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第7章 エルンスト領
発酵を待つ間にもう一品
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「このケリー片付けますね」そう言ってアマリアさんが用意したケリーを手に持ったので、
「時間がかなり余っていますので、それを使って一品と、天然酵母の作り方を説明しますね」そう言って私はレーズンとベーキングパウダーを取り出した。
「何を作るのですか?」と聞かれたので
「スコーンを作ろうかと思います。これ以外は今出ているものでできるので簡単ですよ」そう言ってサクッと始めると
「オーブンはどうしますか?」と聞いて来たので
「180°でお願いします」というと
「パンを焼くときより低いのですね」と言って来た。
「お菓子類はこの温度で大丈夫ですよ。さて、ひまを弄んでいる子に朗報です。まずエプロンをつけて手をきれいに洗って来てください」そう言ってジークの甥や姪に促すと
「何を始めるの?」「私が触ってもいいの?」と聞いて来た。
「もちろんです。この後も色々手伝ってもらいますから、ちゃんと汚れてもいいように服装も考えて来てくださいね」そう言って一度種を冷やしておくように見習いの子に渡した。
「ではもう一つ。天然酵母やイースト菌についてご存知ですか?」と聞くと
「天然酵母については噂で。でも作るのが大変であまり一般化されていません。ところでイースト菌とは?」と見習いの子が言うので、
「トーイよく知っているね。一応私も取り入れようとはしたのだが、天然酵母を作る素材がよく分からなくて頓挫したんだよ」とアマリアさんが言うので
「そうだったのですか。イースト菌とはパンを膨らませるために使われる私の国では一般的なものです。こちらでは聞いたことがないですか?」と聞くと
「ないね。何せこの国パンはこれだ」そう言ってカチカチのパンを出して来た。
「どうりでうちで作るパンをみんな珍しがって見ていたわけですね」そう言ってこれから必要となるものをひと瓶出した。
「これは先ほど使った天然酵母の元だねです。これに水とケリーを入れて混ぜた後2日ほど置いておくと先ほどの状態になります。中の液体を出した後また水を入れておくと復活します。ただし香りが消えたと思ったら作り直すことをお勧めしますので作り方を説明しますね」そう言って1からの作り方を教えると
「そうかここでそのまま使おうとするからダメなんだ」「室温はどのぐらいで?」など色々聞きながらメモを取っていた。
「「用意できたよ」」そう言って子供たち二人とお付きの侍女が入って来た。
「トーイ君だったけ?さっき渡したボウルを持って来てくれる?」と頼むと
「はいちょっと待っていてください」と言って取りに行っている間に
「じゃあ腕を出してね袖が汚れるから」と袖をめくるよう侍女に行って私は子供がのれる大きさの足場を用意。その上型抜き用の丸い輪を頼むとすぐに2つとのし棒を出してくれた。
「お待たせしました。発酵もだいぶ進んでいましたので、この後始めますか?」と聞かれたので
「この後にしましょう。じゃあお二人ともこの台に乗ってもらえますか?」と促すとすぐにお兄ちゃんが妹を大きい台に乗せて自分は少し低台に乗った。
「今から型抜きをしてもらいます。平らに伸ばした生地をこれで抜いてくださいね」そう言って私は鉄板を私の近くに置いて生地を平らに伸ばし、子供が抜いたのを鉄板に並べていった。
「生地が余っているんだけど」と言うのでもう一度まとめて型を抜いてもらってから卵液を塗ってオーブンに入れてもらうよう頼んだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
天然酵母について
色々なサイトで天然酵母の作り方が載っていて、大雑把ではありますが概要をお話の中に書いております。
興味がある方は「天然酵母 作り方」で探してください。
9/20訂正
「時間がかなり余っていますので、それを使って一品と、天然酵母の作り方を説明しますね」そう言って私はレーズンとベーキングパウダーを取り出した。
「何を作るのですか?」と聞かれたので
「スコーンを作ろうかと思います。これ以外は今出ているものでできるので簡単ですよ」そう言ってサクッと始めると
「オーブンはどうしますか?」と聞いて来たので
「180°でお願いします」というと
「パンを焼くときより低いのですね」と言って来た。
「お菓子類はこの温度で大丈夫ですよ。さて、ひまを弄んでいる子に朗報です。まずエプロンをつけて手をきれいに洗って来てください」そう言ってジークの甥や姪に促すと
「何を始めるの?」「私が触ってもいいの?」と聞いて来た。
「もちろんです。この後も色々手伝ってもらいますから、ちゃんと汚れてもいいように服装も考えて来てくださいね」そう言って一度種を冷やしておくように見習いの子に渡した。
「ではもう一つ。天然酵母やイースト菌についてご存知ですか?」と聞くと
「天然酵母については噂で。でも作るのが大変であまり一般化されていません。ところでイースト菌とは?」と見習いの子が言うので、
「トーイよく知っているね。一応私も取り入れようとはしたのだが、天然酵母を作る素材がよく分からなくて頓挫したんだよ」とアマリアさんが言うので
「そうだったのですか。イースト菌とはパンを膨らませるために使われる私の国では一般的なものです。こちらでは聞いたことがないですか?」と聞くと
「ないね。何せこの国パンはこれだ」そう言ってカチカチのパンを出して来た。
「どうりでうちで作るパンをみんな珍しがって見ていたわけですね」そう言ってこれから必要となるものをひと瓶出した。
「これは先ほど使った天然酵母の元だねです。これに水とケリーを入れて混ぜた後2日ほど置いておくと先ほどの状態になります。中の液体を出した後また水を入れておくと復活します。ただし香りが消えたと思ったら作り直すことをお勧めしますので作り方を説明しますね」そう言って1からの作り方を教えると
「そうかここでそのまま使おうとするからダメなんだ」「室温はどのぐらいで?」など色々聞きながらメモを取っていた。
「「用意できたよ」」そう言って子供たち二人とお付きの侍女が入って来た。
「トーイ君だったけ?さっき渡したボウルを持って来てくれる?」と頼むと
「はいちょっと待っていてください」と言って取りに行っている間に
「じゃあ腕を出してね袖が汚れるから」と袖をめくるよう侍女に行って私は子供がのれる大きさの足場を用意。その上型抜き用の丸い輪を頼むとすぐに2つとのし棒を出してくれた。
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「この後にしましょう。じゃあお二人ともこの台に乗ってもらえますか?」と促すとすぐにお兄ちゃんが妹を大きい台に乗せて自分は少し低台に乗った。
「今から型抜きをしてもらいます。平らに伸ばした生地をこれで抜いてくださいね」そう言って私は鉄板を私の近くに置いて生地を平らに伸ばし、子供が抜いたのを鉄板に並べていった。
「生地が余っているんだけど」と言うのでもう一度まとめて型を抜いてもらってから卵液を塗ってオーブンに入れてもらうよう頼んだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
天然酵母について
色々なサイトで天然酵母の作り方が載っていて、大雑把ではありますが概要をお話の中に書いております。
興味がある方は「天然酵母 作り方」で探してください。
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