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第三話
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新学期が始まり、早半年。
この街の空も少しずつ高くなり、朝晩は肌寒さを感じるほどになっていた。
日中はまだ残暑が続いていて、寒暖差につい体が参ってしまう。そんな時いつも考えるのが、自然界と言う不安定な環境の中で一生懸命に働く、加世田双葉のことだ。
夏場は随分と疲弊していたようだったが、収穫した玉ねぎを貰うばかりで、彼女を癒せるようなことは一切出来なかった。
――――いつしか、玉ねぎは日向の食生活に欠かせない存在になっていた。
彼女との会話を重ねる内に自然に知識が身につき、その栄養素や幅広い調理法に着目しているうちに、虜になってしまったのだ。
こんなに素晴らしい食材を生み出してくれる農家の人々には、感謝してもしきれない。
今まで避けてて本当にごめん。
キッチンの片隅で、玉ねぎに謝罪する。
同時に、自身と玉ねぎをまた繋ぎ合わせてくれた双葉に心から感謝した。
この街の空も少しずつ高くなり、朝晩は肌寒さを感じるほどになっていた。
日中はまだ残暑が続いていて、寒暖差につい体が参ってしまう。そんな時いつも考えるのが、自然界と言う不安定な環境の中で一生懸命に働く、加世田双葉のことだ。
夏場は随分と疲弊していたようだったが、収穫した玉ねぎを貰うばかりで、彼女を癒せるようなことは一切出来なかった。
――――いつしか、玉ねぎは日向の食生活に欠かせない存在になっていた。
彼女との会話を重ねる内に自然に知識が身につき、その栄養素や幅広い調理法に着目しているうちに、虜になってしまったのだ。
こんなに素晴らしい食材を生み出してくれる農家の人々には、感謝してもしきれない。
今まで避けてて本当にごめん。
キッチンの片隅で、玉ねぎに謝罪する。
同時に、自身と玉ねぎをまた繋ぎ合わせてくれた双葉に心から感謝した。
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