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第3章森へ行こう
なんか”こわい”んですけど
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なんか体が重苦て動かない一体何があったんだっけ?すごく懐かしい夢を見たような…
【今は夢と現実の狭間にいます。あちらの世界から必要なものを数点いただいてきました】
はい?じゃあ薬草辞典とハーブ辞典は持ってきてくれたの?
【はい。ナビの中にあります。あと、もう少し大きめな鞄と調味料も】
そういえば、エコバックとかテーブルにたくさん出てたものね。ところで、ここならあなたの姿が見れるのかな?
【ご希望であれば】と言って姿を現したのは幼馴染の一人涼だった。
なんで涼の姿で?彼は亡くなったって
【一番会いたいと思っている姿で現れてみました。なお、彼もあちらにいます探してください】
ヒントください
【あなたのみじかにいますよ。彼は転生です。姿は変わっていても見つけてあげてください】
それだけのヒント?
【大丈夫。ああ目がさめるようですね、みんなが心配しています。早く気づいてくださいね】
そう言うと涼の姿が霞んでゆき、辺りは明るくなっていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「眩しい」それが目が覚めた時の第一声だった。
《マコト起きた?! 無理するから倒れたんだよ》突然目の前にコハクの顔が浮かんでいた
「ごめんね心配かけたみたい。ところでここは?」
「起きたかい?丸二日寝ていたんだよ。ここは治療ギルドの一室だよ。この子も心配して傍から離れないし」とカリエ様が教えてくれた。
「わあ。お世話になりました。そういえば、患者さんはどうなりましたか?」
「大丈夫。みんな元気になって仕事に戻って行ったよ。問題はマコトだ、からだはだいじょうぶか?こわいところはないのか?」入り口付近にジーク様がいて怒り気味に聞いてきた
へ?こわい?
「特にだるいところはないですけど、なんで怒っているんですか?というか教えていない私の国の言葉を何で?」と聞き返したら
「どうでもいいだろ、お前の調子を聞いているんだ。だいたいお前は初めて使う魔法を最大出力でやるか?」
「加減がわからなかったんです。ジーク様が普通の〈ヒール〉では間に合わないっていうし」と起き上がって二人で言葉の応酬をしていると
「ちょっと会話が成立しているみたいだけど、私たちには成立しているように聞こえないの。だからわかりやすく説明してちょうだい」とカリエ様が言うと
《そうそう、どうして話が合うの?》とコハクが突っ込んできた。
ジーク様と二人で顔を見合わせて暫く考えたが私が説明することにした
「えっとジーク様が言った”こわい”って〈疲れた〉・〈だるい〉ていう意味を表す私の国の一部で使われている言葉なの」
「だからマコトはだるいところはないって答えたのね」とカリエ様が言った。
「そうです。ところでもう一度ききたいのですが、どうしてこの言い回しを知っていたのですか?」
「わからない突然口からこぼれた。しかしなんであんな無茶なことをしたんだ?魔力枯渇になって危なかったんだぞ」とジーク様に怒られた。
「そう言われても、あのままだと片足だけ無事で、もう片方は切断なんてことになりかねなかったんだもの」と答えると
「そうだと思った。しかし、途中からコハクが魔力を補充していなければ大変なことになっていた。」とジーク様が教えてくれた
「コハクありがとう。疲れていない?」と抱き寄せて聞いたら
《だいじょうぶ十分寝たから》と答えてくれた
「もう少し寝たほうが良いのではないか?9時間しか寝てないだろ?」なんか不機嫌なジーク様と、ご機嫌のコハクがそこにいた
「えっと、なにがどうしたんですか?」とカリエさんに聞くと
「あなたが起きるまで、コハクちゃんとジークが部屋に入る入らないでもめていたの」との事
そういえばどことなく二人とも傷だらけだ
「ありがとうございます。そういえば私が配達をお願いしたものはお屋敷に届いていましたか?」
「ああ。そこの隅に置いてある。マコトがいつ起きるかわからないし、今屋敷には男しかいないからな。暫くここで生活させてもらえ」とジーク様がいうので
「でも、ギルドの中に病室しかないのでは?」と聞くと
「大丈夫よ。この間の〈ヒール〉出力が強すぎたって言ったでしょ。あれ、〈エリア・ハイヒール〉という上級魔法なの。この辺り一帯の病気や怪我を負った人たちが元気になったから、暫くは此処を使う事もないわ」とカリエ様が言ってくれた。
「じゃあ暫く住まわせてもらいます。改めてマコトと申します。この子はコハクと言って私の契約獣です。宜しくお願いします」とカリエさんに挨拶をすると
「宜しくね。ただ、ここから出るときは気をつけて。あなたの力を利用しようとする人もいるから。それと、ここにあと3人一緒に生活しているから。そのうち紹介するわね」という事で、私の暫くの居場所は領主館ではなく、治療ギルドとなった。…しかし、あと3人とはどんな人たちなんだろう
【今は夢と現実の狭間にいます。あちらの世界から必要なものを数点いただいてきました】
はい?じゃあ薬草辞典とハーブ辞典は持ってきてくれたの?
