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前編
22.書類はあちら
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騎士団と魔術師団は合同で魔物の対処などにあたっているが、一つの組織として一体となっているわけではない。
だから異動の時期はばらばらだし、どちらかの人事にどちらかが口を出すということはそうそうない。魔術師団においては、魔法学校の卒業に合わせた所属の変更などはあるが、時期に関係なく個人個人に意思確認や異動通知が発せられるのが普通だ。
オルランドの部屋兼小隊執務室の窓から白い鳥が舞い込んできて、サンサの肩にとまった。
「僕か」
『今年はどうしますか』
それだけ告げて鳥は消えてしまい、フィルとティノールトが何もなくなったサンサの肩をまじまじと見つめるのが面白くて、レーネはこっそり笑いを噛み殺した。個人の技量によって魔法の効果も変わるから、あの白い鳥を送ってきた魔術師は、鳥の魔法があまり得意ではないのだろう。
返事のためにサンサが生み出した赤い鳥が、迷うことなく窓から飛び立っていく。
「どうするんだ?」
「どうもしないよ。僕はこの小隊好きなんだ」
モリスの言葉にひょいと肩をすくめ、サンサは目の前の書類に戻った。レーネがちらりと目にした限りでは、訓練場の設備に関する申請の類いらしい。誰か壊しでもしたのだろうか。
元々はオルランドの仕事なのだが、手が回りきらない事務仕事が大量発生しており、全員で紙と向き合っているところである。なお、レーネの前にはリィロンがいれてくれたお茶が置かれているだけだ。
「お前が残ってくれるのは助かるよ」
イダン直下の階級にあたるオルランドには、何かと仕事があるらしい、という程度がレーネの理解である。騎士団の階級にも、オルランドの仕事内容にも興味がなく、それ以上理解が進まないのだ。
どうしてもオルランドが目を通さなければならない書類だけは本人が確認して、その他、判断が必要な書類とそうでないものをサンサとモリスが振り分けている。サインだけすればいい書類は手先の器用なフィルが筆跡をまね、他の誰かに回す必要がある書類はセシルがせっせと宛先ごとに振り分け、裏取りや調べ物が必要な書類に関する情報集めは、ティノールトとリィロンの担当だ。
すばらしい。レーネのやることといえば、お茶を飲むくらいしかない。本当は手伝ったほうがいい、とは理解しているが、一つ手をつけたところ一つぐじゃぐじゃの書類を生み出したため、大人しくしているほうがよさそうだ、と自他ともに一致しているのである。
「レーネ」
「何だい」
オルランドに声をかけられ、レーネは手に持っていたカップを置いた。飲み物を飲みながらでも話はできるが、そうしないほうがいいというマナーくらいはレーネも知っている。
「もしかして、できたら、なんだが……魔法で特定の相手に書類を届けたりって……」
「できるよ」
音でもしそうな勢いでオルランドの顔が上がり、思わずびくっと肩を揺らす。そんなに切望していたとは思わなかった。
「でき……でき……」
「せ、セシルくん、どれが誰のか教えてくれるかい」
オルランドが怖い。慌ててセシルのそばへ行って、レーネはごまかすように書類の送り先を尋ねた。セシルに宛先ごとにまとめてもらって、念のためモリスに確認したうえで紙の束を魔法で飛ばしていく。廊下を通すと人にぶちあてるかもしれないので、基本的には窓から出して窓から届ける形だ。
砦内部の構造を理解していて、どこが誰の部屋か把握しているからすぐにできるのだが、それほど面倒なら砦の中に郵便屋でも置けばいいのではないだろうか。余計な人員は置けないと言われるなら仕方ないが。
「お前……お前っ……もっと早く言ってくれれば……!」
「そ、そんなこと言われても」
悔しげに机を叩くオルランドに、ちょっと逃げ腰になってしまう。確かにあちこち届けに行くのは大変だろうが、どうしたいのか教えてもらわないと、どういう魔法を使えばいいのかレーネもわからない。
最後の紙の束を窓から送り出し、机に突っ伏しているオルランドをおそるおそるつついてみる。
