19 / 30
【五分休憩-三】
しおりを挟む
「またこのクソガキは楯突きやがって」
白鳥萌のお父さんの口癖だ。
飲んでる時は、特にひどい。
ビールを買ってこないと、お腹を蹴られるなんてことは日常茶飯事だった。
萌の家は小平市のいちばん大きな──奇しくも自分がいじめている子と同じ──団地にある一室だ。
決して狭い間取りでは無い。
でも、部屋は玄関まで酒瓶だらけで足の踏み場がない。
壁にはお父さんが酔って殴った穴が幾つも空いている。
溢れるゴミは、萌と弟が寝る部屋にも溢れていた。
お母さんは、もうひと月帰ってきてない。
だから、萌は働かないで生活保護を受けるお父さんにすがるしかなかった。
どんなに殴られても、髪を引っ張られても。
ずっと、ずっと前からそうだったから、もう慣れた。
ただ──五つ年下の弟の蒼太のことは、守らなければいけないと心の底でいつも思っていた。
だから蒼太がどんなに失敗しても──例えば、おもらしをしてしまったり、おやつが欲しいと泣いた時、聞き分けのできない弟に変わって萌が殴られた。
いい。それでもいいと思った。
蒼太さえ殴られなければ、それで。
胸には言葉にできない穴が空いてしまって、寒い。
でも、それでいい。
そう言い聞かせて生きてきた。
小学校低学年の時は、顔中アザだらけで登校していた。
周りのお友達はみなひそひそと噂した。
アザのことを笑われるのは、なによりも恥ずかしくて、辛かった。
三年生のある日、お父さんのお酒のゴミの中からお母さんのファンデーションを見つけた。
お父さんが寝ている隙に、洗面所の鏡の前で塗ってみる。
ファンデーションの粉は萌に馴染んで、アザはあっという間に消えた。
その日から、萌は生まれ変わった。
小柄だけど、もともと整った顔立ち。
その上バレないようにお化粧したから、たちまち男子も女子も可愛いと集まって、持て囃されるようになった。
この時、萌は持ってはいけない感情を持ってしまう。
ずっと、ずっとお父さんに踏みにじられて、生きてきた。
──たまには、あたしが踏みにじる側に立っても、いいよね。
同じ団地に住む、緑川ひすい。
大して可愛くもないのに、髪の毛をふわふわとさせて、気が小さい癖に男子の気でも引こうっての?
気に──喰わなかった。
グズ。ブス。
どんなに悪口を言ってやっても、始めはへらへら笑っていた。
でもそのうち黙るようになっていった。
つまらない。
だから髪を引っ張った。
頬をツネった。
わんわん泣かせた。
萌は、この上ない快感を得るようになった。
あたしでも、お父さんみたいに誰かを踏みにじれるんだ──
萌はタガが外れた。
毎日毎日、気の済むまでいじめた。
五年生になって、おもちゃが増えた。
デカいくせに痩せてて、大きなメガネをかけた灰島月子だ。
こいつは、ひすいと違って悲鳴をあげない。
面白みには欠けるけど、この前、校舎裏に呼び出して裸にしてやった。
生意気に萌より早く生理なんて来てるみたいで、ぐしょぐしょのパンツを放り投げて遊んでやった。
そしたら傑作だ。
男子たちが見ていてくれた。
「みて、露出狂がいるよ!」
そう言ってやると、男子達は大笑いして周りに言いふらした。
初めて泣いた顔を見た。
勝った。
根暗で木偶の坊のおもちゃを泣かせた達成感でいっぱいだった。
満面の笑みで家に帰った。
でもその日は、お父さんがひどく機嫌が悪かった。
酒を買ってこい酒を買ってこい、すごい剣幕で捲し立てながらがなるので、缶チューハイを三本買ってきたら、ビールが良かったと散々殴られた。
顔に大アザが出来てしまった。
急いでお母さんのファンデーションを塗る。
でも、どんなに厚くぬっても、消えてくれなかった。
その晩、膝を抱えて泣いた。
次の日、道徳の時間。
授業中にあのひすいが言った。
「萌ちゃん、そのアザ、どうしたの? 大丈夫?」
は?
なんだって?
あたしのおもちゃのクセに、なに人の顔に文句付けてんだ?
