39 / 129
第3章森へ行こう
さて、薬草摘みに行きましょう
しおりを挟む
ようやく必要なものを手に入れて、これから使いたいものを発注したが、肝心のカバンを忘れていた。さすがに大きなカバンを持って採取に行くわけにもいかない。というわけで、革専門店に原型を見せて、作ってもらったものが今日できると知らせが入っていた。
「ちょっと他のお店に寄りたいのだけど、いいかしら?」とクリンたちに聞くと
「いいよ。今朝連絡があったやつだよね。それって僕らももらっていいの?」と聞いてきたので。
「もちろん。そのために先に出来た分を10個、受け取れるように頼んだのよ」と言って冒険者ギルドへの道すがら革専門店に注文したカバンを取りに行くことになった。
「こんにちわマコトです。お願いしていたもの取りに来ました。残りのボタンは何処に置きましょうか?」とドアを開けて声をかけると、奥からここの店主が顔を出して、
「おお。待っていたよ。ボタンはこちらで受け取る。出来上がったやつを、さっそくあわせてみるか?」と言って3つほど渡してくれた。
「これどうつかうの?」とエリーが聞いてきたので、
「まず、腰にこの太い紐がかかって、バックルが前に来るように止めてね。ものが入る部分が背中に来るようにできているから両手が、自由に使えるわよ」と私が装着しながら見本を見せた。
「すごいこのカバン。フタをボタンで留めている!ポケットが大小あって、使いやすそう」とクリンが喜んでいる横で、
「いいな。俺も欲しいんだが、店主!ギルドで扱いたいので、追加注文としてあと30頼めるか?」とジーク様が言い出した。
「それはガイアス様がもう発注済みです。試作品でよければ、お譲りしますよ」と言われたので
「では銀貨2枚でいいか?」とまだ値段についての交渉が始まっていないのにもかかわらず、代金を払ってしまった。
「ジーク様。その金額では他の冒険者が手にしずらいです。せめて銅貨5枚にしないと」と私が言うと
「いいや。これはそれだけの対価がある。材料費だってバカにならないだろ?」
「いいえ。一部はマコトさんが出してくださいました。主に皮の余り切れで作りましたから、そこまではかかっていません」と言われて
「では銀貨1枚ということで。それ以上高くも安くもしなくていいです。権利は売り上げの1パーセントで」と話して商品を受け取った。
改めて冒険者ギルドに向かいながら
「ところでこの辺の子供達はみんな、どの辺りまでおつかいなんかいくの?」とクリンに聞くと、
「だいたい街中での買い物や届け物、後魔の森の入り口付近までは冒険者さん達と出かけて帰りに拾ってもらう。なぜか子供が魔の森に入っても安全なんだ」というがどうなんだろう
「でもラン達が入ろうとすると迷子になるって言ってたよ」とエリーが言うのでもしかしたら
「お父さんの血のおかげ?」と思わずつぶやいてしまった。確かエルフは感覚が鋭く、鬱蒼と生い茂った森の中でも方角を見失わないってカリエさんが言っていた。
「ちょっと色々なものを取りに行きたいから、他の子達も誘いたいんだけど。そうね大人が2人子供が3人になるように声をかけられる?」と聞くと
「依頼を出したら?子供達向けの依頼と、大人向けの依頼。子供の分は、その日ギルドにこれる人ということで大丈夫として、大人はランクを指定しないと誰でも参加してしまうよ」とのこと
「それじゃあ報酬も込みでガイアス様に相談しましょう」と言ってギルドの扉をくぐると
「さっそくきたか。奥の部屋に来てくれ」とガイアス様が待っていた。
ギルマスの部屋に行くと、
「まず、納品することになっていた折り畳みナイフです。確認お願いします」と言って15本の折り畳みナイフを籠から出した。
「本当に刃が柄の中に収まっているんだな。これならナイフ用の入れ物を作ることもないか」と数を数えながら確認しているので、
「そうでもないですよ。この状態でポケットもない服を着た人は、どこにしまっておくのですか?誰でも収納もちとは限らないです。この間、先に注文していたカバンが出来たので、持ってきました」とヒップバックを見せると
「これだけのサイズなら、薬草採取用にはもってこいだ。どうしても大きいカバンしか用意してやれないからな。ところで、このカバンの追加注文分は何時手に入るんだ?」と聞かれた。
「量が量ですので、1ヶ月以上は待たないといけないと思いますよ。後7つ別にあるのですが、今回それを報酬として依頼を出そうと思うのです。大人が2人、子供が5人。それに引率者が3人」と話すと
「ちょっと待て、3人分の報酬は?」
「まず、この子供の中にクリンとエリーが入ります。実質子供は3人ですし、引率にジーク様絶対入るでしょ!というわけで、ナイフもこの時点で5本渡すことができます」と説明し終わらないうちに
「ジークお前先に手に入れたのか?」とガイアス様がジーク様に詰め寄った。
「たまたま試作品があったので購入してきた。銀貨2枚いい仕事だぞ」と自分の分を見せびらかしていた。