「終わったよ、オルランドくん」
「一瞬……一瞬だぞ……? 俺が階段上り下りしてあくせく歩いて届けるもんを……」
「そこまで一瞬じゃないと思うけど……」
またがばっとオルランドが起き上がったので、今度は急いでティノールトの後ろに退避する。
「レーネ! お前もっと便利なもん持ってるだろ! 出せ!」
「やだ! 知らない!」
いい年をした大人二人の会話とは思えない内容を、ティノールトを壁にして応酬する。来たばかりの頃は戸惑っていたティノールトたちも、最近では止めに入ることすらない。
が、顔を引っ込めようとしたところをあっさり捕まえられて、レーネはティノールトに抱き上げられた。
「俺を盾にするのは、魔物相手だけにしてください」
「それはしたくない……」
「オルランドもいい加減にしとけよ」
「俺は悪くない……」
オルランドもモリスにたしなめられて、お互いに落ちついたところでサンサが飲み物を持ってきてくれた。そのまま休憩の流れになって、レーネが魔法で書類を送りつけたおかげで少し広くなった執務机に、リィロンがおやつを広げていく。西方のおやつは、果物を干したものや揚げ菓子が多い。
「リィロンくんやセシルくんのところには、もう鳥は来た?」
「いえ、まだ。でも、僕は西方に行きたいって返事しようと思ってます」
リィロンは西方の出身で、元々は兄と一緒に自警団の一員となって村を守っていた過去がある。自分の故郷を守れるようになりたいという気持ちは、レーネにもわかるところがあった。レーネの場合は、戻るような家も懐かしい人もないが、あのときの恐怖や無力感の苦みはずっと奥底に眠っている。
寂しくなるねぇとサンサに撫でられて、リィロンが少し気恥ずかしそうに笑った。
「僕は残留を希望しました」
揚げ菓子を飲み込んでお茶で口を湿らせ、セシルが返答する。レーネは相槌の代わりに、軽く首を傾げた。
「あれ、いいの? 王都に戻りたいとかない?」
「その……ここ、居心地がいいので……」
そうかそうか、とサンサが今度はセシルを撫でる。彼はSubでもないし喜ばないのではないかと思ったのだが、セシルも照れくさそうにはしつつ、サンサを止めようとはしなかった。撫でていいタイミングらしい。
ただ、伸ばしかけたレーネの手がセシルに届く前に、ひょいとお菓子を持たされた。
「これ、気に入ったんですか?」
「うん……?」
甘酸っぱい果物の干したやつ。おいしかったけど。
隣にいたティノールトに持たされた意図がわからないが、食べてよさそうなので口に運ぶ。少しずつかじりながらティノールトに目で聞いてみたものの、にこにこしているだけで特に何か言いたいことがあるわけでもなさそうだ。
まあいいかとドライフルーツを食べている間に、話題が騎士団の異動についての話に変わっていく。
「俺は准尉殿に止められたから、今年もないな」
「レーネとサンサを抱えてる小隊の隊長が、簡単に異動できるわけないだろ」
レーネは筆頭魔術師だが、サンサはそれに次ぐ実力の持ち主だ、といわれている。つまりレーネが死ぬか、他の場所に異動になった場合、次の筆頭魔術師はサンサということだ。
その二人が気に入ってオルランドの配下に入っているので、オルランドが別の場所に行くというのは騎士団としては困るらしい。レーネのほうも、イダンの隊に入れられるのは嫌だし、他の騎士といってもあまり知らないから、それなりに面倒も見てくれるオルランドが隊長をやっていてくれたほうが助かる。
「僕、オルランドくんもモリスくんも好きだよ」
「おー、ありがとな」
念のため二人ともどこかに行ってしまわないように、気に入っているのだということは伝えておく。
モリスから鷹揚な返事がきて満足したのだが、ティノールトの空気がすっと変わったような気がして、レーネはそちらに視線を移した。空色の目は穏やかなままだが、どこか不自然に力が入っているようにも見える。
「ティノールトとフィルも、希望があれば期限までに言えよ」
「はい」
「ありがとうございます」
騎士団では毎年士官学校の卒業時期に異動を実施するので、間に合うように希望を出せば行きたい任地に行くこともできるそうだ。希望がなければ、基本的には同じ部隊に残留することになる。