「あんたっ! 人の顔にイチャモン付けてんじゃねえよっ」
髪を引っ張ってやった。
「みなさん、お口にチャックですよ──」
当然、怒り沸騰な萌には黒木先生のそんな小さな声は聞こえない。
ふと、黄色い人形みたいなのに、目が止まった。
──壊して、やりたくなった。
「うわーん」
ひすいが泣き出した。
泣かせてやったのに、腹の虫が収まらない。
「なによっ、人形くらいで!」
白鳥萌は忘れていた。
自分もお父さんに、同じように罵声を浴びせられていたことを。
その数ヶ月後。
ひすいが死んだ。
なんか、飛び降りたらしい。
困ったな。
おもちゃが減った。
月子ひとりじゃ満足出来ない。
隣のクラスの子も、おもちゃにすることにした。
萌のいじめは、中学校を卒業するまで続いた。
お父さんの暴力も、中学校を卒業するころまで続いた。
でも、高校一年生の春、お父さんは呆気なく死んだ。
急性肝炎だった。
──いい気味だと、思った。
解放された気分だった。
高校生は、小平のそこそこの高校に通った。
化粧をした。
スカートをめちゃくちゃ短くした。
憧れていたロックバンドの真似をしたくて、軽音楽部に入った。
小柄でツインテールな萌に、変なオタクのファンクラブが出来た。
オタク達は正直キモくて勘弁って感じだったけど、それなりに持て囃されるのは悪い気がしなかった。
でもある日気がついた。
なぜか……
もう居ないはずのひすいのことを、目で追うようになっていることに。
初めはおもちゃを探しているんじゃないかと思った。
でも、どんなにオタク達にチヤホヤされても、浮かぶのはひすいの顔だった。
そして、高校二年生のころ、転校してきた先輩に会って、やっと理解した。
その人は新宿の高校から転校してきた三年生の茶川志保先輩だ。
軽音楽部が好きみたいで、いつも練習を見に来ていた。
胸が大きくてスタイルが良くて、優しくてそしてなにより……
ひすいに、目元が似ていた。
その目で見られると、どうしてかどきどきして止まらない。
「なあに?」
思い切って声を掛けた。
そこからはあっという間だった。
お互い求め合って、体の関係になった。
なんでも、前にも後輩と付き合ったことがあったらしくて、その人は手慣れていた。
優しい先輩にリードされて愛されるのは、まるでひすいが優しくしてくれてるみたいで嬉しかった。
志保先輩は八王子の教育学部のある大学に通いたいみたいだった。
特に将来の夢なんて無かったけど、同じ大学に通いたかった。
だから、とりあえず受験は頑張った。
志保先輩と一緒に大学でも愛し合いたくて。
萌の努力は実った。
一年遅れだけど、志保先輩と同じ大学の経済学部に入った。
週に三度はラブホテルに通った。
コンドームなんて要らない。
女の子同士だもん。
骨の髄まで溶け合って、愛し合った。
そんなに授業には興味はないから適当にやってて、単位も何個か落としたけど、四年生までなんとか進級出来た。
六月の蒸し暑いある曇りの日。
その日は愛する志保先輩と──春に無事、教師に成れたようだ──ラブホテルでデートの約束をしていた。
「私が迎えに行くよ」
愛する志保先輩が、迎えに来てくれていた。
手を振る。
志保先輩も、いつものひすいとおなじ顔で手を振った。
「志保先輩、おまたせ!」
思いっきり手を振る。
萌は愛する先輩に会えて幸せいっぱいになった。
ああ、しあわせだなあっ。
生きてて良かった!
