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憂う春、君の視線
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「ちょっとお二人ー。勉強するのは良いことなんだけど、ここ他の生徒も来るから図書室か家でやりなー」
毎日恒例となった勉強会に、佐々木が割り込む。正論に逆らう事も出来ず、二人は互いに顔を見合わせた。
「……家、来る?」
先に提案したのは、穂希だった。
「教えてもらってるのに家にお邪魔するわけにはいかないし。家んち、ここから近いから。……良かったら」
椿は顎に手を添えて、悩んでいる。唸りながら、彼は度々穂希を瞥見した。
暫しの静寂が漂って、ハッとなる。
「……あ、ごめん! なんか上から目線で……」
「え? いや、全然! 本当に行っていいの?」
確かめるような問いに頷くと、椿は嬉しそうに目を細めた。
毎日恒例となった勉強会に、佐々木が割り込む。正論に逆らう事も出来ず、二人は互いに顔を見合わせた。
「……家、来る?」
先に提案したのは、穂希だった。
「教えてもらってるのに家にお邪魔するわけにはいかないし。家んち、ここから近いから。……良かったら」
椿は顎に手を添えて、悩んでいる。唸りながら、彼は度々穂希を瞥見した。
暫しの静寂が漂って、ハッとなる。
「……あ、ごめん! なんか上から目線で……」
「え? いや、全然! 本当に行っていいの?」
確かめるような問いに頷くと、椿は嬉しそうに目を細めた。
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