異世界転移~治癒師の日常

コリモ

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第6章 王都へ

気がついたら

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流石に領都とはいえ小さな町のため、気がついた時には広場を残すのみとなっていた。
「おい、何が起きているんだ?急に門衛が来て【早く広場の石畳を完成してくれ】と懇願されたぞ」とジーク様が私を探しにいらっしゃってそう言われた。
「ごめんなさい。ちょっと疲れて一休みしていました」そう言って私は鞄の中から水筒を出して中身を飲み干した。
「まさか今までの時間を使って道を舗装してくれていたのか?」
「する仕事が全くなくて道の清掃ついでにやっちゃいました」と答えると
「子供たちの世話があったと思うが?」
「コハクが言い出しっぺの法則で自分で採取にいくことになて、子供達に一緒に採取に言ってくれるように頼んだの。だから私が一緒に参加するわけにもいかなくて」」
「それでこの状態か…確かに道が綺麗になって雨降りの日や雨上がりに泥濘んで轍だらけにならなくなったからいいとして、このあとこれを街道に施さないといけないんだが、コツなんかあると嬉しいな」と呆れながら言われたので
「広場の石畳を作る際に大小様々な石を組み合わせた模様を作ろうと思っていたのそれを応用してはと思っていたのだけど…問題があったかしら?」
「はぁ仕方がない。一度見せてもらっていいか?というかここにくるまでにどれだけ舗装したんだ?街の道だけだと思ったら店の前の駐車場まで綺麗にしてあったのにはびっくりした」
「えへ。中途半端が嫌いな物ですから全部に施してしまいました」
「自重という言葉を覚えてくれるといいのだが?ただでさえ王都に監禁しようという動きがあるっていうのに」
「ごめんなさい。でもすごく綺麗に整備されているところを見ると先代の領主様も街並みを考えて作ったみたいね」
「ああ。僕がこの街に初めて来た時からこの区画割りでされていたんだ。きっと彼も転生者だったのだろう」
そんなことを言いながら広場に着いたので、さっそく広場で動かせられるものを移動したあと上から見てわかるように竜の形をしたモザイクを組んでうまく形ができたときにはコハクたちがかえって来て私を探しているところだった。
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