【はい。ナビの中にあります。あと、もう少し大きめな鞄と調味料も】
そういえば、エコバックとかテーブルにたくさん出てたものね。ところで、ここならあなたの姿が見れるのかな?
【ご希望であれば】と言って姿を現したのは幼馴染の一人涼だった。
なんで涼の姿で?彼は亡くなったって
【一番会いたいと思っている姿で現れてみました。なお、彼もあちらにいます探してください】
ヒントください
【あなたのみじかにいますよ。彼は転生です。姿は変わっていても見つけてあげてください】
それだけのヒント?
【大丈夫。ああ目がさめるようですね、みんなが心配しています。早く気づいてくださいね】
そう言うと涼の姿が霞んでゆき、辺りは明るくなっていった。
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「眩しい」それが目が覚めた時の第一声だった。
《マコト起きた?! 無理するから倒れたんだよ》突然目の前にコハクの顔が浮かんでいた
「ごめんね心配かけたみたい。ところでここは?」
「起きたかい?丸二日寝ていたんだよ。ここは治療ギルドの一室だよ。この子も心配して傍から離れないし」とカリエ様が教えてくれた。
「わあ。お世話になりました。そういえば、患者さんはどうなりましたか?」
「大丈夫。みんな元気になって仕事に戻って行ったよ。問題はマコトだ、からだはだいじょうぶか?こわいところはないのか?」入り口付近にジーク様がいて怒り気味に聞いてきた
へ?こわい?
「特にだるいところはないですけど、なんで怒っているんですか?というか教えていない私の国の言葉を何で?」と聞き返したら
「どうでもいいだろ、お前の調子を聞いているんだ。だいたいお前は初めて使う魔法を最大出力でやるか?」
「加減がわからなかったんです。ジーク様が普通の〈ヒール〉では間に合わないっていうし」と起き上がって二人で言葉の応酬をしていると
「ちょっと会話が成立しているみたいだけど、私たちには成立しているように聞こえないの。だからわかりやすく説明してちょうだい」とカリエ様が言うと
《そうそう、どうして話が合うの?》とコハクが突っ込んできた。
ジーク様と二人で顔を見合わせて暫く考えたが私が説明することにした
「えっとジーク様が言った”こわい”って〈疲れた〉・〈だるい〉ていう意味を表す私の国の一部で使われている言葉なの」
「だからマコトはだるいところはないって答えたのね」とカリエ様が言った。
「そうです。ところでもう一度ききたいのですが、どうしてこの言い回しを知っていたのですか?」
「わからない突然口からこぼれた。しかしなんであんな無茶なことをしたんだ?魔力枯渇になって危なかったんだぞ」とジーク様に怒られた。
「そう言われても、あのままだと片足だけ無事で、もう片方は切断なんてことになりかねなかったんだもの」と答えると
「そうだと思った。しかし、途中からコハクが魔力を補充していなければ大変なことになっていた。」とジーク様が教えてくれた
「コハクありがとう。疲れていない?」と抱き寄せて聞いたら
《だいじょうぶ十分寝たから》と答えてくれた
「もう少し寝たほうが良いのではないか?9時間しか寝てないだろ?」なんか不機嫌なジーク様と、ご機嫌のコハクがそこにいた
「えっと、なにがどうしたんですか?」とカリエさんに聞くと
「あなたが起きるまで、コハクちゃんとジークが部屋に入る入らないでもめていたの」との事
そういえばどことなく二人とも傷だらけだ
「ありがとうございます。そういえば私が配達をお願いしたものはお屋敷に届いていましたか?」
「ああ。そこの隅に置いてある。マコトがいつ起きるかわからないし、今屋敷には男しかいないからな。暫くここで生活させてもらえ」とジーク様がいうので
「でも、ギルドの中に病室しかないのでは?」と聞くと
「大丈夫よ。この間の〈ヒール〉出力が強すぎたって言ったでしょ。あれ、〈エリア・ハイヒール〉という上級魔法なの。この辺り一帯の病気や怪我を負った人たちが元気になったから、暫くは此処を使う事もないわ」とカリエ様が言ってくれた。
「じゃあ暫く住まわせてもらいます。改めてマコトと申します。この子はコハクと言って私の契約獣です。宜しくお願いします」とカリエさんに挨拶をすると
「宜しくね。ただ、ここから出るときは気をつけて。あなたの力を利用しようとする人もいるから。それと、ここにあと3人一緒に生活しているから。そのうち紹介するわね」という事で、私の暫くの居場所は領主館ではなく、治療ギルドとなった。…しかし、あと3人とはどんな人たちなんだろう
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