異世界転移~治癒師の日常

コリモ

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第7章 エルンスト領

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sideジーク

まさかエルンスト他領に来てまでパンを作るとは思わなかったが、カリエ達がいないところでやはり盛大にやらかした。
「このケリーがパンを作るのに的しているか確認するんです」そう言ってしばらくこねていくと、本当に普段俺たちが食べているケリーだった。最近エステラント領うちで栽培しているケリーを粉にしたものを出して来た。それも普通にマジックバッグとはわからない袋からだ。あの中にどれだけ物が入っているんだ?
その上、天然酵母なんて言って瓶を3個(パン種として2個、酵母として1個)出している他にもまだ王国に献上するとか言ってたくさん持って来たはず。
元々がマコトが冒険者向けに作っているヒップバッグと同じ性能を持っているとは言っていたから、マコトの魔力量に比例して容量などが大きいとは聞いていたが、まだまだ出て来そうだ。
「マコト。他の袋には何が入っているんだ?」パンの焼き上がりを待つ間に聞いてみると
「あとはパンに入れるトメニとかオル、カスタードクリームくらいですかね」と当たり前のように話した。
「因みにそれらは?」
「オルとトメニは契約獣達のおやつとお土産に。カスタードクリームは子供達用ですね」

確かにオルとトメニは契約獣達のおやつだが、問題は
「それをパンに入れて問題はないのか?」と聞くと
「メリルさんが太鼓判を押してくれました」はあ
「絶対中に入れた物の作り方を聞いてくるからレシピを提供するように」と言うと
「へ?誰でもできる物ですよ」と言われた。
「オルとトメニは普通に問題はないが、カスタードクリームについては牛乳の取れる地域でしか無理だ。鮮度がもたない」と言うと
「そう言えばエステラントうちの領に当たり前にあったからどこにでもあると思っていたわ」と言われた。
「一応ここエルンスト領にもあるからここだけに留めておいてくよ」と言って焼き立てのスコーンを口に入れた。





~~~~~~~~~~~~~~~
カスタードクリームなどはエルンスト領で用意していた物だったんです。
コハク達には美味しおやつタイムが待っていました。
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