「2~3日中に私の残りの注文品が出来上がるっていうことなので、それまでお待ちください。ジーク様も大人気ないですよ」と諌めた。
「そうか。で、ナイフを渡すのが5人ということは?」
「はい。Fランクの方を2人、Gランクの子を3人ということです」と答えた
「わかった。他に報酬は?」
「それぞれ銀貨1枚ずつということでいいでしょうか」と聞くと
「そこまででなくてもいいぞ。装備や食事も込みなんだろ銅貨3枚でいいぞ」と言った。
「ここはそこまで物価が高くないんだ。1日銅貨5枚あれば過ごせる」
「ではお昼と晩御飯を出せばいいのですね。後、トメニの買取もすることにしましょう」と依頼内容を決めて行った。
最終的に依頼が張り出されたのは翌日で
ーーーーーーーーー《依頼書》ーーーーーーーー
薬草とトメニの採取に同行をお願いします。
1.Fランクの方3名
2.Gランクの方2名
持ち物はいりません。朝食をしっかり取ってきてください。
昼と夜のご飯は当方で用意します。
引率は基本つきます。
報酬 400ガル
当日支給する装備品2点
なお、各自採取したものはギルドで買い取ります。
依頼主 治癒師 マコト
「ちょっと他のお店に寄りたいのだけど、いいかしら?」とクリンたちに聞くと
「いいよ。今朝連絡があったやつだよね。それって僕らももらっていいの?」と聞いてきたので。
「もちろん。そのために先に出来た分を10個、受け取れるように頼んだのよ」と言って冒険者ギルドへの道すがら革専門店に注文したカバンを取りに行くことになった。
「こんにちわマコトです。お願いしていたもの取りに来ました。残りのボタンは何処に置きましょうか?」とドアを開けて声をかけると、奥からここの店主が顔を出して、
「おお。待っていたよ。ボタンはこちらで受け取る。出来上がったやつを、さっそくあわせてみるか?」と言って3つほど渡してくれた。
「これどうつかうの?」とエリーが聞いてきたので、
「まず、腰にこの太い紐がかかって、バックルが前に来るように止めてね。ものが入る部分が背中に来るようにできているから両手が、自由に使えるわよ」と私が装着しながら見本を見せた。
「すごいこのカバン。フタをボタンで留めている!ポケットが大小あって、使いやすそう」とクリンが喜んでいる横で、
「いいな。俺も欲しいんだが、店主!ギルドで扱いたいので、追加注文としてあと30頼めるか?」とジーク様が言い出した。
「それはガイアス様がもう発注済みです。試作品でよければ、お譲りしますよ」と言われたので
「では銀貨2枚でいいか?」とまだ値段についての交渉が始まっていないのにもかかわらず、代金を払ってしまった。
「ジーク様。その金額では他の冒険者が手にしずらいです。せめて銅貨5枚にしないと」と私が言うと
「いいや。これはそれだけの対価がある。材料費だってバカにならないだろ?」
「いいえ。一部はマコトさんが出してくださいました。主に皮の余り切れで作りましたから、そこまではかかっていません」と言われて
「では銀貨1枚ということで。それ以上高くも安くもしなくていいです。権利は売り上げの1パーセントで」と話して商品を受け取った。
改めて冒険者ギルドに向かいながら
「ところでこの辺の子供達はみんな、どの辺りまでおつかいなんかいくの?」とクリンに聞くと、
「だいたい街中での買い物や届け物、後魔の森の入り口付近までは冒険者さん達と出かけて帰りに拾ってもらう。なぜか子供が魔の森に入っても安全なんだ」というがどうなんだろう
「でもラン達が入ろうとすると迷子になるって言ってたよ」とエリーが言うのでもしかしたら
「お父さんの血のおかげ?」と思わずつぶやいてしまった。確かエルフは感覚が鋭く、鬱蒼と生い茂った森の中でも方角を見失わないってカリエさんが言っていた。
「ちょっと色々なものを取りに行きたいから、他の子達も誘いたいんだけど。そうね大人が2人子供が3人になるように声をかけられる?」と聞くと
「依頼を出したら?子供達向けの依頼と、大人向けの依頼。子供の分は、その日ギルドにこれる人ということで大丈夫として、大人はランクを指定しないと誰でも参加してしまうよ」とのこと
「それじゃあ報酬も込みでガイアス様に相談しましょう」と言ってギルドの扉をくぐると
「さっそくきたか。奥の部屋に来てくれ」とガイアス様が待っていた。
ギルマスの部屋に行くと、
「まず、納品することになっていた折り畳みナイフです。確認お願いします」と言って15本の折り畳みナイフを籠から出した。
「本当に刃が柄の中に収まっているんだな。これならナイフ用の入れ物を作ることもないか」と数を数えながら確認しているので、
「そうでもないですよ。この状態でポケットもない服を着た人は、どこにしまっておくのですか?誰でも収納もちとは限らないです。この間、先に注文していたカバンが出来たので、持ってきました」とヒップバックを見せると
