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第2章冒険者登録とヒーラーへの道
ギルドマスターを交えて
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「おいメアリー。いくら忙しいからといって、新人に査定をさせるとはどういうことだ?」
突然二階から体格のいい男性が降りてきたと思うと怒られた。
「すいません。こちらの方がジーク様と一緒に”鑑定を使って査定をしていただける”と言われたものですから」
とメアリーさんが説明すると
「おいジーク、なんで新人を巻き込んだ。お前らしくないぞ」
「仕方がないだろ、彼女が先に手伝うと言ってしまったんだから。その代わり自分たちの分をしないで先輩冒険者が採取してきたものを査定したんだからいいとしてくれ」
「すいませんジーク様、こちらの方はどなたなのでしょうか?」
と私が聞くと
「自己紹介がまだだったな、俺はガイアス、このトロンの冒険者ギルドのマスターだ。そしてこのジークの元パーティメンバーの一人だ」
「初めましてマコトと申します。転移魔法の暴走で自分の国に帰れなくなって、こちらで冒険者として生活することになりました。この子はコハクと言って私の契約獣です。」
「ご丁寧にありがとう。しかし鑑定持ちだったとは、しばらくギルドで仕事をしてみないか?」
「おいおい、さっき登録したばかりなのに職員に勧誘か?」とヤジが入った
「仕方がないだろ。このところ冒険者は増えていくようになった。しかしギルドは俺たち含めて5人。どうやったって回るはずもあるまい?」
「そうだなこの1~2年少しずつ人の流入もあり、街も大きくなってきたが生活が魔の森に依存している以上、もう少し職員を増やそうとしたいのはわかるが、マコトに目をつけたのは?」とジーク様が聞いて
「お前がワザワザ〈新人研修についていくくらい気にかけていたこと〉と、〈鑑定以外に治癒魔法が出来て料理ができる〉てことかな?」
「採用試験などないのですか?」
「今回の〈査定の過程できちんと必要部位を分けられたこと〉・〈採取してきたものが納品に値するものだったこと〉が採用試験代わりだ」と言うと
「私まだ住むところがないのですが、こちらで斡旋していただけるのでしょうか?」とマコトが聞いてきた
「領主館にお世話になればいいだろ。俺たちもそこにお世話になっている」
「お前が押しかけてきたんだろ。あとはお前と同じだこちらに来たはいいが、住むところがないものを館に住まわせている」とジークが話した
「ちなみに何人で生活されているのでしょうか?」
「今は、料理人を含めて5人と契約獣が2頭。多い時には15人はいたかな」とジークが答えて
「だいたい自分で生活できるようになると、館を出て家を建てる」と俺が教えると
「この町に来てから、領主館をギルドの寮にしたのもお前なら、残っているのはお前ぐらいだ」とジークにツッコミを入れられた
「いいじゃないか。家事全般ができない以上、居心地のいいところに居たいしな」そう言うと
「おい本音が出ているぞ。まあそういうことだから安心してくれ。一応一人1室でまかない付きだ」
「お風呂とトイレは?」
「一応公衆浴場が併設されていて、たまにクリスたちが露天風呂を作ってくれる。今日はこちらで仕事をしたから多分露天風呂ができているはずだぞ。トイレ?」
「まさか排泄物は外に垂れ流しじゃあないですよね」
「ああ厠か。いや一応穴を掘ってしている。でないと街が汚れる」
「よかったです。で場所は?」
「外に出て右に囲ったところがあるからそこがそうだ」
「ありがとうございます。すいませんちょっと行ってきます」そう言ってあわてて外に出た。
「おい、ジーク。本当にどこから来たのか判らないのか?」
「一応確認してみたけれど、よく判らないんだ。服装からしてこの大陸の人間ではないことは判るんだがな」
「なんで持ち物を鑑定しない。一番手っ取り早いだろ」と言ってマコトが置いていった荷物を鑑定してみた。
へ?ニホン製?どこだそこ?素材が異世界製のもの?やばいあとで本人に〔隠蔽〕をかけるように言わないと。
この国で冒険者や商人は仕事柄誰でも受け入れるが、それ以外の貴族や王族は偏見でしかみないし、下手すれば見世物にされる。
ジークと他のギルマス達にだけは話しておかないとな
ギルドを出て改めてびっくり、本当に板を張っただけの中に穴が空いていてそこにする。昔ながらの”ぼっとんトイレ”だ仕方がない。我慢してトイレを済まして生活魔法で体を清めた
【すいません。この世界では上下水道が完備されていません。飲み水などは井戸に頼っているのです。その辺もよろしくお願いします】
もしかしての釣瓶でのくみ上げですか
【はい。ポンプがありません】
仕方がない、早急に手を打たなければ。
