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秘める春信
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入室するなり、葉月が静止する。足元には、数冊の教科書が散乱していた。
「またこんなに散らかして!」
「……今から片付けようと思ってて」
「……そう、怒ってごめんね」
厭きれつつも謝ると、彼女は次にキッチンに向かった。そこで漸くバッグを置いて、冷蔵庫を開ける。
「……やっぱり冷蔵庫も空っぽ……。ちゃんと食べてる?」
「死なない程度には」
「…………まぁ食べてるならいいんだけど……。買ってきたやつ、多分自分で入れないと分かんなくなるだろうから片付けてもらっていい? 材料はもう出したから」
「うん、わかった。いつもありがとね」
バッグの中には、種類豊富な野菜や肉が入っている。底の方には、野菜ジュースや、味噌汁やスープなどの健康志向を掲げるインスタント食品もあった。
「またこんなに散らかして!」
「……今から片付けようと思ってて」
「……そう、怒ってごめんね」
厭きれつつも謝ると、彼女は次にキッチンに向かった。そこで漸くバッグを置いて、冷蔵庫を開ける。
「……やっぱり冷蔵庫も空っぽ……。ちゃんと食べてる?」
「死なない程度には」
「…………まぁ食べてるならいいんだけど……。買ってきたやつ、多分自分で入れないと分かんなくなるだろうから片付けてもらっていい? 材料はもう出したから」
「うん、わかった。いつもありがとね」
バッグの中には、種類豊富な野菜や肉が入っている。底の方には、野菜ジュースや、味噌汁やスープなどの健康志向を掲げるインスタント食品もあった。
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