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第2章冒険者登録とヒーラーへの道
初回登録講習会
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ちょっとした会議室みたいなところに連れて行かれ、そこには14~5歳の人が集まっていた。
「さて。今日登録をすでに終わらせた面々がここに揃ったというわけだが、これから必要最低限の冒険者としての知識を教える。みんなには簡単な冊子が配られていると思うが、どの程度ギルドについてわかっているか聞きたい」
とジーク様が聞くと子供達の一人が、
「仕事をして欲しい人と、仕事が欲しい人とをつなぐところです。ギルド内や冒険者同士での喧嘩やいざこざは禁止。ランクはSSからGまであり、Gランクは10歳未満の本登録ができない子供用で、主に町の清掃や配達などを仕事として自分に合った仕事を見つけるための期間です。今日本登録したのでFランクになります」
「よくできたな、その通りだ。GランクからFランクに上がるのは年齢によって本登録された時だが、この後はポイント制だ。一つの依頼をこなすと1ポイント、難易度によって最大3ポイントが付与される。FからEになる時は20ポイント必要だ。Gランクではその他希望すれば戦闘訓練や体術などを無料で教えてもらえる。Fランクになったと言ってもまだまだ戦闘は難しいだろうが、先輩冒険者が必ず同伴するので気軽に声をかけてくれ」
「「「「ありがとうございます」」」」
「採取オンリーと思っていたのですが、その場合はどうなるのですか?」と私が聞くと
「契約獣がわかっている私になると思うが、もちろん先輩冒険者がついていく」
「ありがとうございます」
「それぞれ依頼に見合った先輩冒険者がつくので安心してくれ。後、トメニ採取がしばらく常時依頼として出る。町と魔の森の間で少しずつ慣れていって欲しい」
「わかりました」と全員で答えた。
とにかく、トメニの確保もなんとかなりそうだし安心だ。しかし随分高待遇な組織だと思う。幼くて登録できない子供たちに仮登録という形でランクと仕事を与え、希望者には勉強の機会が与えられるという。
「すいません。このランクというのは他のギルドも同じなのでしょうか?」
わたしが聞くと
「呼び方は異なることもあるが概ね同じだ。特にGランクはギルドを問わず共通の仮登録なので、商業ギルドで仮登録しているのが冒険者ギルドで戦闘訓練受けたり、逆に文字や計算を学びに商業ギルドに行ったりしているんだ」
「どちらが欠けても大変ですからね。でも、私のように町の外からやってきたものはどうなるのですか?」
「そのためのランク制なんだ。Bランク以上の力を持っているものは、必ずFやEランクの冒険者の面倒を見なければならないという掟がある。ちなみに私はAランクだ」
「「「「えーーーーーーーーー」」」」
「騎士をする前は冒険者だったんだ。領主になるときにAランクになった。おかげでギルドにちょくちょく顔を出させられて、訓練を見なければならない」
「そういうことだったのですね。お疲れさまです」
「ということで今日はトメニの採取へ行くことが最初の依頼だ。行き先は魔の森、数は5個で銀貨2枚依頼は私ジークだ」
びっくりしているうちに
「それぞれ得意の武器を持って下に行け。採取袋は受付に言えば出してもらえる。先輩冒険者はもう来ているはずだぞ」
「「「「わかりました」」」」そう言ってわらわらと部屋を出て行った。
「ジーク様もしかして?」
「ああ冒険者をしていたときの名だ。私たちも一応行こう」
「でもまだ買取してもらえていないものがあるのですが」
「じゃあ買取カウンターにトメニ以外を出して戻ってくるまでに査定をしてもらうといい」
「そうしますね。ところで本当にジーク様が付いて来ていただけるのですか?」
「今日の仕事は、フェリオ様の相手とギルドでの仕事のみだから大丈夫。カードを忘れるなよ」そう言って階下に降りて買取カウンターに案内してもらってインゴットを出した途端
「す・すいませんこちらは鍛冶ギルドへお持ちください。私たちには査定できません」
と引き気味に言われ、
【メイズ草だけでも出すことをお勧めします】
「それではこのメイズ草だけでもお願いします」
と言ってカウンターに出した途端その多さに卒倒されてしまった。
【多すぎです。10~20束をお勧めします】
「だ大丈夫ですか?」
と声をかけると
「お前それ多すぎだわ。気がつく前に少し数を減らしておけ」
とジーク様に言われてしまった。
ナビにも言われたので、仕方がなく20束にしてもう一度声を掛けると
「幻だったのでしょうか?さっき天井まで届くメイズ草をみたような…」
「気のせいですよ。これをお願いします」
「わかりました。これから登録後の初仕事ですね、お気をつけていってらっしゃいませ。おかえりの頃には査定を終わらせておきます」
