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番外編
あのゲーム 1
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「……んっ……あ、……あっ、あ!んくぅっ、ぅにゃっ!!!」
郁美はソファの上で仰け反ってピクピク震えている。
余韻を味わうかのように少し固まってから郁美は体制を変える。肘掛けを枕がわりに横たわった。
「……ぅ……ん、そこ……あ、あ、だめ、今そこ、だめ……あ、いっちゃ、いっちゃだめ、あっ!でちゃう、出ちゃ…あーっ!…もぉ、だめって、言ったのにぃ…んぅ~……もう一回………あ、そこ、そこいい、いって、そこ、あっ、やったぁ♡すごぉい♡」
郁美はソファの上でごそごそと体制を変えて再び声を上げる。うつ伏せに丸くなった郁美のおしりがふりふり揺れている。
「あっ!それ…入っちゃうの?そこ?あ♡いい♡そこ、すっごく、いいっ♡……あ♡あ~♡すごい、こんな、初めて♡♡あ、して、そこ、ちゅうして、お願い!ちゅうしてぇ!!」
「…ちゅうする?するけど」
「は?何?ちょ、ちょーっ!邪魔すんなよ!!」
キリヤは郁美の隣で本を読んでいた。しかし隣の郁美がもぞもぞ動きながら卑猥な言葉を繰り返していて、気になって全く集中できない。あまつさえちゅうしてと言うものだから、顔を覗き込んで唇を寄せた。思いっきり拒否られた。
「なにしてんのさっきから。セ◯クス?」
「は?ゲームしてんの、見りゃわかんじゃん。あーもう!邪魔するから!またできなかったぁ~」
郁美はソファに座り直し、体を丸めて足をばたつかせた。誰と何をしているんだけしからんと思ったら、本当にただゲームをしていただけのようだ。画面には可愛らしいイラストの果物がぎっしり詰まっている。
「出ちゃうだのイってだのちゅうしてだの…どういうゲームなの、これ」
「果物を合体させるゲーム。流行ってるんだよ、これ。果物がちゅうすると、違う果物になんの」
「合体してちゅう…セ◯クスじゃん」
「離れて、エロから。セ◯クスじゃねぇから。もう、邪魔しないでよ」
郁美は改めてソファに座り直し、ゲームを続けている。
そうか、ゲームか。と、キリヤもとりあえず納得してページをめくった。どう聞いても性行為真っ最中な郁美の発言が気になって一文字も頭に入ってこなかったが、ようやく読み進めることができそうだ。
「……あ、…ん、ここ、いい…あ♡ちゅう、上手~♡………ぅ…ぅあっ!うそ、やだぁ…だめ、そこだめっ…あ、やだやだ、そこっ…あっ、いくのだめ、そこだめ、あ、あぁ~~っ!やだぁ、もっとしたいのにぃっ!イっちゃやだぁっ」
「ねぇ、わざとやってない?」
「なにが!?あぁ~まただめだったぁ~…くそっ!もっかい!」
「ゲーム置いといて。ここにバナナがあるよ?合体させよ♡」
「バナナ出ねぇよきっしょ!ゲームするの!邪魔しないで!!」
郁美のきしょいにキリヤは思わず尻に添えた手を離す。ひどい言い草だった。郁美は背中を向けて再びゲームを始めた。郁美のあまりのキレっぷりに、キリヤはそれ以上のイタズラは諦めた。無意識にちょっとエロい発言が出てしまっているようだ。郁美は真剣だ。あくまで真剣に果物のゲームをやっているだけだ。他意はない。たぶん。
「最初は上手にできるんだけどな~。ここに、これ入れて…わ♡すごい、上手にできた♡あ、ここ、入っちゃったぁ♡あ、ここも………あ、あ~、だめ、おっきい…おっきいの、だめ、…え~、またなの?もぉ、やなのにぃ…だめぇ、そっちじゃないってば…も~いじわるぅっ!」
(セ◯クスじゃん)
郁美はぎゅうっと丸くなってピクピクしている。どう見ても絶頂を迎えている。
やっぱりわざとエロい発言をしているとしか思えない。ムラつきつつ、キリヤは郁美がゲームに飽きるまで待つことにして、本を読むことは諦めた。ついでにこっそり、エロいことを漏らしてしまう郁美を動画に納めた。キリヤは新たなオカズを手に入れた。
~30分後~
「ふにゃっ!!!…くぅう~っ」
郁美がまたピンと仰け反って絶頂を迎えた。絶頂を迎えるということはゲームに失敗したということだ。一体何度目だろうか。
「郁美、下手くね?」
「はあぁ!?」
しばらく動画を撮っていたが、全然成功する気配がない。成功がなんなのかわからないが、短時間に絶頂しまくっている。エロい発言も最初はすごい♡だの上手♡だの余裕を見せているのに、後半はダメだのヤダだの言い出すの繰り返しだ。やっぱりどう聞いてもセ◯クスだった。
