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第4章夏祭りの準備
本来の仕事 4
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ひとまず奥の部屋にいる獣人たちをコールくんたちに任せて、私はトロン村全体では魔力が足りなくなるのでギルド内にいる人たち全体にエリアヒールをかけた。
「お、体の調子がいいぞ」
「古傷が痛まない」などなどギルド内ばかりではなく、表の通りからも声が聞こえて来た。ヤバ、やり過ぎた…
「おい大丈夫か?今コハクがいないからサポートできる奴いないんだろ?」ガイアスさんが声をかけてくれた。
「大丈夫です。それより中の様子は?」
「ああ。中を確認したが、今かけたエリアヒールだけで大丈夫だ」
「話ではかなりひどい怪我をしていると聞いたのですが?」
「《エリアヒール》じゃなくて《エリアハイヒール》を無意識にかけたのだろう?怪我や古傷がきれいになおていて、みな穏やかに呼吸していた」
「それじゃあ安心して私は治癒ギルドへ帰れますね」そう言って歩こうとしたら足に力が入らなくてその場にへたり込んでしまった。
「やっぱりな。このところ魔力が増えているようだったが、無理したのが足に来たみたいだ。迎えを呼んでいるからもう少し待っていろ」そう言って私を近くの椅子に座らせた。
メアリーさんと今後の話をしていると
「おいまた無茶をしたらしいな」と勢いよく冒険者ギルドの扉をあけてジークが入って来た殿ったらその一言と共に拳骨を張られた。
「だって、怪我がどの程度かわからないしできるだけ苦痛が続かないようにと思ってかけたら、この状況になってしまったの」
「まあ、向こうの移住希望者がどれほどの状況下で生活しているかは想像するしかなかったとはいえ、最低限送りつける前に連絡が欲しかったよな」そう言ってガイアスに向くと
「ちゃんと連絡をよこすようにビリーに言っておけ。いつもカリエがいるとは限らないとな」そう言ってジークは私をなぜか小脇に抱えてギルドを後にした。
私は荷物か…(涙)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
実は迎えに来る時すごく慌てて走って来たため馬車もなく、かと言ってお姫様抱っこをしようとすると何やらギルドに残っている冒険者たちもニマニマするため、はずかしくて小脇に抱えるという暴挙に出てしまったジークなのでした。
「お、体の調子がいいぞ」
「古傷が痛まない」などなどギルド内ばかりではなく、表の通りからも声が聞こえて来た。ヤバ、やり過ぎた…
「おい大丈夫か?今コハクがいないからサポートできる奴いないんだろ?」ガイアスさんが声をかけてくれた。
「大丈夫です。それより中の様子は?」
「ああ。中を確認したが、今かけたエリアヒールだけで大丈夫だ」
「話ではかなりひどい怪我をしていると聞いたのですが?」
「《エリアヒール》じゃなくて《エリアハイヒール》を無意識にかけたのだろう?怪我や古傷がきれいになおていて、みな穏やかに呼吸していた」
「それじゃあ安心して私は治癒ギルドへ帰れますね」そう言って歩こうとしたら足に力が入らなくてその場にへたり込んでしまった。
「やっぱりな。このところ魔力が増えているようだったが、無理したのが足に来たみたいだ。迎えを呼んでいるからもう少し待っていろ」そう言って私を近くの椅子に座らせた。
メアリーさんと今後の話をしていると
「おいまた無茶をしたらしいな」と勢いよく冒険者ギルドの扉をあけてジークが入って来た殿ったらその一言と共に拳骨を張られた。
「だって、怪我がどの程度かわからないしできるだけ苦痛が続かないようにと思ってかけたら、この状況になってしまったの」
「まあ、向こうの移住希望者がどれほどの状況下で生活しているかは想像するしかなかったとはいえ、最低限送りつける前に連絡が欲しかったよな」そう言ってガイアスに向くと
「ちゃんと連絡をよこすようにビリーに言っておけ。いつもカリエがいるとは限らないとな」そう言ってジークは私をなぜか小脇に抱えてギルドを後にした。
私は荷物か…(涙)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
実は迎えに来る時すごく慌てて走って来たため馬車もなく、かと言ってお姫様抱っこをしようとすると何やらギルドに残っている冒険者たちもニマニマするため、はずかしくて小脇に抱えるという暴挙に出てしまったジークなのでした。
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