Despair Select

Despair Select

Beat those who kill creatures 05-3

「策だと？」

「ほお」

　エイアは少しばかり驚いたようだ。多分であるが、エイアはシュティーナたちのことを無策でただただ攻撃しかない能無しである。そう決めていたのだろう。

「いいだろう、何をしたらいい？先ほどの戦いを思い出してください。半機械人間エグナシルとの戦闘でわずかに参考になりそうなことがあったんです。すこしばかりそれを試したくて……」

「長い！！私は何をしたらいい！！」

　シュティーナは少々いら立っているようだ。いや、少々どころではない。かなり苛立っている。今にもこの本部を破壊でもしてしまいそうだ。

「え、シュティーナさんは、ただ敵を撃ってください。それだけでいいです」

「分かった」

「お前ら、殺しはしないといわなかったか？」

「安心しろ、殺しはしない。殺しはな」

「なるほど、そういうことか。だったらかかってきな」

　シュティーナが拳銃でエイアをめがけて撃つ。エイアはまたも瞬間移動でよける。さてエイアは何をするのだろうか。シュティーナはわかっていなかった。ここは鬼羅にかけるしかない。剣を握りしめエイアを撃つ。ただシュティーナはそのことを守っていた。鬼羅の姿はどこにもなかった。

「逃げたのか？まあいいだろう、だがお前は動けなくなってもらうぞ」

「……！」

「これが俺の攻撃だ」

　エイアが消える。瞬間移動の連続使用、そして一撃ずつ確実にわずかにダメージを与える。それだけならまだましだろう。姿が見えないにもかかわらず人間では耐えられないほどの攻撃の威力、攻撃の回数、そして予測できない動き。

「終わりか？」

　攻撃が止んだ。

「まだだ」

　シュティーナは全身傷だらけになっていた。１秒にもたっていない時間でシュティーナは傷だらけになっていた。シュティーナの前に立ちエイアは冷たく言った。

「お前の意志はそんなものか？やはりお前には俺を倒すことができなかったみたいだな」

「そうだな……けど私にはわかる。予言してやるよ、お前は私に助けれると」

「ほお、そいつは楽しみだ」

「いくぞ！鬼羅！！」

　エイアは後ろを振り向く。そこには



誰もいなかった。

「おいおい、はったりか……」

　シュティーナは銃を構えていた。そして発砲音が聞こえた。だがエイアはよける。エイアはシュティーナの弾はよけれた。エイアの背中には銃弾が撃ち込まれていた。