郁美はソファの上で仰け反ってピクピク震えている。
余韻を味わうかのように少し固まってから郁美は体制を変える。肘掛けを枕がわりに横たわった。
「……ぅ……ん、そこ……あ、あ、だめ、今そこ、だめ……あ、いっちゃ、いっちゃだめ、あっ!でちゃう、出ちゃ…あーっ!…もぉ、だめって、言ったのにぃ…んぅ~……もう一回………あ、そこ、そこいい、いって、そこ、あっ、やったぁ♡すごぉい♡」
郁美はソファの上でごそごそと体制を変えて再び声を上げる。うつ伏せに丸くなった郁美のおしりがふりふり揺れている。
「あっ!それ…入っちゃうの?そこ?あ♡いい♡そこ、すっごく、いいっ♡……あ♡あ~♡すごい、こんな、初めて♡♡あ、して、そこ、ちゅうして、お願い!ちゅうしてぇ!!」
「…ちゅうする?するけど」
「は?何?ちょ、ちょーっ!邪魔すんなよ!!」
キリヤは郁美の隣で本を読んでいた。しかし隣の郁美がもぞもぞ動きながら卑猥な言葉を繰り返していて、気になって全く集中できない。あまつさえちゅうしてと言うものだから、顔を覗き込んで唇を寄せた。思いっきり拒否られた。
「なにしてんのさっきから。セ◯クス?」
「は?ゲームしてんの、見りゃわかんじゃん。あーもう!邪魔するから!またできなかったぁ~」
郁美はソファに座り直し、体を丸めて足をばたつかせた。誰と何をしているんだけしからんと思ったら、本当にただゲームをしていただけのようだ。画面には可愛らしいイラストの果物がぎっしり詰まっている。
「出ちゃうだのイってだのちゅうしてだの…どういうゲームなの、これ」
「果物を合体させるゲーム。流行ってるんだよ、これ。果物がちゅうすると、違う果物になんの」
「合体してちゅう…セ◯クスじゃん」
「離れて、エロから。セ◯クスじゃねぇから。もう、邪魔しないでよ」
郁美は改めてソファに座り直し、ゲームを続けている。
そうか、ゲームか。と、キリヤもとりあえず納得してページをめくった。どう聞いても性行為真っ最中な郁美の発言が気になって一文字も頭に入ってこなかったが、ようやく読み進めることができそうだ。
「……あ、…ん、ここ、いい…あ♡ちゅう、上手~♡………ぅ…ぅあっ!うそ、やだぁ…だめ、そこだめっ…あ、やだやだ、そこっ…あっ、いくのだめ、そこだめ、あ、あぁ~~っ!やだぁ、もっとしたいのにぃっ!イっちゃやだぁっ」
「ねぇ、わざとやってない?」
「なにが!?あぁ~まただめだったぁ~…くそっ!もっかい!」
「ゲーム置いといて。ここにバナナがあるよ?合体させよ♡」
「バナナ出ねぇよきっしょ!ゲームするの!邪魔しないで!!」
郁美のきしょいにキリヤは思わず尻に添えた手を離す。ひどい言い草だった。郁美は背中を向けて再びゲームを始めた。郁美のあまりのキレっぷりに、キリヤはそれ以上のイタズラは諦めた。無意識にちょっとエロい発言が出てしまっているようだ。郁美は真剣だ。あくまで真剣に果物のゲームをやっているだけだ。他意はない。たぶん。
「最初は上手にできるんだけどな~。ここに、これ入れて…わ♡すごい、上手にできた♡あ、ここ、入っちゃったぁ♡あ、ここも………あ、あ~、だめ、おっきい…おっきいの、だめ、…え~、またなの?もぉ、やなのにぃ…だめぇ、そっちじゃないってば…も~いじわるぅっ!」
(セ◯クスじゃん)
郁美はぎゅうっと丸くなってピクピクしている。どう見ても絶頂を迎えている。
やっぱりわざとエロい発言をしているとしか思えない。ムラつきつつ、キリヤは郁美がゲームに飽きるまで待つことにして、本を読むことは諦めた。ついでにこっそり、エロいことを漏らしてしまう郁美を動画に納めた。キリヤは新たなオカズを手に入れた。
~30分後~
「ふにゃっ!!!…くぅう~っ」
郁美がまたピンと仰け反って絶頂を迎えた。絶頂を迎えるということはゲームに失敗したということだ。一体何度目だろうか。
「郁美、下手くね?」
「はあぁ!?」
しばらく動画を撮っていたが、全然成功する気配がない。成功がなんなのかわからないが、短時間に絶頂しまくっている。エロい発言も最初はすごい♡だの上手♡だの余裕を見せているのに、後半はダメだのヤダだの言い出すの繰り返しだ。やっぱりどう聞いてもセ◯クスだった。
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