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閑話 婚約破棄をした後
真実の愛その後 sideローラ
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本日2話目
まず本当の悪役令嬢をざまぁ します
~~~~~~~~~~
なんでなんでなんで!!!!!!!!!!
せっかく魅了のスキルを手に入れたから私が楽に生活出来る様にいいところの坊ちゃんを手に入れたと思ったのに!!なんで修道院に入れられるの?
まさかの婚約破棄が別件でも起きてそこから私の計画がおかしくなった。
まず、ダンスパーティがすぐにお開きになったこと。どうやら今年の卒業生の中に第3王子殿下がおられて、彼ら別件の婚約破棄カップルであること。そして婚約破棄を告げた後、すぐに会場を離れてしまったのであっさりとパーティーはお開きになってしまった。
次にダンスパーティーの翌日には家に近衛兵がやって来て私は何やら変な腕輪をつけられて牢屋に入れられた。
少しでも待遇を良くしてもらおうと牢番に
「ねえなんで私ここに入れられているの?」と声をかけても
「…」全く反応をしない。
「このご飯なんでこれだけなの」とパンと水を差しても反応がない
仕方がないので我慢して食べるが、男爵家で食べる食事よりほんの少しだけ美味しくなかった。
数日後、
「おい国王陛下がお呼びだすぐにでろ」とそれまで何も話さなかった牢番がそう声をかけて来て、ひとまずお風呂に入れてくれた。そういえば全然お風呂に入っていなかったから体が臭い。これで謁見するのも問題だよね。
そうして身なりを整えてから王城の謁見の間に通された。
「ローラ!大丈夫か?」とトーマスに声をかけられるが、
「はいちょっと美味しくないご飯を食べただけです」と詳しくは話さなかった。それでもお父様お母様以外知らない方々とメアリ嬢を見て、今回の婚約破棄騒動の裁定を告げられるのだとわかった。
そして決まったことは元凶の私は魔封じを受けて修道院行き。他の方々はそれぞれ開拓団への強制参加となった。たしかにどう頑張っても誰も助けてくれない時点でいま現在魔力を抑えられているみたいだわ。それでも長い事魅了をかけて来たトーマスはしばらく解けることはないと思う。そう思いながら私はすぐに修道院への馬車に乗るために謁見の間を後にしたが、噂によると
「この度は大変お騒がせいたしました」そう言ってお父様が皆様に頭を下げて、
「我が家は子供がローラ一人きりでございます。一代限りの爵位となりますので、今の領地を返上し、そこの管理をするものとして残りの人生を過ごしたく存じます」と言い出した。
「本当にそれで良いのか?養子を取ることもできるのだぞ」と陛下に言われたのに
「ありがたきお言葉ではございますが、今後何が起きるかわかりませぬ故、それはご勘弁を願います」そう言ってお母様と二人頭を下げたと言う。
その後、私は自分の境遇に不満を持ちながらも、修道院での勤めを頑張って家に帰るのだといいきかせ、20年後じぶんの故郷である男爵領へと足を運ぶと、そこはもう別の領主がいていつのまにか隣の伯爵の次男が子爵として治めていた。
領主館に行き、門番に
「ご領主とお会いしたいのですが」と告げると私の姿を見て
「お前の様なものにご領主様はお会いにならない。きちんとお伺いを立ててからこい」と言われてしまった。仕方がない
「ではこの街に教会があればそちらへ伺いたいのですが」と言うと
「あそこに見えるだろ、丘の上にある」そう素っ気なくされたが、
「ありがとうございます。」そう言って来た道を戻っていくと領主館とは反対の丘の上にお墓とともにこじんまりとした教会が見えて来た。
そこには30代の神父様が居られ、
「お帰りなさいませローラ様」と声をかけてくれた。
「いいえ私の名前はリリア。シスター・リリアです。こちらで神に仕えることを許されたので伺いました。よろしくお願いします」そう言って挨拶をすると
「そうでしたか。ここは元男爵様ご夫妻のお墓があります。気が向いたらお参りください」そう言ってこれから私が生活する部屋へと案内してくれた。そうか両親は亡くなっていたんだ…
まず本当の悪役令嬢をざまぁ します
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なんでなんでなんで!!!!!!!!!!