「お待たせしました。では領主館でお世話になりたいと思います。あとギルドで手伝える仕事があるのでしたら宜しくお願いします」
「おお。買取と食堂を手伝ってくれれば嬉しい。これから宜しく頼む」
というわけで仕事と住む家が決まった
突然二階から体格のいい男性が降りてきたと思うと怒られた。
「すいません。こちらの方がジーク様と一緒に”鑑定を使って査定をしていただける”と言われたものですから」
とメアリーさんが説明すると
「おいジーク、なんで新人を巻き込んだ。お前らしくないぞ」
「仕方がないだろ、彼女が先に手伝うと言ってしまったんだから。その代わり自分たちの分をしないで先輩冒険者が採取してきたものを査定したんだからいいとしてくれ」
「すいませんジーク様、こちらの方はどなたなのでしょうか?」
と私が聞くと
「自己紹介がまだだったな、俺はガイアス、このトロンの冒険者ギルドのマスターだ。そしてこのジークの元パーティメンバーの一人だ」
「初めましてマコトと申します。転移魔法の暴走で自分の国に帰れなくなって、こちらで冒険者として生活することになりました。この子はコハクと言って私の契約獣です。」
「ご丁寧にありがとう。しかし鑑定持ちだったとは、しばらくギルドで仕事をしてみないか?」
「おいおい、さっき登録したばかりなのに職員に勧誘か?」とヤジが入った
「仕方がないだろ。このところ冒険者は増えていくようになった。しかしギルドは俺たち含めて5人。どうやったって回るはずもあるまい?」
「そうだなこの1~2年少しずつ人の流入もあり、街も大きくなってきたが生活が魔の森に依存している以上、もう少し職員を増やそうとしたいのはわかるが、マコトに目をつけたのは?」とジーク様が聞いて
「お前がワザワザ〈新人研修についていくくらい気にかけていたこと〉と、〈鑑定以外に治癒魔法が出来て料理ができる〉てことかな?」
「採用試験などないのですか?」
「今回の〈査定の過程できちんと必要部位を分けられたこと〉・〈採取してきたものが納品に値するものだったこと〉が採用試験代わりだ」と言うと
「私まだ住むところがないのですが、こちらで斡旋していただけるのでしょうか?」とマコトが聞いてきた
「領主館にお世話になればいいだろ。俺たちもそこにお世話になっている」
「お前が押しかけてきたんだろ。あとはお前と同じだこちらに来たはいいが、住むところがないものを館に住まわせている」とジークが話した
「ちなみに何人で生活されているのでしょうか?」
「今は、料理人を含めて5人と契約獣が2頭。多い時には15人はいたかな」とジークが答えて
「だいたい自分で生活できるようになると、館を出て家を建てる」と俺が教えると
「この町に来てから、領主館をギルドの寮にしたのもお前なら、残っているのはお前ぐらいだ」とジークにツッコミを入れられた
「いいじゃないか。家事全般ができない以上、居心地のいいところに居たいしな」そう言うと
「おい本音が出ているぞ。まあそういうことだから安心してくれ。一応一人1室でまかない付きだ」
「お風呂とトイレは?」
「一応公衆浴場が併設されていて、たまにクリスたちが露天風呂を作ってくれる。今日はこちらで仕事をしたから多分露天風呂ができているはずだぞ。トイレ?」
「まさか排泄物は外に垂れ流しじゃあないですよね」
「ああ厠か。いや一応穴を掘ってしている。でないと街が汚れる」
「よかったです。で場所は?」
「外に出て右に囲ったところがあるからそこがそうだ」
「ありがとうございます。すいませんちょっと行ってきます」そう言ってあわてて外に出た。
「おい、ジーク。本当にどこから来たのか判らないのか?」
「一応確認してみたけれど、よく判らないんだ。服装からしてこの大陸の人間ではないことは判るんだがな」
「なんで持ち物を鑑定しない。一番手っ取り早いだろ」と言ってマコトが置いていった荷物を鑑定してみた。
へ?ニホン製?どこだそこ?素材が異世界製のもの?やばいあとで本人に〔隠蔽〕をかけるように言わないと。
この国で冒険者や商人は仕事柄誰でも受け入れるが、それ以外の貴族や王族は偏見でしかみないし、下手すれば見世物にされる。
ジークと他のギルマス達にだけは話しておかないとな
ギルドを出て改めてびっくり、本当に板を張っただけの中に穴が空いていてそこにする。昔ながらの”ぼっとんトイレ”だ仕方がない。我慢してトイレを済まして生活魔法で体を清めた
【すいません。この世界では上下水道が完備されていません。飲み水などは井戸に頼っているのです。その辺もよろしくお願いします】
もしかしての釣瓶でのくみ上げですか
【はい。ポンプがありません】
仕方がない、早急に手を打たなければ。
「お待たせしました。では領主館でお世話になりたいと思います。あとギルドで手伝える仕事があるのでしたら宜しくお願いします」
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