異世界転移~治癒師の日常

コリモ

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第2章冒険者登録とヒーラーへの道

買取と依頼終了

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ギルドに帰ってくると、一緒に採取に行った冒険者以外にも帰ってきていた。
初回講習を受けた人は、ほとんどだめだしをくらったらしく、暗い顔をしていた。
「ただいま戻りました」
と声をかけて私の分を査定してもらおうと思ったら、
「ごめんなさい。あまりにも忙しくて間に合わないの、もうちょっと待っていて」
とのことなので
「もしよかったら私たちもお手伝いしましょうか?鑑定持ちなので」
と聞くと
「それじゃあ、他の先輩冒険者が持ち込んだものをお願い」
と言って私たちをカウンターの中に入れて、私が持ってきた分と他の薬草などを交換した。
「今回必要なものは、さっき教えてもらったコルの実とラムそれにゲイル草ね」
そう言って持ってきたパーティごとに分けて、依頼書と一緒にまとめてあるのを一つずつ確認すると、毒草を間違ったのか、薬草と一緒に入っていたり、必要部位以外も持ってきていたりしているので
「ジーク様!これではあまりにも非効率なものが多いです。薬草と毒草が一緒では問題だと思います。何か対処しなくては」というと
「確かに毒消ポーション用に必要になるが、薬草と一緒とはいただけないな。こちらも地上部だけを必要としているのに根付きで入っている」
「では採取を主にされている方々を呼んで、必要部位や取り扱いについて講習会を開いては?毒草をとったナイフで薬草を取るなんて問題ですし」
「そうだな今回のパーティにひとまず話をして、後日講習会に強制参加させよう」ということで話がついたので黙々と鑑定を使って使えるものと使えないもの、処分しなければならないものに分けることにした。二人で1パーティごとに仕分けていくと、見慣れた黄色い花をつけた草が目に入ってきた。鑑定を使うとやはりタンポポだ。こちらではライル草というらしい。地上部だけを必要としているらしいが、確か根の方が薬効があって、根を乾燥させてコーヒーもどきができたはず…
あ、
「捨てるものに置いちゃだめ!!!!!」
「なんだどうした?突然大声を出して」
「それ根の方も使えるんです。捨てちゃだめ!捨てるなら私がもらいます。」というと
「いいが、はっきり言って邪魔になるだけだぞ」
「いいえちゃんと利用できるんです。”なげる”のでしたらください」
「ちょっと待て【なげる】て?」
【遠くに投げるの”なげる”ではないですよね。ゴミ箱に捨てる時の”捨てる”と同じなら、使わないほうがいいですよ】
とナビにツッコミを受けてしまった
「すいません私の親が育った地方の言葉で捨てることです。親が使っていたので自分も使ってしまうので困ってしまいます」(とうとう出ちゃった)
「変わった言い方だな。他に必要な部位があればきくが?」
「ではカンゲルズの蔓についている豆みたいなものもお願いします後、コルの蔓もお願いします」
「なんだそんなものでいいのか?」
「はい私にとっては大切なものですので」
そう言って危なく捨てられるところだった一部を回収することに成功した。
「つるはどうするんだ?」
「籠を編もうかと。後この豆みたいなものは茹でてご飯と一緒に炊くと美味しいですよ」
「ごはんってなんだ?」
「こちらの主食はなんですか?」
「パンだ」
「それでは説明がしずらいですね、今度別な食べ方を考えます。ちなみにコーヒーというものはありますか?」
「確か南の国の特産品で、輸入品だから一般的には流通していないぞ」
「そうですか。今度コーヒーの代わりになるものを用意しますので一度飲んでみてください」
そう言って他の必要部位との選別をしながら残っている査定を終わらせていった
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