……
その講義棟は、茶色で、九階まであって、経済学部の他に教育学部も入っていた。
ごきゃっ。
神様は、ひどいいじめをして生きてきた萌を、許していなかった。
神様は、女の人同士愛する萌を、昔殺した友達に重ねて愛する萌を、許していなかった。
神様の雷に打たれた萌の意識は、深い、深い地の底に沈んだまま、二度と陽の光を浴びることは許されなかった。
白鳥萌のお父さんの口癖だ。
飲んでる時は、特にひどい。
ビールを買ってこないと、お腹を蹴られるなんてことは日常茶飯事だった。
萌の家は小平市のいちばん大きな──奇しくも自分がいじめている子と同じ──団地にある一室だ。
決して狭い間取りでは無い。
でも、部屋は玄関まで酒瓶だらけで足の踏み場がない。
壁にはお父さんが酔って殴った穴が幾つも空いている。
溢れるゴミは、萌と弟が寝る部屋にも溢れていた。
お母さんは、もうひと月帰ってきてない。
だから、萌は働かないで生活保護を受けるお父さんにすがるしかなかった。
どんなに殴られても、髪を引っ張られても。
ずっと、ずっと前からそうだったから、もう慣れた。
ただ──五つ年下の弟の蒼太のことは、守らなければいけないと心の底でいつも思っていた。
だから蒼太がどんなに失敗しても──例えば、おもらしをしてしまったり、おやつが欲しいと泣いた時、聞き分けのできない弟に変わって萌が殴られた。
いい。それでもいいと思った。
蒼太さえ殴られなければ、それで。
胸には言葉にできない穴が空いてしまって、寒い。
でも、それでいい。
そう言い聞かせて生きてきた。
小学校低学年の時は、顔中アザだらけで登校していた。
周りのお友達はみなひそひそと噂した。
アザのことを笑われるのは、なによりも恥ずかしくて、辛かった。
三年生のある日、お父さんのお酒のゴミの中からお母さんのファンデーションを見つけた。
お父さんが寝ている隙に、洗面所の鏡の前で塗ってみる。
ファンデーションの粉は萌に馴染んで、アザはあっという間に消えた。
その日から、萌は生まれ変わった。
小柄だけど、もともと整った顔立ち。
その上バレないようにお化粧したから、たちまち男子も女子も可愛いと集まって、持て囃されるようになった。
この時、萌は持ってはいけない感情を持ってしまう。
ずっと、ずっとお父さんに踏みにじられて、生きてきた。
──たまには、あたしが踏みにじる側に立っても、いいよね。
同じ団地に住む、緑川ひすい。
大して可愛くもないのに、髪の毛をふわふわとさせて、気が小さい癖に男子の気でも引こうっての?
気に──喰わなかった。
グズ。ブス。
どんなに悪口を言ってやっても、始めはへらへら笑っていた。
でもそのうち黙るようになっていった。
つまらない。
だから髪を引っ張った。
頬をツネった。
わんわん泣かせた。
萌は、この上ない快感を得るようになった。
あたしでも、お父さんみたいに誰かを踏みにじれるんだ──
萌はタガが外れた。
毎日毎日、気の済むまでいじめた。
五年生になって、おもちゃが増えた。
デカいくせに痩せてて、大きなメガネをかけた灰島月子だ。
こいつは、ひすいと違って悲鳴をあげない。
面白みには欠けるけど、この前、校舎裏に呼び出して裸にしてやった。
生意気に萌より早く生理なんて来てるみたいで、ぐしょぐしょのパンツを放り投げて遊んでやった。
そしたら傑作だ。
男子たちが見ていてくれた。
「みて、露出狂がいるよ!」
そう言ってやると、男子達は大笑いして周りに言いふらした。
初めて泣いた顔を見た。
勝った。
根暗で木偶の坊のおもちゃを泣かせた達成感でいっぱいだった。
満面の笑みで家に帰った。
でもその日は、お父さんがひどく機嫌が悪かった。
酒を買ってこい酒を買ってこい、すごい剣幕で捲し立てながらがなるので、缶チューハイを三本買ってきたら、ビールが良かったと散々殴られた。
顔に大アザが出来てしまった。
急いでお母さんのファンデーションを塗る。
でも、どんなに厚くぬっても、消えてくれなかった。
その晩、膝を抱えて泣いた。
次の日、道徳の時間。
授業中にあのひすいが言った。
「萌ちゃん、そのアザ、どうしたの? 大丈夫?」
は?
なんだって?
あたしのおもちゃのクセに、なに人の顔に文句付けてんだ?
「あんたっ! 人の顔にイチャモン付けてんじゃねえよっ」
髪を引っ張ってやった。
「みなさん、お口にチャックですよ──」
当然、怒り沸騰な萌には黒木先生のそんな小さな声は聞こえない。
ふと、黄色い人形みたいなのに、目が止まった。
──壊して、やりたくなった。
「うわーん」
ひすいが泣き出した。
泣かせてやったのに、腹の虫が収まらない。
「なによっ、人形くらいで!」
白鳥萌は忘れていた。
自分もお父さんに、同じように罵声を浴びせられていたことを。
その数ヶ月後。
ひすいが死んだ。
なんか、飛び降りたらしい。
困ったな。
おもちゃが減った。
月子ひとりじゃ満足出来ない。
隣のクラスの子も、おもちゃにすることにした。
萌のいじめは、中学校を卒業するまで続いた。
お父さんの暴力も、中学校を卒業するころまで続いた。
でも、高校一年生の春、お父さんは呆気なく死んだ。
急性肝炎だった。
