発端

くろねずみ

文字の大きさ
上 下
5 / 13
蠢動

観察

しおりを挟む
彼女の様子を横目で見ていた。
彼女が黙ってしまったのでこれ以上声をかけてはいけない気がした。
それは俺だけでなく、周りの女も。
トークをする事で気を紛らわせる作戦から、我慢に集中する作戦に切り替えたようだから、声をかける訳にはいかない。

彼女は両脚を引き寄せ、ふっくらとした太腿に指をめり込ませる。柔らかそうな太腿とはいえ、あれだけ凹むのは余程強い力を込めているのだろう。
ガードする余裕がなくなったのか、白いパンツが見えた。

ふっくらした脚を擦り合わせながらただただ時間が過ぎ去ることを待って震えてる優子さんの姿は色っぽかった。
可哀想だから助けたいという気持ちと、意地悪な悪戯をして追い詰めたいような気持ちが交錯して、可愛いから見ていようという感情が勝った。
そもそもの話、この場で彼女をどうこうする等できない話だし。

見られる場面を想定してないような白い下着。それが彼女の震えに合わせて蠢めく。
下着と身体の境目が眩しい。

擦り合わせられる太腿にシミなどない真っ白な下着が捩れ、彼女の波打つ渓谷が咥え込む。
彼女が制服のスカートの上から下着を引っ張る。
際どく捩れた優子さんの下着はこの期に及んで綺麗な純白を保っていた。身体を捩り震える程の尿意に苛まれながらも未だにほんの一雫さえ零していない。それどころか滲ませてすらいない。

もじもじと太腿をくねらせながらも、汚れていない真っ白なパンツ。優子さんの大人の女性としての矜持のようで敬意を感じていた。

が、優子さんを身体の中からこじ開けようとする水流を思うと、サディスティックな感性がムクムクと湧いてくる。
そしてそれに抗い身を捩る優子さんの姿が艶めかしく可愛らしかった。

そして、長い長い時間が過ぎて
ついに‥‥


彼女は恐る恐るという感じで立ち上がり、綱渡りでもしているかのような足取りで歩を進める。
足首から脹脛辺りをチェックしてみた。
何事もなかった。

そして彼女があの過酷な時間を最後まで耐え抜いたことを理解した。
少しだけ残念で、敬意も感じて、でも1番は自分のことのようにホッとしている。

優等生の優子さんにはこっそり抜け出すという選択肢は思い付かなかったらしい。それとも我慢し抜ける自信があったのか。

ともかく、物理的な我慢の限界に迫るおしっこを強靭な意志で身体の中に止め続けた彼女は、トイレにたどり着き、日常を取り戻したようだ。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...