せっかく魅了のスキルを手に入れたから私が楽に生活出来る様にいいところの坊ちゃんを手に入れたと思ったのに!!なんで修道院に入れられるの?
まさかの婚約破棄が別件でも起きてそこから私の計画がおかしくなった。
まず、ダンスパーティがすぐにお開きになったこと。どうやら今年の卒業生の中に第3王子殿下がおられて、彼ら別件の婚約破棄カップルであること。そして婚約破棄を告げた後、すぐに会場を離れてしまったのであっさりとパーティーはお開きになってしまった。
次にダンスパーティーの翌日には家に近衛兵がやって来て私は何やら変な腕輪をつけられて牢屋に入れられた。
少しでも待遇を良くしてもらおうと牢番に
「ねえなんで私ここに入れられているの?」と声をかけても
「…」全く反応をしない。
「このご飯なんでこれだけなの」とパンと水を差しても反応がない
仕方がないので我慢して食べるが、男爵家で食べる食事よりほんの少しだけ美味しくなかった。
数日後、
「おい国王陛下がお呼びだすぐにでろ」とそれまで何も話さなかった牢番がそう声をかけて来て、ひとまずお風呂に入れてくれた。そういえば全然お風呂に入っていなかったから体が臭い。これで謁見するのも問題だよね。
そうして身なりを整えてから王城の謁見の間に通された。
「ローラ!大丈夫か?」とトーマスに声をかけられるが、
「はいちょっと美味しくないご飯を食べただけです」と詳しくは話さなかった。それでもお父様お母様以外知らない方々とメアリ嬢を見て、今回の婚約破棄騒動の裁定を告げられるのだとわかった。
そして決まったことは元凶の私は魔封じを受けて修道院行き。他の方々はそれぞれ開拓団への強制参加となった。たしかにどう頑張っても誰も助けてくれない時点でいま現在魔力を抑えられているみたいだわ。それでも長い事魅了をかけて来たトーマスはしばらく解けることはないと思う。そう思いながら私はすぐに修道院への馬車に乗るために謁見の間を後にしたが、噂によると
「この度は大変お騒がせいたしました」そう言ってお父様が皆様に頭を下げて、
「我が家は子供がローラ一人きりでございます。一代限りの爵位となりますので、今の領地を返上し、そこの管理をするものとして残りの人生を過ごしたく存じます」と言い出した。
「本当にそれで良いのか?養子を取ることもできるのだぞ」と陛下に言われたのに
「ありがたきお言葉ではございますが、今後何が起きるかわかりませぬ故、それはご勘弁を願います」そう言ってお母様と二人頭を下げたと言う。
その後、私は自分の境遇に不満を持ちながらも、修道院での勤めを頑張って家に帰るのだといいきかせ、20年後じぶんの故郷である男爵領へと足を運ぶと、そこはもう別の領主がいていつのまにか隣の伯爵の次男が子爵として治めていた。
領主館に行き、門番に
「ご領主とお会いしたいのですが」と告げると私の姿を見て
「お前の様なものにご領主様はお会いにならない。きちんとお伺いを立ててからこい」と言われてしまった。仕方がない
「ではこの街に教会があればそちらへ伺いたいのですが」と言うと
「あそこに見えるだろ、丘の上にある」そう素っ気なくされたが、
「ありがとうございます。」そう言って来た道を戻っていくと領主館とは反対の丘の上にお墓とともにこじんまりとした教会が見えて来た。
そこには30代の神父様が居られ、
「お帰りなさいませローラ様」と声をかけてくれた。
「いいえ私の名前はリリア。シスター・リリアです。こちらで神に仕えることを許されたので伺いました。よろしくお願いします」そう言って挨拶をすると
「そうでしたか。ここは元男爵様ご夫妻のお墓があります。気が向いたらお参りください」そう言ってこれから私が生活する部屋へと案内してくれた。そうか両親は亡くなっていたんだ…
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