──いい気味だと、思った。
解放された気分だった。
高校生は、小平のそこそこの高校に通った。
化粧をした。
スカートをめちゃくちゃ短くした。
憧れていたロックバンドの真似をしたくて、軽音楽部に入った。
小柄でツインテールな萌に、変なオタクのファンクラブが出来た。
オタク達は正直キモくて勘弁って感じだったけど、それなりに持て囃されるのは悪い気がしなかった。
でもある日気がついた。
なぜか……
もう居ないはずのひすいのことを、目で追うようになっていることに。
初めはおもちゃを探しているんじゃないかと思った。
でも、どんなにオタク達にチヤホヤされても、浮かぶのはひすいの顔だった。
そして、高校二年生のころ、転校してきた先輩に会って、やっと理解した。
その人は新宿の高校から転校してきた三年生の茶川志保先輩だ。
軽音楽部が好きみたいで、いつも練習を見に来ていた。
胸が大きくてスタイルが良くて、優しくてそしてなにより……
ひすいに、目元が似ていた。
その目で見られると、どうしてかどきどきして止まらない。
「なあに?」
思い切って声を掛けた。
そこからはあっという間だった。
お互い求め合って、体の関係になった。
なんでも、前にも後輩と付き合ったことがあったらしくて、その人は手慣れていた。
優しい先輩にリードされて愛されるのは、まるでひすいが優しくしてくれてるみたいで嬉しかった。
志保先輩は八王子の教育学部のある大学に通いたいみたいだった。
特に将来の夢なんて無かったけど、同じ大学に通いたかった。
だから、とりあえず受験は頑張った。
志保先輩と一緒に大学でも愛し合いたくて。
萌の努力は実った。
一年遅れだけど、志保先輩と同じ大学の経済学部に入った。
週に三度はラブホテルに通った。
コンドームなんて要らない。
女の子同士だもん。
骨の髄まで溶け合って、愛し合った。
そんなに授業には興味はないから適当にやってて、単位も何個か落としたけど、四年生までなんとか進級出来た。
六月の蒸し暑いある曇りの日。
その日は愛する志保先輩と──春に無事、教師に成れたようだ──ラブホテルでデートの約束をしていた。
「私が迎えに行くよ」
愛する志保先輩が、迎えに来てくれていた。
手を振る。
志保先輩も、いつものひすいとおなじ顔で手を振った。
「志保先輩、おまたせ!」
思いっきり手を振る。
萌は愛する先輩に会えて幸せいっぱいになった。
ああ、しあわせだなあっ。
生きてて良かった!
……
その講義棟は、茶色で、九階まであって、経済学部の他に教育学部も入っていた。
ごきゃっ。
神様は、ひどいいじめをして生きてきた萌を、許していなかった。
神様は、女の人同士愛する萌を、昔殺した友達に重ねて愛する萌を、許していなかった。
神様の雷に打たれた萌の意識は、深い、深い地の底に沈んだまま、二度と陽の光を浴びることは許されなかった。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
乙男女じぇねれーしょん
ムラハチ
青春
見知らぬ街でセーラー服を着るはめになったほぼニートのおじさんが、『乙男女《おつとめ》じぇねれーしょん』というアイドルグループに加入し、神戸を舞台に事件に巻き込まれながらトップアイドルを目指す青春群像劇! 怪しいおじさん達の周りで巻き起こる少女誘拐事件、そして消えた3億円の行方は……。
小説家になろうは現在休止中。
後悔と快感の中で
なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私
快感に溺れてしまってる私
なつきの体験談かも知れないです
もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう
もっと後悔して
もっと溺れてしまうかも
※感想を聞かせてもらえたらうれしいです
女児霊といっしょに。シリーズ
黒糖はるる
キャラ文芸
ノスタルジー:オカルト(しばらく毎日16時、22時更新)
怪異の存在が公になっている世界。
浄霊を生業とする“対霊処あまみや”の跡継ぎ「天宮駆郎」は初仕事で母校の小学校で語られる七不思議の解決を任される。
しかし仕事前に、偶然記憶喪失の女児霊「なな」に出会ったことで、彼女と一緒に仕事をするハメに……。
しかも、この女児霊……ウザい。
感性は小学三年生。成長途中で時が止まった、かわいさとウザさが同居したそんなお年頃の霊。
女心に疎い駆け出しの駆郎と天真爛漫無邪気一直線のななのバディ、ここに爆誕!
※この作品では本筋の物語以外にも様々な謎が散りばめられています。
その謎を集めるとこの世界に関するとある法則が見えてくるかも……?
※エブリスタ、カクヨムでも公開中。
【短編】親子のバトン
吉岡有隆
ホラー
ー母親は俺に小説を書いて欲しいと言ったー
「俺の母親は昔、小説家になりたかったらしい」この言葉から始まる、小説書きの苦悩を書き綴った物語。
※この作品は犯罪描写を含みますが、犯罪を助長する物ではございません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる