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42 ※暴力、流血するシーンがあります
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※暴力、流血するシーンがあります。苦手な方はご注意下さい。
リーダー格の男の声掛けで、二人の男がオジサンの脇を固めた。二人はズボンと下着を取り払って足を大きく開脚させる。むき出しのオジサンの股間は小さく縮み上がっていた。
「うーっ!うーっ!いやだ!いやだ、っ…ぐきゃあああああっ!!!」
大翔は迷いなくオジサンを踏み潰した。オジサンは白目を剥いて泡を吹いている。大翔は何度か踏みつけて、丁寧に玉まで潰しきった。大翔は地面に足をこすりつける。
オジサンのパソコンのフォルダの動画は数十件はあった。それだけの回数、オジサンは股間を使っている。大切なそれを潰すことで、オジサンの楽しみを、ひいては尊厳を潰すことにつながるだろう。
近くで、さっきまで怒りの形相を見せていた少女の兄は青ざめていた。
「中々金玉潰せる男っていねーんだけど。まじで中学生なんか?お前…まぁ、いいや。ここから先は俺達の仕事だ。坊っちゃん、最期まで見届けたいっつってたけどな。俺達も企業秘密ってもんがあってな。見られちゃ困るんだわ。真似されると色々と、な。そんでな、安心してもらうために今からオジサンの指をチョン切るから見ててくれや。おい」
リーダー格の男が立ち上がり、仲間に顎をしゃくる。仲間は車から大きなハサミを持ってきて、リーダー格の男に渡した。
「色々あんだけどな、これはその一部な。ほい、ほい、ほいっと」
「お”っ、ぐぉっ、ごっ、がごっ、ごっ」
リーダー格の男はハサミを受け取りオジサンのそばにしゃがみこむ。手を取ったと思ったらまるで爪を切るかのように指を切り落としていった。あっという間に、左手の指がなくなった。オジサンは泡を吹いて失神したまま、切り落とされる衝撃に喉から声を上げていた。
「俺達な。こういうことが平気でできちゃうんだ。信じてくれた?…さっきの公園に落としてやっから。帰んな。今日見たことは忘れて。俺等も、お前らがいたことは忘れてやっから」
リーダー格の男はハサミをチョキチョキと動かしながら言った。特別なことは何もしていないといった態度に、大翔の背中に冷たい汗が一筋落ちた。
目の前で指を切り落としたのは、自分達の仕事を信用してほしいというアピールの他に、今日のことを誰かに漏らせば同じ目に合わせるという牽制の意味もあるのだろう。
大翔はオジサンに強い憎しみを抱いている。やるかやらないかは別としても、報復として暴力に訴えるのは考えられることだと思う。しかしこの男は依頼を受けただけだ。それだけでここまで暴虐なことができる。考え方なのか生き方なのか。根本がまったく違っている。
「あー…でも、坊っちゃん。お前、こっち側に来る気、ねぇの?」
促されて車に向かおうとした大翔はリーダー格の男に引き止められた。こっち側。この男達と同じ世界を生きるということだろうか。
佳奈多の顔が浮かぶ。
もしも大翔が彼らと同じ裏社会に生きるとしたら。もしもこのリーダー格の男と同じことをしたら。きっと佳奈多は大翔から離れていくだろう。臆病で怖がりな佳奈多は血を見ることも暴力行為もとても嫌う。佳奈多に嫌われることはしたくない。
「ない」
「そうかい…まぁ、どっちにしろまだ中学生だ。じゃあな、お坊ちゃん。ちゃんと、忘れろよ?」
リーダー格の男は手を降って別の車に向かっていった。仲間がオジサンと指を回収してリーダー格の男と同じ車に向かう。また別の男はホースで辺りに水をぶちまけている。恐らく血を流しているのだろう。手慣れた流れ作業にゾッとする。
リーダー格の男の声掛けで、二人の男がオジサンの脇を固めた。二人はズボンと下着を取り払って足を大きく開脚させる。むき出しのオジサンの股間は小さく縮み上がっていた。
「うーっ!うーっ!いやだ!いやだ、っ…ぐきゃあああああっ!!!」
大翔は迷いなくオジサンを踏み潰した。オジサンは白目を剥いて泡を吹いている。大翔は何度か踏みつけて、丁寧に玉まで潰しきった。大翔は地面に足をこすりつける。
オジサンのパソコンのフォルダの動画は数十件はあった。それだけの回数、オジサンは股間を使っている。大切なそれを潰すことで、オジサンの楽しみを、ひいては尊厳を潰すことにつながるだろう。
近くで、さっきまで怒りの形相を見せていた少女の兄は青ざめていた。
「中々金玉潰せる男っていねーんだけど。まじで中学生なんか?お前…まぁ、いいや。ここから先は俺達の仕事だ。坊っちゃん、最期まで見届けたいっつってたけどな。俺達も企業秘密ってもんがあってな。見られちゃ困るんだわ。真似されると色々と、な。そんでな、安心してもらうために今からオジサンの指をチョン切るから見ててくれや。おい」
リーダー格の男が立ち上がり、仲間に顎をしゃくる。仲間は車から大きなハサミを持ってきて、リーダー格の男に渡した。
「色々あんだけどな、これはその一部な。ほい、ほい、ほいっと」
「お”っ、ぐぉっ、ごっ、がごっ、ごっ」
リーダー格の男はハサミを受け取りオジサンのそばにしゃがみこむ。手を取ったと思ったらまるで爪を切るかのように指を切り落としていった。あっという間に、左手の指がなくなった。オジサンは泡を吹いて失神したまま、切り落とされる衝撃に喉から声を上げていた。
「俺達な。こういうことが平気でできちゃうんだ。信じてくれた?…さっきの公園に落としてやっから。帰んな。今日見たことは忘れて。俺等も、お前らがいたことは忘れてやっから」
リーダー格の男はハサミをチョキチョキと動かしながら言った。特別なことは何もしていないといった態度に、大翔の背中に冷たい汗が一筋落ちた。
目の前で指を切り落としたのは、自分達の仕事を信用してほしいというアピールの他に、今日のことを誰かに漏らせば同じ目に合わせるという牽制の意味もあるのだろう。
大翔はオジサンに強い憎しみを抱いている。やるかやらないかは別としても、報復として暴力に訴えるのは考えられることだと思う。しかしこの男は依頼を受けただけだ。それだけでここまで暴虐なことができる。考え方なのか生き方なのか。根本がまったく違っている。
「あー…でも、坊っちゃん。お前、こっち側に来る気、ねぇの?」
促されて車に向かおうとした大翔はリーダー格の男に引き止められた。こっち側。この男達と同じ世界を生きるということだろうか。
佳奈多の顔が浮かぶ。
もしも大翔が彼らと同じ裏社会に生きるとしたら。もしもこのリーダー格の男と同じことをしたら。きっと佳奈多は大翔から離れていくだろう。臆病で怖がりな佳奈多は血を見ることも暴力行為もとても嫌う。佳奈多に嫌われることはしたくない。
「ない」
「そうかい…まぁ、どっちにしろまだ中学生だ。じゃあな、お坊ちゃん。ちゃんと、忘れろよ?」
リーダー格の男は手を降って別の車に向かっていった。仲間がオジサンと指を回収してリーダー格の男と同じ車に向かう。また別の男はホースで辺りに水をぶちまけている。恐らく血を流しているのだろう。手慣れた流れ作業にゾッとする。
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