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It doesn't matter if the world allows it! Kill you! ! 03-3
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魔物がなったのはボートであった。とても器用なものだ。この魔物がいればどんなところでも行けるだろう。
「この川を抜けた先ですね。そこに俺らの村があります」
「こんなところに人がいたのか」
「不思議なことではありませんよ。実際に地球上ではここよりも過酷な環境で住んでいる人たちがたくさんいましたからね。少数ですが」
そんな小話をしていると森の中に村が現れた。
「こちらです」
と、鬼羅が案内する。村の人々が怖がらないようにシュティーナは魔物をそのままの姿で待たせた。
「静かな村だ、本当に人がいるのか分からないな」
「よそ者には厳しいですから」
「そうか」
その言葉だけで分かった。気配で分かったがうしろから誰かが近づいてきているのが分かった。
「ほう、今日は楽しめそうだな」
シュティーナの目が赤く光る。敏感になった感覚は世界を見渡せる。7人ほどの気配を感じる。後を追ってきているのは2人で残りは家の中にでもいるのだろうか。
鬼羅は村の中心で私のほうに振り向いた。
「申し訳ありませんが、あなたのことをためさせていただきます。わが同士のために……世界など関係なくあなた自身のために」
「別にかまわんが、私にはお父さんのことに関することしかメリットが無いんだが」
「ならばこういうのはどうでしょう、あなたが勝てばあなたの言うことを聞きましょう」
「……いいだろう」
「あの魔物はいいのですか?」
「まあな、たまにはあいつには頼らずに戦わないといざという時には何にもできないからな」
「分かりました。では……」
鬼羅は構えた。シュティーナは構えなかった。わずかな時間で黒い羽がシュティーナに生える。鬼羅から仕掛け勝負が始まった。両腕から仕込みナイフを出す。おそらくそれが彼の戦い方なのだろう。だがここから先はシュティーナの予測を超えていた。
シュン!!と空気が切り裂く音が聞こえる。だがその一度の音で無数の斬撃がシュティーナを襲う。周りから見ればシュティーナはよけきったかのように見えたが顔、腕、腹、足それぞれに切り傷ができていた。油断していただろうか。シュティーナはこんな状況でもあせらず相手の様子を見る。
「まだまだここからですよ。あなたの実力がまだ分からないですから」
もう一度、先ほどと同じような斬撃が飛んでくる。しかし今度はあたらなかった。
「……本気出してもらっていいですか?でないと殺しますよ」
「なんだ、気づいていたのか……もう少しばかり様子を見たいと思ったのだが見切られていたのではな」
「今度からは止まりませんからね」
「いいだろう!!来い!私を殺して見せろ!!私にはもうかなわないことを証明して見せようではないか!!!」
いつの間にかシュティーナの体から傷がいえていた。鬼羅がそれを確認した後に突然消えた。いや、ちがう。早すぎる。目にも止まらない速さで移動している。シュティーナにとび蹴りを放つ。しかし羽で足をとられてしまった。そして地面にたたきおとされた。
「もう終わりか?」
「いえ、まだまだです。この技で決着をつけます」
シュティーナは鬼羅を羽で襲い掛かった!!
「この川を抜けた先ですね。そこに俺らの村があります」
「こんなところに人がいたのか」
「不思議なことではありませんよ。実際に地球上ではここよりも過酷な環境で住んでいる人たちがたくさんいましたからね。少数ですが」
そんな小話をしていると森の中に村が現れた。
「こちらです」
と、鬼羅が案内する。村の人々が怖がらないようにシュティーナは魔物をそのままの姿で待たせた。
「静かな村だ、本当に人がいるのか分からないな」
「よそ者には厳しいですから」
「そうか」
その言葉だけで分かった。気配で分かったがうしろから誰かが近づいてきているのが分かった。
「ほう、今日は楽しめそうだな」
シュティーナの目が赤く光る。敏感になった感覚は世界を見渡せる。7人ほどの気配を感じる。後を追ってきているのは2人で残りは家の中にでもいるのだろうか。
鬼羅は村の中心で私のほうに振り向いた。
「申し訳ありませんが、あなたのことをためさせていただきます。わが同士のために……世界など関係なくあなた自身のために」
「別にかまわんが、私にはお父さんのことに関することしかメリットが無いんだが」
「ならばこういうのはどうでしょう、あなたが勝てばあなたの言うことを聞きましょう」
「……いいだろう」
「あの魔物はいいのですか?」
「まあな、たまにはあいつには頼らずに戦わないといざという時には何にもできないからな」
「分かりました。では……」
鬼羅は構えた。シュティーナは構えなかった。わずかな時間で黒い羽がシュティーナに生える。鬼羅から仕掛け勝負が始まった。両腕から仕込みナイフを出す。おそらくそれが彼の戦い方なのだろう。だがここから先はシュティーナの予測を超えていた。
シュン!!と空気が切り裂く音が聞こえる。だがその一度の音で無数の斬撃がシュティーナを襲う。周りから見ればシュティーナはよけきったかのように見えたが顔、腕、腹、足それぞれに切り傷ができていた。油断していただろうか。シュティーナはこんな状況でもあせらず相手の様子を見る。
「まだまだここからですよ。あなたの実力がまだ分からないですから」
もう一度、先ほどと同じような斬撃が飛んでくる。しかし今度はあたらなかった。
「……本気出してもらっていいですか?でないと殺しますよ」
「なんだ、気づいていたのか……もう少しばかり様子を見たいと思ったのだが見切られていたのではな」
「今度からは止まりませんからね」
「いいだろう!!来い!私を殺して見せろ!!私にはもうかなわないことを証明して見せようではないか!!!」
いつの間にかシュティーナの体から傷がいえていた。鬼羅がそれを確認した後に突然消えた。いや、ちがう。早すぎる。目にも止まらない速さで移動している。シュティーナにとび蹴りを放つ。しかし羽で足をとられてしまった。そして地面にたたきおとされた。
「もう終わりか?」
「いえ、まだまだです。この技で決着をつけます」
シュティーナは鬼羅を羽で襲い掛かった!!
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