「これだけのサイズなら、薬草採取用にはもってこいだ。どうしても大きいカバンしか用意してやれないからな。ところで、このカバンの追加注文分は何時手に入るんだ?」と聞かれた。
「量が量ですので、1ヶ月以上は待たないといけないと思いますよ。後7つ別にあるのですが、今回それを報酬として依頼を出そうと思うのです。大人が2人、子供が5人。それに引率者が3人」と話すと
「ちょっと待て、3人分の報酬は?」
「まず、この子供の中にクリンとエリーが入ります。実質子供は3人ですし、引率にジーク様絶対入るでしょ!というわけで、ナイフもこの時点で5本渡すことができます」と説明し終わらないうちに
「ジークお前先に手に入れたのか?」とガイアス様がジーク様に詰め寄った。
「たまたま試作品があったので購入してきた。銀貨2枚いい仕事だぞ」と自分の分を見せびらかしていた。
「2~3日中に私の残りの注文品が出来上がるっていうことなので、それまでお待ちください。ジーク様も大人気ないですよ」と諌めた。
「そうか。で、ナイフを渡すのが5人ということは?」
「はい。Fランクの方を2人、Gランクの子を3人ということです」と答えた
「わかった。他に報酬は?」
「それぞれ銀貨1枚ずつということでいいでしょうか」と聞くと
「そこまででなくてもいいぞ。装備や食事も込みなんだろ銅貨3枚でいいぞ」と言った。
「ここはそこまで物価が高くないんだ。1日銅貨5枚あれば過ごせる」
「ではお昼と晩御飯を出せばいいのですね。後、トメニの買取もすることにしましょう」と依頼内容を決めて行った。
最終的に依頼が張り出されたのは翌日で
ーーーーーーーーー《依頼書》ーーーーーーーー
薬草とトメニの採取に同行をお願いします。
1.Fランクの方3名
2.Gランクの方2名
持ち物はいりません。朝食をしっかり取ってきてください。
昼と夜のご飯は当方で用意します。
引率は基本つきます。
報酬 400ガル
当日支給する装備品2点
なお、各自採取したものはギルドで買い取ります。
依頼主 治癒師 マコト
15
お気に入りに追加
1,488
あなたにおすすめの小説
異世界転移した町民Aは普通の生活を所望します!!
コスモクイーンハート
ファンタジー
異世界転移してしまった女子高生の合田結菜はある高難度ダンジョンで一人放置されていた。そんな結菜を冒険者育成クラン《炎樹の森》の冒険者達が保護してくれる。ダンジョンの大きな狼さんをもふもふしたり、テイムしちゃったり……。
何気にチートな結菜だが、本人は普通の生活がしたかった。
本人の望み通りしばらくは普通の生活をすることができたが……。勇者に担がれて早朝に誘拐された日を境にそんな生活も終わりを告げる。
何で⁉私を誘拐してもいいことないよ⁉
何だかんだ、半分無意識にチートっぷりを炸裂しながらも己の普通の生活の(自分が自由に行動できるようにする)ために今日も元気に異世界を爆走します‼
※現代の知識活かしちゃいます‼料理と物作りで改革します‼←地球と比べてむっちゃ不便だから。
#更新は不定期になりそう
#一話だいたい2000字をめどにして書いています(長くも短くもなるかも……)
#感想お待ちしてます‼どしどしカモン‼(誹謗中傷はNGだよ?)
#頑張るので、暖かく見守ってください笑
#誤字脱字があれば指摘お願いします!
#いいなと思ったらお気に入り登録してくれると幸いです(〃∇〃)
#チートがずっとあるわけではないです。(何気なく時たまありますが……。)普通にファンタジーです。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない
兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。
見よう見まねで生産チート
立風人(りふと)
ファンタジー
(※サムネの武器が登場します)
ある日、死神のミスにより死んでしまった青年。
神からのお詫びと救済を兼ねて剣と魔法の世界へ行けることに。
もの作りが好きな彼は生産チートをもらい異世界へ
楽しくも忙しく過ごす冒険者 兼 職人 兼 〇〇な主人公とその愉快な仲間たちのお話。
※基本的に主人公視点で進んでいきます。
※趣味作品ですので不定期投稿となります。
コメント、評価、誤字報告の方をよろしくお願いします。
やっと買ったマイホームの半分だけ異世界に転移してしまった
ぽてゆき
ファンタジー
涼坂直樹は可愛い妻と2人の子供のため、頑張って働いた結果ついにマイホームを手に入れた。
しかし、まさかその半分が異世界に転移してしまうとは……。
リビングの窓を開けて外に飛び出せば、そこはもう魔法やダンジョンが存在するファンタジーな異世界。
現代のごくありふれた4人(+猫1匹)家族と、異世界の住人との交流を描いたハートフルアドベンチャー物語!
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる