18 / 53
Despair Select
Stina of Destruction 06-起
しおりを挟む
シュティーナたちは新たな本部、『カルマヴァインド』で部屋を見ていた。各々の部屋などを確認する。これほどの大きな飛行機、いや要塞ともいえるこの乗り物は正直私たち4人と一匹だけでは扱いきれないとシュティーナは思った。
シュティーナはいつもと変わらずに武器の手入れをしていた。指令室のソファに寝転りながら。
「この乗り物って私たち以外にだれか乗るんですか?」
シュティーナが問う。これほど大きいのだから疑問にも思うのだろう。第一これほどの大きな機械はさすがの魔物でも操縦させることは難しいだろう。
「一応他の部隊を乗せることも想定してある機体だ。だが、食料とかはあまりないぞ。供給が必要だ」
答えたのはヴァレッジだった。
「買い出しでしょうか?」
「ああ、そうなるな」
「行ってきましょうか?私ならそれなりに変装ができますが……」
「そうだな、去年と同じように頼む」
「了解、では後で何を買えばいいか教えてください。着替えてきます」
「分かった」
機体は森の中に着陸した。
「雪が降っているな」
長い緑色の髪をベレー帽の中に入れ、あたかもショートカットのような髪形をしたシュティーナが窓から外を見つめていた。
「私はついていったほうがいいですか?」
魔物が聞いてきた。
「そうだな……敵のこともある……今回は単なる買い物だから別に戦闘はしない。すまないが私の部屋を頼んでもいいか?」
「了解」
「いい子だ」
シュティーナは魔物の頭をなでる。煙の形がわずかに変化している。うれしかったのだろう。
「ではいってきます」
シュティーナはそういうと手に何かが書かれた。メモ用紙を持って町へと向かった。
「さすがに寒いな」
シュティーナは半分悪魔と入っても現在はほとんど人間の状態であった。また少し前までは秋になる頃ぐらいであった。まだ体が慣れていないのだろう。静かに体を震わせた。町についた。こんなに寒い時期なのに人が普通にいる。
「お嬢ちゃん、うちのパンはいかが?」
「いらん」
そんな余計なものは買う必要は無い。本部はでかいと入っても乗り物であるのだ。適当にかって無駄に重くしてもだめだし、そもそも余計な出費は抑えたい。シュティーナはまっすぐに目的地へと向かった。
「まずは食料だな。その次に医薬品に、少しばかりの備品、それと……魔物の餌だな」
今日のシュティーナはいつもよりも楽しそうだ。いつも戦闘ばかりで殺し合いばかりであるからだろうか。
「うっ……」
突然傷が痛み出した。
「どこかに隠れられるところは無いか?」
シュティーナは悪魔の能力がある。食料さえあれば悪魔の状態になって回復することができればよいのだが、ここま町の中。こんなところでそんな羽を生やすことになれば騒ぎになってしまう。シュティーナは買い物を終わらせトイレに向かった。
シュティーナはいつもと変わらずに武器の手入れをしていた。指令室のソファに寝転りながら。
「この乗り物って私たち以外にだれか乗るんですか?」
シュティーナが問う。これほど大きいのだから疑問にも思うのだろう。第一これほどの大きな機械はさすがの魔物でも操縦させることは難しいだろう。
「一応他の部隊を乗せることも想定してある機体だ。だが、食料とかはあまりないぞ。供給が必要だ」
答えたのはヴァレッジだった。
「買い出しでしょうか?」
「ああ、そうなるな」
「行ってきましょうか?私ならそれなりに変装ができますが……」
「そうだな、去年と同じように頼む」
「了解、では後で何を買えばいいか教えてください。着替えてきます」
「分かった」
機体は森の中に着陸した。
「雪が降っているな」
長い緑色の髪をベレー帽の中に入れ、あたかもショートカットのような髪形をしたシュティーナが窓から外を見つめていた。
「私はついていったほうがいいですか?」
魔物が聞いてきた。
「そうだな……敵のこともある……今回は単なる買い物だから別に戦闘はしない。すまないが私の部屋を頼んでもいいか?」
「了解」
「いい子だ」
シュティーナは魔物の頭をなでる。煙の形がわずかに変化している。うれしかったのだろう。
「ではいってきます」
シュティーナはそういうと手に何かが書かれた。メモ用紙を持って町へと向かった。
「さすがに寒いな」
シュティーナは半分悪魔と入っても現在はほとんど人間の状態であった。また少し前までは秋になる頃ぐらいであった。まだ体が慣れていないのだろう。静かに体を震わせた。町についた。こんなに寒い時期なのに人が普通にいる。
「お嬢ちゃん、うちのパンはいかが?」
「いらん」
そんな余計なものは買う必要は無い。本部はでかいと入っても乗り物であるのだ。適当にかって無駄に重くしてもだめだし、そもそも余計な出費は抑えたい。シュティーナはまっすぐに目的地へと向かった。
「まずは食料だな。その次に医薬品に、少しばかりの備品、それと……魔物の餌だな」
今日のシュティーナはいつもよりも楽しそうだ。いつも戦闘ばかりで殺し合いばかりであるからだろうか。
「うっ……」
突然傷が痛み出した。
「どこかに隠れられるところは無いか?」
シュティーナは悪魔の能力がある。食料さえあれば悪魔の状態になって回復することができればよいのだが、ここま町の中。こんなところでそんな羽を生やすことになれば騒ぎになってしまう。シュティーナは買い物を終わらせトイレに向かった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
何を間違った?【完結済】
maruko
恋愛
私は長年の婚約者に婚約破棄を言い渡す。
彼女とは1年前から連絡が途絶えてしまっていた。
今真実を聞いて⋯⋯。
愚かな私の後悔の話
※作者の妄想の産物です
他サイトでも投稿しております
彼女の母は蜜の味
緋山悠希
恋愛
ある日、彼女の深雪からお母さんを買い物に連れて行ってあげて欲しいと頼まれる。密かに綺麗なお母さんとの2人の時間に期待を抱きながら「別にいいよ」と優しい彼氏を演じる健二。そんな健二に待っていたのは大人の女性の洗礼だった…
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる