94 / 202
第二章
忍び寄る影
しおりを挟む
トリッパー二人を撃退したビビとイルミナはコーラルと合流して生存者の確認と怪我人の治療のためエルフの里を駆け回る
魔力の無くなったビビはストックしてあった「トーマの血」を飲み干して、水魔法を使い消火活動している
多少医術に覚えのあるイルミナは運ばれた怪我人の鉛玉を取り除きつつ応急処置をする
コーラルは走り回ってイルミナのもとへ怪我人を運んでは走り怪我人を探すを繰り返していた
「ビビりんお疲れ~魔力は?」
「もう無い……すっからかんだ……流石に疲れた……」
「お疲れです!ビビさん凄いですね!里だけじゃなく森の消火まで出来るなんて、尊敬します!」
イルミナは怪我人の応急処置をしながら疲れきったビビに声をかける
「いい心掛けだ……あとは任せたぞ……ちょっと寝る」
「了解しました、お疲れ様です」
「本当にありがとうございます……助けていただいて……」
オリーブはコーラル達に御礼をしに駆け寄って来た
「まだ終わってないっちゃ!助かる人もいるソ!」
「はい!すみません!よろしくお願いします」
まだまだこれからだと言うコーラルに従いオリーブはイルミナのほうの治癒班に協力する
オリーブは治癒魔法を使えるのでケリンスなどの重症者を中心に治癒していく
ここ一帯を全て消火し終えたビビはさすがに疲れて休んでいる、一度休息に入ったビビはそうそう起きることはない
コーラルとイルミナもこれだけの事をやってくれたビビにはゆっくりしてもらいたいと思い、そっとしておいている
生き残った者達で協力していた時、禍々しい殺気が突然現れた
その殺気に素早く気が付いたのはイルミナ!
「未来視」が発動する!
だが間に合わない、戦闘中でなかったことがイルミナの「未来視」をほんのわずかに遅らせる
オリーブの首めがけて音もなく剣閃が通り抜ける!
血飛沫が舞う!斬られたのはイルミナ!
防ぐ事が出来なかったため体を投げ出しオリーブを庇ったのだ
イルミナの脇腹から血が流れ落ちる
「――くっ!この剣は……そんな……あなたもトリッパー?……」
「ちぃ……貴様とは本物の殺し合いをしたかったが……まさかこの剣にも反応して庇うとは……そのまま倒れていろ、貴様とは万全の時に殺し合う」
「イルミ~!」
コーラルが事態に気付き駆け寄る
現れたのはケンシン・サナダいや「真田剣神」だ
手には「妖刀村正」を持っている
「治癒しているところ悪いが依頼があるのでな……エルフには全員死んでもらう」
「「「――!」」」
魔力の無くなったビビはストックしてあった「トーマの血」を飲み干して、水魔法を使い消火活動している
多少医術に覚えのあるイルミナは運ばれた怪我人の鉛玉を取り除きつつ応急処置をする
コーラルは走り回ってイルミナのもとへ怪我人を運んでは走り怪我人を探すを繰り返していた
「ビビりんお疲れ~魔力は?」
「もう無い……すっからかんだ……流石に疲れた……」
「お疲れです!ビビさん凄いですね!里だけじゃなく森の消火まで出来るなんて、尊敬します!」
イルミナは怪我人の応急処置をしながら疲れきったビビに声をかける
「いい心掛けだ……あとは任せたぞ……ちょっと寝る」
「了解しました、お疲れ様です」
「本当にありがとうございます……助けていただいて……」
オリーブはコーラル達に御礼をしに駆け寄って来た
「まだ終わってないっちゃ!助かる人もいるソ!」
「はい!すみません!よろしくお願いします」
まだまだこれからだと言うコーラルに従いオリーブはイルミナのほうの治癒班に協力する
オリーブは治癒魔法を使えるのでケリンスなどの重症者を中心に治癒していく
ここ一帯を全て消火し終えたビビはさすがに疲れて休んでいる、一度休息に入ったビビはそうそう起きることはない
コーラルとイルミナもこれだけの事をやってくれたビビにはゆっくりしてもらいたいと思い、そっとしておいている
生き残った者達で協力していた時、禍々しい殺気が突然現れた
その殺気に素早く気が付いたのはイルミナ!
「未来視」が発動する!
だが間に合わない、戦闘中でなかったことがイルミナの「未来視」をほんのわずかに遅らせる
オリーブの首めがけて音もなく剣閃が通り抜ける!
血飛沫が舞う!斬られたのはイルミナ!
防ぐ事が出来なかったため体を投げ出しオリーブを庇ったのだ
イルミナの脇腹から血が流れ落ちる
「――くっ!この剣は……そんな……あなたもトリッパー?……」
「ちぃ……貴様とは本物の殺し合いをしたかったが……まさかこの剣にも反応して庇うとは……そのまま倒れていろ、貴様とは万全の時に殺し合う」
「イルミ~!」
コーラルが事態に気付き駆け寄る
現れたのはケンシン・サナダいや「真田剣神」だ
手には「妖刀村正」を持っている
「治癒しているところ悪いが依頼があるのでな……エルフには全員死んでもらう」
「「「――!」」」
2
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
父が再婚してから酷い目に遭いましたが、最終的に皆罪人にして差し上げました
四季
恋愛
母親が亡くなり、父親に新しい妻が来てからというもの、私はいじめられ続けた。
だが、ただいじめられただけで終わる私ではない……!
[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました
mikadozero
ファンタジー
3月19日 HOTランキング4位ありがとうございます。三月二十日HOTランキング2位ありがとうございます。
ーーーーーーーーーーーーー
エマは突然勇者パーティから「お前はパーティを抜けろ」と言われて追放されたエマは生きる希望を失う。
そんなところにある老人が助け舟を出す。
そのチャンスをエマは自分のものに変えようと努力をする。
努力をすると、結果がついてくるそう思い毎日を過ごしていた。
エマは一人前の冒険者になろうとしていたのだった。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
【完結】忌み子と呼ばれた公爵令嬢
美原風香
恋愛
「ティアフレア・ローズ・フィーン嬢に使節団への同行を命じる」
かつて、忌み子と呼ばれた公爵令嬢がいた。
誰からも嫌われ、疎まれ、生まれてきたことすら祝福されなかった1人の令嬢が、王国から追放され帝国に行った。
そこで彼女はある1人の人物と出会う。
彼のおかげで冷え切った心は温められて、彼女は生まれて初めて心の底から笑みを浮かべた。
ーー蜂蜜みたい。
これは金色の瞳に魅せられた令嬢が幸せになる、そんなお話。
戦争から帰ってきたら、俺の婚約者が別の奴と結婚するってよ。
隣のカキ
ファンタジー
国家存亡の危機を救った英雄レイベルト。彼は幼馴染のエイミーと婚約していた。
婚約者を想い、幾つもの死線をくぐり抜けた英雄は戦後、結婚の約束を果たす為に生まれ故郷の街へと戻る。
しかし、戦争で負った傷も癒え切らぬままに故郷へと戻った彼は、信じられない光景を目の当たりにするのだった……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる