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一章
生徒会
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~咲~
カン!!!カンカン!!!バリン!!ドカ...ドカドカ...。
「な、なにこれ」
口が塞がらなく少し顔を悪くしてそう言うのは生徒会長サキ・ファファニール。今、生徒会長を含めた生徒会員は闘技場の周りにある透明な魔法防壁のを挟んである観客せきにいる。その全員が顔を青くしている。その理由は闘技場の中心で入学生と上級冒険者が凄い殺気を撒き散らしながら激闘をくりひろげているからだ。入学生のビギナーが冒険者のベテランと対等に戦えてることも驚きだが、さらにその冒険者がSランクとなれば話は別。入学生でSランクの冒険者と対等に戦えるなんて前代未聞だ。生徒会員全員が顔を青くするのも不自然ではない。
なんなんだい?あの入学生。あの姿...狐?あれになってから戦闘能力がありえないぐらい上がったよね。Sランクとやりあえるって、ほんと笑えないよ。
「う、うそ.....あ、天音っ....!!」
色々考えてるサキの耳に生徒会員の呟きが聞こえた。
「ん?ミオ?何か彼について知っているのかい?」
サキはそれを呟いた副会長のミオ・クラシタにきいた。その問にミオは周りに聞こえないよう答えた。
「は、はい。彼は。天音は。私の幼馴染です。また、中等部生徒会長ネネ・カゲミヤの兄です」
「っ!?もしかして、彼が君の言っていた妖狐の子かい?」
「妖狐の子かは分かりませんが。私達勇者科の命の恩人です」
「そして想い人?」
「//////!?!?!?!?」
顔を真っ赤にさせて図星なのか何も言えない澪に対して咲は微笑んだ。
「わるいわるい。少しからかった。そうか、あの彼かぁ。ーーこのまま様子を見よう」
「そんなっ!!!今すぐやめさせるべきです!!!天音の実力はこの学園に入学するのに十分なはずです!!無駄に戦わせるべきじゃないと思いませんか!?」
天音に対する色々な思いが澪を狂わせていた。
「それはそうだけそ、ルールを忘れたのかい?あの冒険者が合格、不合格を言わない限りこちらからは動けない。あと、彼は未知の固有技を持っている。今までの様子をみて後で彼に聞いても教えてくれない可能性が高い。なら今は可能な限り彼の固有技についてのデータ収集が大切だと僕はおもうよ?」
「..で、でも!!!!」
「これは会長である私の判断だ。変えるつもりはないよ」
それを聞いて澪は涙目になりながら唇をかんだ。
「安心してほしい。命に関わるようだったらすぐに止める」
それをきいても澪は唇を噛むのをやめなく血を流し両手は爪がくい込むほど握りしめていた。それでも澪の目線だけは天音をとらえ続けていた。
カン!!!カンカン!!!バリン!!ドカ...ドカドカ...。
「な、なにこれ」
口が塞がらなく少し顔を悪くしてそう言うのは生徒会長サキ・ファファニール。今、生徒会長を含めた生徒会員は闘技場の周りにある透明な魔法防壁のを挟んである観客せきにいる。その全員が顔を青くしている。その理由は闘技場の中心で入学生と上級冒険者が凄い殺気を撒き散らしながら激闘をくりひろげているからだ。入学生のビギナーが冒険者のベテランと対等に戦えてることも驚きだが、さらにその冒険者がSランクとなれば話は別。入学生でSランクの冒険者と対等に戦えるなんて前代未聞だ。生徒会員全員が顔を青くするのも不自然ではない。
なんなんだい?あの入学生。あの姿...狐?あれになってから戦闘能力がありえないぐらい上がったよね。Sランクとやりあえるって、ほんと笑えないよ。
「う、うそ.....あ、天音っ....!!」
色々考えてるサキの耳に生徒会員の呟きが聞こえた。
「ん?ミオ?何か彼について知っているのかい?」
サキはそれを呟いた副会長のミオ・クラシタにきいた。その問にミオは周りに聞こえないよう答えた。
「は、はい。彼は。天音は。私の幼馴染です。また、中等部生徒会長ネネ・カゲミヤの兄です」
「っ!?もしかして、彼が君の言っていた妖狐の子かい?」
「妖狐の子かは分かりませんが。私達勇者科の命の恩人です」
「そして想い人?」
「//////!?!?!?!?」
顔を真っ赤にさせて図星なのか何も言えない澪に対して咲は微笑んだ。
「わるいわるい。少しからかった。そうか、あの彼かぁ。ーーこのまま様子を見よう」
「そんなっ!!!今すぐやめさせるべきです!!!天音の実力はこの学園に入学するのに十分なはずです!!無駄に戦わせるべきじゃないと思いませんか!?」
天音に対する色々な思いが澪を狂わせていた。
「それはそうだけそ、ルールを忘れたのかい?あの冒険者が合格、不合格を言わない限りこちらからは動けない。あと、彼は未知の固有技を持っている。今までの様子をみて後で彼に聞いても教えてくれない可能性が高い。なら今は可能な限り彼の固有技についてのデータ収集が大切だと僕はおもうよ?」
「..で、でも!!!!」
「これは会長である私の判断だ。変えるつもりはないよ」
それを聞いて澪は涙目になりながら唇をかんだ。
「安心してほしい。命に関わるようだったらすぐに止める」
それをきいても澪は唇を噛むのをやめなく血を流し両手は爪がくい込むほど握りしめていた。それでも澪の目線だけは天音をとらえ続けていた。
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