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憂う春、君の視線
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朝、九時を回った頃に目が覚める。
全身に圧し掛かる疲労感で起き上がることが出来ない。不図視界に入った手首には、出来たばかりの切創があった。
――――昨夜はいつもよりも寝付きが悪く、やっと眠れたかと思えばそれから一時間後に再び覚醒し、全く眠れなくなってしまった。
そこからどう眠りに就いたのか記憶が曖昧だが、朦朧とした意識の中カッターナイフを手に取った事は明らかだった。
自制すらままならない自分に嫌気が差し、布団に潜る。
それから数日間、穂希は動く事が億劫になり、学校を休み続けた。
全身に圧し掛かる疲労感で起き上がることが出来ない。不図視界に入った手首には、出来たばかりの切創があった。
――――昨夜はいつもよりも寝付きが悪く、やっと眠れたかと思えばそれから一時間後に再び覚醒し、全く眠れなくなってしまった。
そこからどう眠りに就いたのか記憶が曖昧だが、朦朧とした意識の中カッターナイフを手に取った事は明らかだった。
自制すらままならない自分に嫌気が差し、布団に潜る。
それから数日間、穂希は動く事が億劫になり、学校を休み続けた。
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