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スイミング
プロローグの始まり
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冬の鉛色の空気の底を潜り抜けたどり着いたあったかいお部屋。
マグカップに注がれたあったかいコーヒー。
ちょっと多めにお砂糖入れて頂くのが良いのです。
身体の中から温かさが広がる感じが良いのです。
「幸せな感じ」
マグカップいっぱいのコーヒーが演出する幸福感多めの時間。
ほんの20分前、そんな時間を過ごしてしまったことに後悔するうち。
温水プールとはいえ、水はうちの身体を芯から冷やしてしまう。
時計を見て愕然とする。
まだ15分しかたっていないのです。
一コマ90分の水泳教室。
どうしよう。
お手洗い。
すぐ近くにお手洗いはある。
けど、目を離すと何をするかわからない小学校低学年を放置するわけにいかないよね。
お手洗い、しばらくお預けかな。しんどいな。
集中しよう。集中。
アドバイスを求める子供達のおかげで仕事に集中することができた。集中しているのに、どうしよう。おしっこ。
時計を見て愕然とする。
まだ30分もある。今日は5分だけ早くお終いにしよう。そうすれば後25分だけ我慢すればおしっこができる。
それから
足の指をぎゅっと折り曲げてる。そうしないと出ちゃう。
我慢の質が変わった。
今までは出したいおしっこをしないでいる我慢。さっきからはもう出口に殺到しているおしっこを堰き止める我慢。
でも、それも後5分。
後5分我慢を続けさえすれば何事もなかったように日常が続く。
「じゃあ、ちょっとだけ早いけど今日は終わりにしましょう」
「え~」
まさかのブーイング。
ちょっと早めの解散が認められず5分の延長。
しっかりと綴じ合わせた脚が震えてる。
身体が不自然にビクンと揺れた。
後5分だから。
うちは自分の身体に言い聞かせる。
マグカップに注がれたあったかいコーヒー。
ちょっと多めにお砂糖入れて頂くのが良いのです。
身体の中から温かさが広がる感じが良いのです。
「幸せな感じ」
マグカップいっぱいのコーヒーが演出する幸福感多めの時間。
ほんの20分前、そんな時間を過ごしてしまったことに後悔するうち。
温水プールとはいえ、水はうちの身体を芯から冷やしてしまう。
時計を見て愕然とする。
まだ15分しかたっていないのです。
一コマ90分の水泳教室。
どうしよう。
お手洗い。
すぐ近くにお手洗いはある。
けど、目を離すと何をするかわからない小学校低学年を放置するわけにいかないよね。
お手洗い、しばらくお預けかな。しんどいな。
集中しよう。集中。
アドバイスを求める子供達のおかげで仕事に集中することができた。集中しているのに、どうしよう。おしっこ。
時計を見て愕然とする。
まだ30分もある。今日は5分だけ早くお終いにしよう。そうすれば後25分だけ我慢すればおしっこができる。
それから
足の指をぎゅっと折り曲げてる。そうしないと出ちゃう。
我慢の質が変わった。
今までは出したいおしっこをしないでいる我慢。さっきからはもう出口に殺到しているおしっこを堰き止める我慢。
でも、それも後5分。
後5分我慢を続けさえすれば何事もなかったように日常が続く。
「じゃあ、ちょっとだけ早いけど今日は終わりにしましょう」
「え~」
まさかのブーイング。
ちょっと早めの解散が認められず5分の延長。
しっかりと綴じ合わせた脚が震えてる。
身体が不自然にビクンと揺れた。
後5分だから。
うちは自分の身体に言い聞かせる。
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