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一閃(フィスト)07-5

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「さあ、今度こそ氷の中に入ってもらうぞ」

「できるもんならやってみな」

「やってみせる。必要なものはすでにそろっている。いくぞ『リーパー』」

「了解」

 魔物が大砲へと姿を変える。ただ人間の姿のシュティーナはこの大砲は持てない。標準は天井に向いていた。

「撃つだけならこの姿でもできる。そして昔、悪魔のを力知らなかった時の力なら十分に戦える!」

爆発が敵、シュティーナごと飲み込む。そして海の水がどんどんカルマヴァインドに入っていく。

「馬鹿な!?そのまま撃ってきただとぉ!!」

水とともにフィストがカルマヴァインドに入ってきた。だがなぜか都合よく機体に水が入ることは止まった。氷だ。シュティーナが開けた穴は氷で固まっていた。

フィストの目の前でシュティーナが立つ。

「お前、あの爆発の中でなんで無傷なんだ?なんで平然と立ってやがる?」

「私はお前たちと同じ、魔法を扱える。一番得意なのは身体強化だ。もとは病弱で運動なんてまともにできなかったがこの魔法のおかげで徐々に体を慣らすことができた。体はさらに硬く。力を漲ることができる。石なんて簡単に砕くことができる」

「そうか。俺たちとは違う使い方をしたんだな」

「ああ、過去の経験がなんとか助けてくれた」

「さあお前を倒す前に質問だ。単刀直入に聞こう……テイトはどこだ」

「いうわけないだろう?まだ勝機があるというのに……」

「そうか」

「第一お前だったらその質問を答えようと「黙れ、今の貴様の言葉に価値など無い」

「な……」

 しばらくの間沈黙が続いた。一発で決める。

「『ダインスレイフ』!!」

「了解!!」

「負けてたまるかああああああああああああ!!」
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