異世界転移~治癒師の日常

コリモ

文字の大きさ
上 下
127 / 129
第7章 エルンスト領

お風呂 sideジーク

しおりを挟む
ワイワイガヤガヤと女性陣がお風呂から戻ってきた。
「ようやくわれわれ男性陣も入ることができるんですよね」と兄に聞くと
「ああ。遅くなってすまない。ただ、うちの使用人たちも一緒になるが良いだろうか?」と聞かれて
「別に気にしませんよ。大体うちの領でも主従関係は曖昧で、ほとんどゴロ寝状態ですから」
「それはそれで問題じゃないか?」
「そうですかね」
「大体なんで領主館に生活しないで、冒険者ギルトで寝泊りしているんだ?それも最近は治癒ギルドに入り浸っているらしいな」なんか間違って伝わっていないか?
「冒険者ギルドに寝泊まりしているのは本当です。領主館は政務を行うところだと思っているので問題はないと思います。治癒ギルドには寝泊まりしていません。一度マコトとコハクを挟んでうたた寝したぐらいです」
「はぁ。それが落人の連絡及び婚約騒動の発端か」
「疲れきっていて、マコトを送った途端眠くなったために隣で寝てしまったんだ。起き抜けにクリン達に見つかったので大騒ぎになっただけ」と聞かれていないことまで話してしまった。
「まあ、社交時期に王都に来ないから忘れているのかと思っていたが、今度の夜会は噂で持ちきりだろうな」と言われた。そういえば、
「国王への謁見用にドレス一式を揃えたが、まさかまだ必要になるとか?」
「なんで一式なんだ?せめて後2着は用意しないとダメだぞ」とエドに言われた。
「まさか?!ドレスを作るのに時間が足りなくて一式のみとか言わないよな?」と兄にも言われた。
「大丈夫なはず。王都に急いで3着届けさせるから」と言って慌てて領都にいるカリエに連絡しようとして
「こんな時間に何をするんだ?どのみち急いでも時間がかかるだろ?」と言われた。
「確かに…。でも今出せば明日にはすぐに取り掛かれるから…」というと
「既存のものではダメなのか?」
「お話の中わって入らせてもらって良いでしょうか?」と執事のトーマスが聞いてきた。
「どうかしたか?」と聞くと
「先ほど、侍女達に確認したところ特別なものを仕立てており、われわれが扱うドレスでは合わないとのことです」と説明してくれた。やはりミシンを作った時点で何かやらかしそうだと思ったが、そこに手を入れたか。
「どうやら我が領で開発したミシンというものを使ってドレスに手を加えたみたいです。ものについてはモニカ夫人が確認されていると思います」と話すと
「そうか。やはり明日1番に連絡を入れてドレスを持ってきてもらうしかないな。後、デザイナーの手配も頼む」とトーマスに話スト男性陣だけで温泉を堪能して部屋に戻った。


しおりを挟む
感想 35

あなたにおすすめの小説

異世界転移した町民Aは普通の生活を所望します!!

コスモクイーンハート
ファンタジー
異世界転移してしまった女子高生の合田結菜はある高難度ダンジョンで一人放置されていた。そんな結菜を冒険者育成クラン《炎樹の森》の冒険者達が保護してくれる。ダンジョンの大きな狼さんをもふもふしたり、テイムしちゃったり……。 何気にチートな結菜だが、本人は普通の生活がしたかった。 本人の望み通りしばらくは普通の生活をすることができたが……。勇者に担がれて早朝に誘拐された日を境にそんな生活も終わりを告げる。 何で⁉私を誘拐してもいいことないよ⁉ 何だかんだ、半分無意識にチートっぷりを炸裂しながらも己の普通の生活の(自分が自由に行動できるようにする)ために今日も元気に異世界を爆走します‼ ※現代の知識活かしちゃいます‼料理と物作りで改革します‼←地球と比べてむっちゃ不便だから。 #更新は不定期になりそう #一話だいたい2000字をめどにして書いています(長くも短くもなるかも……) #感想お待ちしてます‼どしどしカモン‼(誹謗中傷はNGだよ?) #頑張るので、暖かく見守ってください笑 #誤字脱字があれば指摘お願いします! #いいなと思ったらお気に入り登録してくれると幸いです(〃∇〃) #チートがずっとあるわけではないです。(何気なく時たまありますが……。)普通にファンタジーです。

家ごと異世界ライフ

ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!

ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない

兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。

スキルを極めろ!

アルテミス
ファンタジー
第12回ファンタジー大賞 奨励賞受賞作 何処にでもいる大学生が異世界に召喚されて、スキルを極める! 神様からはスキルレベルの限界を調査して欲しいと言われ、思わず乗ってしまった。 不老で時間制限のないlv上げ。果たしてどこまでやれるのか。 異世界でジンとして生きていく。

異世界母さん〜母は最強(つよし)!肝っ玉母さんの異世界で世直し無双する〜

トンコツマンビックボディ
ファンタジー
馬場香澄49歳 専業主婦 ある日、香澄は買い物をしようと町まで出向いたんだが 突然現れた暴走トラック(高齢者ドライバー)から子供を助けようとして 子供の身代わりに車にはねられてしまう

貴方の隣で私は異世界を謳歌する

紅子
ファンタジー
あれ?わたし、こんなに小さかった?ここどこ?わたしは誰? あああああ、どうやらわたしはトラックに跳ねられて異世界に来てしまったみたい。なんて、テンプレ。なんで森の中なのよ。せめて、街の近くに送ってよ!こんな幼女じゃ、すぐ死んじゃうよ。言わんこっちゃない。 わたし、どうなるの? 不定期更新 00:00に更新します。 R15は、念のため。 自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)

おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ

Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_ 【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】 後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。 目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。 そして若返った自分の身体。 美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。 これでワクワクしない方が嘘である。 そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

処理中です...