ティノールトがどうするのか聞きたかったが、今この場で口にするのは怖いような気がして、レーネはそっとドライフルーツをかじった。
だから異動の時期はばらばらだし、どちらかの人事にどちらかが口を出すということはそうそうない。魔術師団においては、魔法学校の卒業に合わせた所属の変更などはあるが、時期に関係なく個人個人に意思確認や異動通知が発せられるのが普通だ。
オルランドの部屋兼小隊執務室の窓から白い鳥が舞い込んできて、サンサの肩にとまった。
「僕か」
『今年はどうしますか』
それだけ告げて鳥は消えてしまい、フィルとティノールトが何もなくなったサンサの肩をまじまじと見つめるのが面白くて、レーネはこっそり笑いを噛み殺した。個人の技量によって魔法の効果も変わるから、あの白い鳥を送ってきた魔術師は、鳥の魔法があまり得意ではないのだろう。
返事のためにサンサが生み出した赤い鳥が、迷うことなく窓から飛び立っていく。
「どうするんだ?」
「どうもしないよ。僕はこの小隊好きなんだ」
モリスの言葉にひょいと肩をすくめ、サンサは目の前の書類に戻った。レーネがちらりと目にした限りでは、訓練場の設備に関する申請の類いらしい。誰か壊しでもしたのだろうか。
元々はオルランドの仕事なのだが、手が回りきらない事務仕事が大量発生しており、全員で紙と向き合っているところである。なお、レーネの前にはリィロンがいれてくれたお茶が置かれているだけだ。
「お前が残ってくれるのは助かるよ」
イダン直下の階級にあたるオルランドには、何かと仕事があるらしい、という程度がレーネの理解である。騎士団の階級にも、オルランドの仕事内容にも興味がなく、それ以上理解が進まないのだ。
どうしてもオルランドが目を通さなければならない書類だけは本人が確認して、その他、判断が必要な書類とそうでないものをサンサとモリスが振り分けている。サインだけすればいい書類は手先の器用なフィルが筆跡をまね、他の誰かに回す必要がある書類はセシルがせっせと宛先ごとに振り分け、裏取りや調べ物が必要な書類に関する情報集めは、ティノールトとリィロンの担当だ。
すばらしい。レーネのやることといえば、お茶を飲むくらいしかない。本当は手伝ったほうがいい、とは理解しているが、一つ手をつけたところ一つぐじゃぐじゃの書類を生み出したため、大人しくしているほうがよさそうだ、と自他ともに一致しているのである。
「レーネ」
「何だい」
オルランドに声をかけられ、レーネは手に持っていたカップを置いた。飲み物を飲みながらでも話はできるが、そうしないほうがいいというマナーくらいはレーネも知っている。
「もしかして、できたら、なんだが……魔法で特定の相手に書類を届けたりって……」
「できるよ」
音でもしそうな勢いでオルランドの顔が上がり、思わずびくっと肩を揺らす。そんなに切望していたとは思わなかった。
「でき……でき……」
「せ、セシルくん、どれが誰のか教えてくれるかい」
オルランドが怖い。慌ててセシルのそばへ行って、レーネはごまかすように書類の送り先を尋ねた。セシルに宛先ごとにまとめてもらって、念のためモリスに確認したうえで紙の束を魔法で飛ばしていく。廊下を通すと人にぶちあてるかもしれないので、基本的には窓から出して窓から届ける形だ。
砦内部の構造を理解していて、どこが誰の部屋か把握しているからすぐにできるのだが、それほど面倒なら砦の中に郵便屋でも置けばいいのではないだろうか。余計な人員は置けないと言われるなら仕方ないが。
「お前……お前っ……もっと早く言ってくれれば……!」
「そ、そんなこと言われても」
悔しげに机を叩くオルランドに、ちょっと逃げ腰になってしまう。確かにあちこち届けに行くのは大変だろうが、どうしたいのか教えてもらわないと、どういう魔法を使えばいいのかレーネもわからない。
最後の紙の束を窓から送り出し、机に突っ伏しているオルランドをおそるおそるつついてみる。
「終わったよ、オルランドくん」
「一瞬……一瞬だぞ……? 俺が階段上り下りしてあくせく歩いて届けるもんを……」
「そこまで一瞬じゃないと思うけど……」
またがばっとオルランドが起き上がったので、今度は急いでティノールトの後ろに退避する。
