Rely on -each other-

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haze

2-12

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 達した後も萎えているとは思っていなかったが、あれからまだ5分程しか経っていない。
 朔斗は背中に当たる熱が恐ろしくなり、重い腰を持ち上げて振り向いた。

 やはり、昂良のものは勃起している。全体が硬く張り、血管が浮き出ているのを見ると、1回目よりも質量を増しているんじゃ無いかと疑いたくなる。
 夜目が効いてきたせいだと言い聞かせても、何の解決にもならない。

「……悪い、なんか朔斗の匂い嗅いでたら興奮して……」

 言葉を濁す。とんでもない発言にも慣れたものだが、返し方はいまだに分からない。

「い、今入れたら辛いもんな。俺抜いてくる」
「……いや、いいよ」

 朔斗には、コンドームを装着していながら体内で吐精する事の利点が想像出来なかった。
 けれど、以前昂良が『朔斗の中が良い』と言っていたのは印象的で、その言葉は何故か不意に蘇ってきては、心を擽るのだ。

 加えて、行為が終わった後、風呂やベッドで自慰をして一人昂りを収めていることも知っている。軟禁されていた期間は、昂良が満たされるまで無遠慮に犯されていたのだが、今は朔斗が不応期だと分かればすぐに行為を中断してくれる。

 そう言った理由と、久方振りだった事もあり、つい昂良を引き止めてしまった。

「マジでいいの?」
「うん」
「ちょっと時間かかるから我慢してな」

 不応期とは言うが、元々性欲なんて無い。これは昂良の為の行為だ。昂良が安心する為であり、昂良が気持ち良くなる為の行為なのだから、ただ耐えればいい。
 それにつけても、抜く動作すら辛いはずなのに承諾出来たのは、自分にも分からない別の理由があるのかもしれない。

 
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