おばあちゃんのお惣菜

コリモ

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美味しい惣菜屋さん

惣菜とランドセルその2

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娘が連れて来たお友達は咲良ちゃんといい、今年同じクラスになったのはいいが、先生が「出されたものを全て食べなければ休み時間無し」みたいなことを言い、昼休みに居残りをさせられていたらしい。それが3~4日続いたので声をかけたそうだ。
「給食ほとんど食べられていなかったけど。食べられないものでた?」まあ子供だからかストレートに聞いてしまったのだが、
「マリエちゃん。いつもお弁当だよね?どうして?」と逆に聞かれたと言っていた。
「わたし、食べたらダメなものがあるんだ。少しでも入っているとダメだからお母さんにお弁当を作ってもらっているの」と答えると
「いいな咲良も食べられないものがあるんだけど、お母さん忙しくて頼めないの」と言うので
「じゃあ今度うちのばあちゃんのお店で試作をしておばさんをびっくりさせよ」
「大丈夫?勝手に台所を使って怒られない?」
「大丈夫火を使うときはお隼人兄ちゃんに頼めばいいし、試作品を作るときのいろいろな調味料もあるから」と言って「おたふく」に誘ってみた。
「今日はどうしても行かなければならない用事があるから明日の放課後遊びに行っていいかな?」と言うので
「おばあちゃんに聞いておくね。ちなみに何がダメだかわかる?」と聞くと
「家では卵料理が出なくてお米は白くないの」
「お米が白くないって?」
「なんかいろんなものが入っていて、学校に行くまでお米はそう言うものだと思っていたの」
「それでいつもおにぎりだけ持って来ているんだ」
「うん。それだと苦しくないから」
「そうなんだ。私はパンがダメなの、うどんも。お菓子はおばあちゃんがお米で作ってくれるからなんとかなるけど、学校で出る給食は何が入っているか分からないからってお母さんがお弁当を持たせてくれるんだ。牛乳とかは大丈夫?」
「うん。大丈夫!これで何かわかるの?」
「多分。おかずについて『ある程度食べられないものがわからないと提案できない』って前お母さんがお医者さんに聞いていた」
「そうなんだ。じゃ、私でもできるおかずを教えて欲しいっておばさんに言っておいてね」
「わかった。じゃあねまた明日ね」そう言って分かれたらしく、私が家に帰るなり
「お母さん!明日友達とお弁当のおかずを作りたいの。私たちでもできるものを教えて」と言って来た。
「いいけどお友達はマリエの体質を知っているの?」と聞くと
「話た。咲良ちゃんも食べられないものがあるんだって。だからお互いに大丈夫なものを作るの」なるほど給食で何かあったのね
「咲良ちゃんのお母さんに詳しく聞いておくから早くご飯を食べなさい」そう言って私はマリエと晩ごはんを食べて叔母のところで作ると言うので話を通しておくと言って9時過ぎにマリエを寝かしつけたあと咲良ちゃんのお母さんにメールをした







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お米の代わりにアワやヒエを使った雑穀米を常時食べている場合、白いご飯はびっくりするだろうし、学校側もどこまで把握しているのかわからない。私の時代は食べれて当たり前と言う食物アレルギーに対してあまり良くない時代だったと思います。だからこそ文枝さんのような親がいてもいいのでは?と言うわけでもう少し続きます
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