3 / 11
第一話 ショタジジイ、同性同士の初体験
3
しおりを挟む
「つまり儂らに、稚児になれ、と」
口に出すのもおぞましかったが、ジロが問うと彼は頷いた。ジロは声にならない悲鳴を上げた。まさか男とそんなこと、今までの人生で考えたこともなかった。この場からどう逃げたらいいのか、ジロは頭を巡らせた。もう一度、イチと協力すればなんとなるのではないだろうか。しかし相手は不思議な力を使う神様だ。さっきも簡単に捕まった。どうしたらよいのだろうか。
青ざめ黙り込むジロの隣でイチは言う。
「…気持ちよく、してくれるんじゃな?」
「もちろん。あくまでもお礼だからね」
ジロが驚いて隣を見ると、満更でもないイチが男を見ていた。その顔面が興味津津と言っていた。青い顔で引くジロに、気づいたイチは必死に弁解した。
「なんじゃ、ジロ!だって、もう何年そういうことをしてないと思っとるんじゃ、こちとら105歳じゃぞ!よーくオキツネサマを見てみろ、女に見えないこともない。な?やってやれないことはないと思う。な?久しぶりの性交じゃぞ?やってやれないことはない!」
「お前…2回言った。昔からそうじゃ!そうやって勢いで突っ走って何度も怪我しとったじゃろ!」
「そうだったかの?記憶が、曖昧じゃのぉ~」
「都合よくボケを再発させとる」
「長い年月生きとれば、こんなこともあるんじゃないかの?」
イチはジロに向かって親指を立てた。オキツネサマは二人のやり取りを見てくすくすと笑う。
「そうだね、イチは好奇心旺盛で、どんなことも臆せずに挑戦していたね。それをジロは冷静に優しく見守っていた…そんな二人が、俺は大好きだったよ」
イチとジロは二人、顔を見合わせて赤らめた。オキツネサマはイチに歩み寄る。
「ジロは、イチを見てしたくなったら教えてね。まずはイチ。気持ちよくなろうか。口で抜いてあげようかな。いきなりお尻は怖いよね」
イチは何度も頷いた。お尻を使わないことに安心したのか、肩の力を抜いてオキツネサマに体を預ける。イチを膝に乗せたオキツネサマはイチの唇に唇を重ねた。音を立てて何度も口づけ、唇を舌でなぞる。イチは唇を開き、音を立てて舌を絡めた。
「ん、んん、はむ、ぅ、ん…」
じゃぷじゃぷと唾液の絡む音が、何もない空間に響く。気づけばイチはオキツネサマに腰を押しつけながら強くしがみついていた。意識をしているのかいないのか、カクカクとイチの腰が揺れ動いている。目の前で繰り広げられる痴態に、ジロはコクンと唾を飲んだ。
口に出すのもおぞましかったが、ジロが問うと彼は頷いた。ジロは声にならない悲鳴を上げた。まさか男とそんなこと、今までの人生で考えたこともなかった。この場からどう逃げたらいいのか、ジロは頭を巡らせた。もう一度、イチと協力すればなんとなるのではないだろうか。しかし相手は不思議な力を使う神様だ。さっきも簡単に捕まった。どうしたらよいのだろうか。
青ざめ黙り込むジロの隣でイチは言う。
「…気持ちよく、してくれるんじゃな?」
「もちろん。あくまでもお礼だからね」
ジロが驚いて隣を見ると、満更でもないイチが男を見ていた。その顔面が興味津津と言っていた。青い顔で引くジロに、気づいたイチは必死に弁解した。
「なんじゃ、ジロ!だって、もう何年そういうことをしてないと思っとるんじゃ、こちとら105歳じゃぞ!よーくオキツネサマを見てみろ、女に見えないこともない。な?やってやれないことはないと思う。な?久しぶりの性交じゃぞ?やってやれないことはない!」
「お前…2回言った。昔からそうじゃ!そうやって勢いで突っ走って何度も怪我しとったじゃろ!」
「そうだったかの?記憶が、曖昧じゃのぉ~」
「都合よくボケを再発させとる」
「長い年月生きとれば、こんなこともあるんじゃないかの?」
イチはジロに向かって親指を立てた。オキツネサマは二人のやり取りを見てくすくすと笑う。
「そうだね、イチは好奇心旺盛で、どんなことも臆せずに挑戦していたね。それをジロは冷静に優しく見守っていた…そんな二人が、俺は大好きだったよ」
イチとジロは二人、顔を見合わせて赤らめた。オキツネサマはイチに歩み寄る。
「ジロは、イチを見てしたくなったら教えてね。まずはイチ。気持ちよくなろうか。口で抜いてあげようかな。いきなりお尻は怖いよね」
イチは何度も頷いた。お尻を使わないことに安心したのか、肩の力を抜いてオキツネサマに体を預ける。イチを膝に乗せたオキツネサマはイチの唇に唇を重ねた。音を立てて何度も口づけ、唇を舌でなぞる。イチは唇を開き、音を立てて舌を絡めた。
「ん、んん、はむ、ぅ、ん…」
じゃぷじゃぷと唾液の絡む音が、何もない空間に響く。気づけばイチはオキツネサマに腰を押しつけながら強くしがみついていた。意識をしているのかいないのか、カクカクとイチの腰が揺れ動いている。目の前で繰り広げられる痴態に、ジロはコクンと唾を飲んだ。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話
あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハンター ライト(17)
???? アル(20)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後半のキャラ崩壊は許してください;;
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


ふたなり治験棟
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる