族から兵士になり騎士になるまではそんなに時間はかからなかった
騎士になっての初めての任務は第七騎士団とともにエルフの女王シルフィアと王女オリーブの護衛
シルフィアとの会話はウシャスをはさむがオリーブはラビス語を学んでいて語学の経験も兼ねて騎士達と会話をしたりもする
ビリジアンは歳も一緒だという事で「オリーブを守ること、そして語学のため会話をすること」を騎士長から任命された
「ビリジアンくんはどうして騎士になったのですか?」
「はい!自分はグリディア王国の繁栄を願い、命を懸けて戦争で死んでいった者達の無念を晴らすために騎士になったのです!」
「――!……ふふふっビリジアンくんってすごく真面目なんですね!」
「――!そっそうですか?今は任務中ということもありますし!常に周りを警戒していないと!魔物や魔獣がいつ現れるか!」
「……じゃあ普段はもっと不真面目?」
「――!じっ自分には分かりません!子供の頃から教養は学びましたが真面目なのか不真面目なのか!」
「……疲れないんですか?」
「……疲れる?……どうでしょう?ずっと騎士を目指して全力だったので!」
「……休みの日は?」
「剣の訓練です!「騎士になる」目標は達成したので、次の目標は「武装具」の適性者になる事です!」
「目標ですか……ビリジアンくんは素敵ですね!」
「――えっ!すっ……すっ……素敵ですか?僕が?」
「はい!目標があってそれに全身全霊でまっすぐに向かっていけるなんて!これほど素敵な人はいないでしょう?」
「……やっやはり……おっオリーブ様は強い騎士が……かっかっこいいと……思いますよね?」
「……う~ん……強いっていうか……信念を持っている人に惹かれちゃいますね!……自分があまりそういうの無いですから……」
「……信念ですか……じゃあオリーブ様は僕の事を信じてくれませんか!?」
「ビリジアンくんの事を?……それはどういう事ですか?」
「はい!僕がこれから目標を達成するために全身全霊で頑張りますので!僕の信念になって下さい!」
「――えっ!わたしがビリジアンくんの信念?」
「はい!そしてオリーブ様の信念に僕がなります!」
「――!……それは……信念になるのですか?」
「信念とは……信じて疑わない心!ですよね……だからお互いが信じ合えば……お互いが信じて疑わない心を持ち合えば……信念でいいのではないでしょうか!」
「――!ふふふ……なんか素敵ですね!」
「はい!……そして信念を持っている人に惹かれるのであれば、オリーブ様はこれから自分自身に惹かれてしまいますね!」
「……ビリジアンくん……ありがとう……」
「いっいえ!僕のほうこそありがとうございます!また新たな目標が出来ました!」
「目標?」
「はい!オリーブ様を守れるような騎士になることです!」
「……ふふふ……ではわたしはそれを信じて疑いません!」
「もちろんです!だって僕も信じて疑わないのですから」
ビリジアンとオリーブは初めて会った時から打ち解けていた、気が合うというか波長が合う感覚が二人をどんどん近付けたのだ
ビリジアンが率先してエルフの里との任務を請け負う事もあり、いつのまにか専属のような立場になっていき、定期的に顔を出してはオリーブと話しをしたりお茶をしたりとあっという間に二年が過ぎた
「本日エルフの里へ警備のため派遣されました、ビリジアン・マグウェルです!騎士になったばかりですが腕には自信があります!同行任務のほうは安心して下さい!命に変えても全うします!」
まだあどけない少年のビリジアンは十五歳、貴族から兵士になり騎士になるまではそんなに時間はかからなかった
騎士になっての初めての任務は第七騎士団とともにエルフの女王シルフィアと王女オリーブの護衛
シルフィアとの会話はウシャスをはさむがオリーブはラビス語を学んでいて語学の経験も兼ねて騎士達と会話をしたりもする
ビリジアンは歳も一緒だという事で「オリーブを守ること、そして語学のため会話をすること」を騎士長から任命された
「ビリジアンくんはどうして騎士になったのですか?」
「はい!自分はグリディア王国の繁栄を願い、命を懸けて戦争で死んでいった者達の無念を晴らすために騎士になったのです!」
「――!……ふふふっビリジアンくんってすごく真面目なんですね!」
「――!そっそうですか?今は任務中ということもありますし!常に周りを警戒していないと!魔物や魔獣がいつ現れるか!」
「……じゃあ普段はもっと不真面目?」
「――!じっ自分には分かりません!子供の頃から教養は学びましたが真面目なのか不真面目なのか!」
「……疲れないんですか?」
「……疲れる?……どうでしょう?ずっと騎士を目指して全力だったので!」
「……休みの日は?」
「剣の訓練です!「騎士になる」目標は達成したので、次の目標は「武装具」の適性者になる事です!」
「目標ですか……ビリジアンくんは素敵ですね!」
「――えっ!すっ……すっ……素敵ですか?僕が?」
「はい!目標があってそれに全身全霊でまっすぐに向かっていけるなんて!これほど素敵な人はいないでしょう?」
「……やっやはり……おっオリーブ様は強い騎士が……かっかっこいいと……思いますよね?」
「……う~ん……強いっていうか……信念を持っている人に惹かれちゃいますね!……自分があまりそういうの無いですから……」
「……信念ですか……じゃあオリーブ様は僕の事を信じてくれませんか!?」
「ビリジアンくんの事を?……それはどういう事ですか?」
「はい!僕がこれから目標を達成するために全身全霊で頑張りますので!僕の信念になって下さい!」
「――えっ!わたしがビリジアンくんの信念?」
「はい!そしてオリーブ様の信念に僕がなります!」
「――!……それは……信念になるのですか?」
「信念とは……信じて疑わない心!ですよね……だからお互いが信じ合えば……お互いが信じて疑わない心を持ち合えば……信念でいいのではないでしょうか!」
「――!ふふふ……なんか素敵ですね!」
「はい!……そして信念を持っている人に惹かれるのであれば、オリーブ様はこれから自分自身に惹かれてしまいますね!」
「……ビリジアンくん……ありがとう……」
「いっいえ!僕のほうこそありがとうございます!また新たな目標が出来ました!」
「目標?」
「はい!オリーブ様を守れるような騎士になることです!」
「……ふふふ……ではわたしはそれを信じて疑いません!」
「もちろんです!だって僕も信じて疑わないのですから」
ビリジアンとオリーブは初めて会った時から打ち解けていた、気が合うというか波長が合う感覚が二人をどんどん近付けたのだ
ビリジアンが率先してエルフの里との任務を請け負う事もあり、いつのまにか専属のような立場になっていき、定期的に顔を出してはオリーブと話しをしたりお茶をしたりとあっという間に二年が過ぎた
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