「レーネ! お前もっと便利なもん持ってるだろ! 出せ!」
「やだ! 知らない!」
いい年をした大人二人の会話とは思えない内容を、ティノールトを壁にして応酬する。来たばかりの頃は戸惑っていたティノールトたちも、最近では止めに入ることすらない。
が、顔を引っ込めようとしたところをあっさり捕まえられて、レーネはティノールトに抱き上げられた。
「俺を盾にするのは、魔物相手だけにしてください」
「それはしたくない……」
「オルランドもいい加減にしとけよ」
「俺は悪くない……」
オルランドもモリスにたしなめられて、お互いに落ちついたところでサンサが飲み物を持ってきてくれた。そのまま休憩の流れになって、レーネが魔法で書類を送りつけたおかげで少し広くなった執務机に、リィロンがおやつを広げていく。西方のおやつは、果物を干したものや揚げ菓子が多い。
「リィロンくんやセシルくんのところには、もう鳥は来た?」
「いえ、まだ。でも、僕は西方に行きたいって返事しようと思ってます」
リィロンは西方の出身で、元々は兄と一緒に自警団の一員となって村を守っていた過去がある。自分の故郷を守れるようになりたいという気持ちは、レーネにもわかるところがあった。レーネの場合は、戻るような家も懐かしい人もないが、あのときの恐怖や無力感の苦みはずっと奥底に眠っている。
寂しくなるねぇとサンサに撫でられて、リィロンが少し気恥ずかしそうに笑った。
「僕は残留を希望しました」
揚げ菓子を飲み込んでお茶で口を湿らせ、セシルが返答する。レーネは相槌の代わりに、軽く首を傾げた。
「あれ、いいの? 王都に戻りたいとかない?」
「その……ここ、居心地がいいので……」
そうかそうか、とサンサが今度はセシルを撫でる。彼はSubでもないし喜ばないのではないかと思ったのだが、セシルも照れくさそうにはしつつ、サンサを止めようとはしなかった。撫でていいタイミングらしい。
ただ、伸ばしかけたレーネの手がセシルに届く前に、ひょいとお菓子を持たされた。
「これ、気に入ったんですか?」
「うん……?」
甘酸っぱい果物の干したやつ。おいしかったけど。
隣にいたティノールトに持たされた意図がわからないが、食べてよさそうなので口に運ぶ。少しずつかじりながらティノールトに目で聞いてみたものの、にこにこしているだけで特に何か言いたいことがあるわけでもなさそうだ。
まあいいかとドライフルーツを食べている間に、話題が騎士団の異動についての話に変わっていく。
「俺は准尉殿に止められたから、今年もないな」
「レーネとサンサを抱えてる小隊の隊長が、簡単に異動できるわけないだろ」
レーネは筆頭魔術師だが、サンサはそれに次ぐ実力の持ち主だ、といわれている。つまりレーネが死ぬか、他の場所に異動になった場合、次の筆頭魔術師はサンサということだ。
その二人が気に入ってオルランドの配下に入っているので、オルランドが別の場所に行くというのは騎士団としては困るらしい。レーネのほうも、イダンの隊に入れられるのは嫌だし、他の騎士といってもあまり知らないから、それなりに面倒も見てくれるオルランドが隊長をやっていてくれたほうが助かる。
「僕、オルランドくんもモリスくんも好きだよ」
「おー、ありがとな」
念のため二人ともどこかに行ってしまわないように、気に入っているのだということは伝えておく。
モリスから鷹揚な返事がきて満足したのだが、ティノールトの空気がすっと変わったような気がして、レーネはそちらに視線を移した。空色の目は穏やかなままだが、どこか不自然に力が入っているようにも見える。
「ティノールトとフィルも、希望があれば期限までに言えよ」
「はい」
「ありがとうございます」
騎士団では毎年士官学校の卒業時期に異動を実施するので、間に合うように希望を出せば行きたい任地に行くこともできるそうだ。希望がなければ、基本的には同じ部隊に残留することになる。
ティノールトがどうするのか聞きたかったが、今この場で口にするのは怖いような気がして、レーネはそっとドライフルーツをかじった。
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