「よろしくお願いします」そう言って私たちは受付に行き、依頼を受注して外に出た
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ランクについての追加です
「さて。今日登録をすでに終わらせた面々がここに揃ったというわけだが、これから必要最低限の冒険者としての知識を教える。みんなには簡単な冊子が配られていると思うが、どの程度ギルドについてわかっているか聞きたい」
とジーク様が聞くと子供達の一人が、
「仕事をして欲しい人と、仕事が欲しい人とをつなぐところです。ギルド内や冒険者同士での喧嘩やいざこざは禁止。ランクはSSからGまであり、Gランクは10歳未満の本登録ができない子供用で、主に町の清掃や配達などを仕事として自分に合った仕事を見つけるための期間です。今日本登録したのでFランクになります」
「よくできたな、その通りだ。GランクからFランクに上がるのは年齢によって本登録された時だが、この後はポイント制だ。一つの依頼をこなすと1ポイント、難易度によって最大3ポイントが付与される。FからEになる時は20ポイント必要だ。Gランクではその他希望すれば戦闘訓練や体術などを無料で教えてもらえる。Fランクになったと言ってもまだまだ戦闘は難しいだろうが、先輩冒険者が必ず同伴するので気軽に声をかけてくれ」
「「「「ありがとうございます」」」」
「採取オンリーと思っていたのですが、その場合はどうなるのですか?」と私が聞くと
「契約獣がわかっている私になると思うが、もちろん先輩冒険者がついていく」
「ありがとうございます」
「それぞれ依頼に見合った先輩冒険者がつくので安心してくれ。後、トメニ採取がしばらく常時依頼として出る。町と魔の森の間で少しずつ慣れていって欲しい」
「わかりました」と全員で答えた。
とにかく、トメニの確保もなんとかなりそうだし安心だ。しかし随分高待遇な組織だと思う。幼くて登録できない子供たちに仮登録という形でランクと仕事を与え、希望者には勉強の機会が与えられるという。
「すいません。このランクというのは他のギルドも同じなのでしょうか?」
わたしが聞くと
「呼び方は異なることもあるが概ね同じだ。特にGランクはギルドを問わず共通の仮登録なので、商業ギルドで仮登録しているのが冒険者ギルドで戦闘訓練受けたり、逆に文字や計算を学びに商業ギルドに行ったりしているんだ」
「どちらが欠けても大変ですからね。でも、私のように町の外からやってきたものはどうなるのですか?」
「そのためのランク制なんだ。Bランク以上の力を持っているものは、必ずFやEランクの冒険者の面倒を見なければならないという掟がある。ちなみに私はAランクだ」
「「「「えーーーーーーーーー」」」」
「騎士をする前は冒険者だったんだ。領主になるときにAランクになった。おかげでギルドにちょくちょく顔を出させられて、訓練を見なければならない」
「そういうことだったのですね。お疲れさまです」
「ということで今日はトメニの採取へ行くことが最初の依頼だ。行き先は魔の森、数は5個で銀貨2枚依頼は私ジークだ」
びっくりしているうちに
「それぞれ得意の武器を持って下に行け。採取袋は受付に言えば出してもらえる。先輩冒険者はもう来ているはずだぞ」
「「「「わかりました」」」」そう言ってわらわらと部屋を出て行った。
「ジーク様もしかして?」
「ああ冒険者をしていたときの名だ。私たちも一応行こう」
「でもまだ買取してもらえていないものがあるのですが」
「じゃあ買取カウンターにトメニ以外を出して戻ってくるまでに査定をしてもらうといい」
「そうしますね。ところで本当にジーク様が付いて来ていただけるのですか?」
「今日の仕事は、フェリオ様の相手とギルドでの仕事のみだから大丈夫。カードを忘れるなよ」そう言って階下に降りて買取カウンターに案内してもらってインゴットを出した途端
「す・すいませんこちらは鍛冶ギルドへお持ちください。私たちには査定できません」
と引き気味に言われ、
【メイズ草だけでも出すことをお勧めします】
「それではこのメイズ草だけでもお願いします」
と言ってカウンターに出した途端その多さに卒倒されてしまった。
【多すぎです。10~20束をお勧めします】
「だ大丈夫ですか?」
と声をかけると
「お前それ多すぎだわ。気がつく前に少し数を減らしておけ」
とジーク様に言われてしまった。
ナビにも言われたので、仕方がなく20束にしてもう一度声を掛けると
「幻だったのでしょうか?さっき天井まで届くメイズ草をみたような…」
「気のせいですよ。これをお願いします」
「わかりました。これから登録後の初仕事ですね、お気をつけていってらっしゃいませ。おかえりの頃には査定を終わらせておきます」
「よろしくお願いします」そう言って私たちは受付に行き、依頼を受注して外に出た
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