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第2章冒険者登録とヒーラーへの道
ガイアスside①~過去編
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俺はガイアス。エステラント領トロンの冒険者ギルドのマスターだ。
同じパーティにいたジークが、実家に呼び戻されて騎士見習いになった頃、俺はパーティを解散してギルドの職員になるべく、冒険者ギルドの採用試験を受けた。いつかあいつの役に立ちたいと思いながら…
ようやくギルドの仕事にも慣れた頃、あいつは領地持ちの男爵になった。ただし、ほとんど人が住んでいない王領を賜るということだ。
最初に必要なのは、住みかと人と食べ物。王領になる前はあいつの叔父が領主をしていたというから、〈小さな町だけでも残ってる〉=〈少しは人がいる〉=〈住むところがある〉ということだ。
早速ジークが俺のいるギルドに顔を見せて、
《急募・領民求む!!!!》という依頼を出してきた。
「ガイアス久しぶり!元気にしていたか?」
それがあいつの第一声だった。
「おう、見ての通り元気だぜ。お前も領地持ちになったのか?」
「ああ王領になってからあまり行ったことがないが、俺にとっては故郷だしな」
「そんなこと言っていたな。あそこは魔の森を隔てて街とお狩場があるだけのところで、何も無いって」
「ああ。しかし王領になった時に、魔の森が色々な面で魔の森だとわかったので、人を入れたいらしい」
「そうか、その領都にギルドはいらないか?」
「欲しいな。なにかつてはあるのか?」
「目の前にいるだろ?それに同じパーティの連中も、それぞれ別のギルドに就職してお前を待っているぞ」
そう。俺たちはパーティを解散する時に、いつになるかわからないが、ジークが必要と言った時に手を貸せるようにしようと、”商業、魔術、治療、鍛冶、冒険者それぞれのギルドである程度の地位につこう”と話し合って別れたのだ。実際それぞれスキルに合ったギルドの門戸を叩いたおかげか、新しいギルドを立ち上げさせてもらえるだけの地位を得ていた。
「そうかうれしいな。しかし簡単には連れて行かれないよ」
「そうだな。一応それぞれのギルドに顔を出して同じ依頼を出すのと、カリエにはきちんと頼めよ!俺とあいつは最低必要だ。後、冒険者ギルドの職員は俺がなんとかする」
「カリエは治療ギルドにいるんだな。人事は任せるよリーダー」
あいつがリーダーなんていう時はからかいを含んでいることが多い。
さてギルマスにこの依頼と、新しいこの領地に行ってギルドを開設する許しを得ないとな
結局全員で新しいギルドを任されて、トロンの街に来たのはいいが、小さいとにかく小さい。仕方がないので領主館に押し掛け、新しい住人を招き入れる用意をして落ち着いた頃、ドラゴンがやってきた。
大騒ぎになるかと思ったら、人に変化をしてジークのそばに来た。
「お久しぶりですジークさん」
「ご無沙汰していますメリア様」
「なんか他の方が固まっているみたいよ。ちゃんと説明していないでしょ」
「すいません。おい大丈夫か?」
「あ、ああ。この方はドラゴンだよな」
「先代の契約獣であられるメリア様だ。ところで突然いらしたのはどうかされたのですか?」
「ええ、しばらく山籠りするので、トメニは必要以上いらないって伝えに来たの」
「元気なお子が生まれることをお待ちしています」
「ありがとう。じゃあ生まれたら会いにくるわね」そう言うと体をドラゴンに変えて去っていった。
「おいこのままだと経済が破綻しないか?」
「大丈夫メリア様の分がいらないだけで、他のドラゴンはまだまだいるからな」
と呑気に言いながら新しい家を建てたり、ギルド同士の協定を決めたりして2年が過ぎた
同じパーティにいたジークが、実家に呼び戻されて騎士見習いになった頃、俺はパーティを解散してギルドの職員になるべく、冒険者ギルドの採用試験を受けた。いつかあいつの役に立ちたいと思いながら…
ようやくギルドの仕事にも慣れた頃、あいつは領地持ちの男爵になった。ただし、ほとんど人が住んでいない王領を賜るということだ。
最初に必要なのは、住みかと人と食べ物。王領になる前はあいつの叔父が領主をしていたというから、〈小さな町だけでも残ってる〉=〈少しは人がいる〉=〈住むところがある〉ということだ。
早速ジークが俺のいるギルドに顔を見せて、
《急募・領民求む!!!!》という依頼を出してきた。
「ガイアス久しぶり!元気にしていたか?」
それがあいつの第一声だった。
「おう、見ての通り元気だぜ。お前も領地持ちになったのか?」
「ああ王領になってからあまり行ったことがないが、俺にとっては故郷だしな」
「そんなこと言っていたな。あそこは魔の森を隔てて街とお狩場があるだけのところで、何も無いって」
「ああ。しかし王領になった時に、魔の森が色々な面で魔の森だとわかったので、人を入れたいらしい」
「そうか、その領都にギルドはいらないか?」
「欲しいな。なにかつてはあるのか?」
「目の前にいるだろ?それに同じパーティの連中も、それぞれ別のギルドに就職してお前を待っているぞ」
そう。俺たちはパーティを解散する時に、いつになるかわからないが、ジークが必要と言った時に手を貸せるようにしようと、”商業、魔術、治療、鍛冶、冒険者それぞれのギルドである程度の地位につこう”と話し合って別れたのだ。実際それぞれスキルに合ったギルドの門戸を叩いたおかげか、新しいギルドを立ち上げさせてもらえるだけの地位を得ていた。
「そうかうれしいな。しかし簡単には連れて行かれないよ」
「そうだな。一応それぞれのギルドに顔を出して同じ依頼を出すのと、カリエにはきちんと頼めよ!俺とあいつは最低必要だ。後、冒険者ギルドの職員は俺がなんとかする」
「カリエは治療ギルドにいるんだな。人事は任せるよリーダー」
あいつがリーダーなんていう時はからかいを含んでいることが多い。
さてギルマスにこの依頼と、新しいこの領地に行ってギルドを開設する許しを得ないとな
結局全員で新しいギルドを任されて、トロンの街に来たのはいいが、小さいとにかく小さい。仕方がないので領主館に押し掛け、新しい住人を招き入れる用意をして落ち着いた頃、ドラゴンがやってきた。
大騒ぎになるかと思ったら、人に変化をしてジークのそばに来た。
「お久しぶりですジークさん」
「ご無沙汰していますメリア様」
「なんか他の方が固まっているみたいよ。ちゃんと説明していないでしょ」
「すいません。おい大丈夫か?」
「あ、ああ。この方はドラゴンだよな」
「先代の契約獣であられるメリア様だ。ところで突然いらしたのはどうかされたのですか?」
「ええ、しばらく山籠りするので、トメニは必要以上いらないって伝えに来たの」
「元気なお子が生まれることをお待ちしています」
「ありがとう。じゃあ生まれたら会いにくるわね」そう言うと体をドラゴンに変えて去っていった。
「おいこのままだと経済が破綻しないか?」
「大丈夫メリア様の分がいらないだけで、他のドラゴンはまだまだいるからな」
と呑気に言いながら新しい家を建てたり、ギルド同士の協定を決めたりして2年が過ぎた
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