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前編
20.Drop
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「ティノールトくん……ティノールトくん……」
砦に向かってふらふらと飛び続けながら、レーネは必死にティノールトに呼びかけていた。膝に乗せた頭を撫でても、投げ出されている手を握っても、何の反応もないのが恐ろしい。
「ティノールトくん……」
ドラゴンがGlareを放つなど思いもよらなかった。DomとかSubとか、ダイナミクスの話は人間だけのものだと思っていたから、全く警戒していなかったのだ。理だとか王の器が何とか言っていたが、そんな話に興味を持たず、もっと早く追い払うべきだった。
あれこれ考え、レーネは首を振った。何を考えてもただの言い訳でしかない。おそらくDropしてしまったティノールトを、どうやって呼び戻せばいいかわからないから、きっと自分を責めて罪悪感を薄めようとしているだけだ。
昔見た、Dropしたまま二度と戻ってこなかったSubを思い出して、喉が苦しくなる。
「ティノ……ト、くん」
そっと、優しくGlareをあてる。ティノールトの了承を得ていないのにこんなことをするのはよくないが、ドラゴンの影響のもとから、ティノールトを取り返さなければいけない。
泣いている場合ではないし、苦しんでいるのは彼のほうだ。
上を向いてぎゅっと唇を噛んでから、もう一度ティノールトに視線を戻す。ぐったりと手足を投げ出している彼を、必ずレーネが助ける。
「ティノールトくん」
魔法の助けを借りながら、ティノールトの体を仰向けにする。学校を卒業した歳とはいえすでに成人男性と変わらないから、レーネの腕力だけではティノールトの体をどうこうすることはできない。元々、彼の背が高いというのもあるが。
そうして膝に乗せたティノールトの顔を覗き込むが、やはりレーネが見えている様子はない。ぼんやりと、春霞のような瞳が上を向いているだけだ。
「ティノールトくん」
頬を撫でて、もう少しGlareを強くする。まだ反応はない。レーネのGlareにティノールトがどこまで耐えられるのか確かめていないから、慎重に、限界を超えないように見極める必要がある。
名前を呼びかけながら、頬を撫でたり、手を握ったり、ティノールトが反応しそうなことを必死に試す。
起きてほしい。
ティノールトに請われて始めたパートナー関係だが、レーネにとっても、すでにティノールトは大切な相手になっている。器用ではないし、オルランドにはよくずれていると評されてしまうレーネだが、ティノールトのことは大事にしてきた、つもりなのだ。あまりにも気持ちの表現が下手で、伝わっていなかったかもしれないが。
帰ってきて、ほしい。
「ティノールト、くん」
彼がいないのは、寂しい。帰ってこなかったらと思うと、怖い。呼び戻せるのか、わからない。
不安で、恐ろしくて、正解を知らなくて、闇雲に名前を呼ぶことしかできないのが、辛い。
「ティノールトくん……」
目元がじわじわ熱くなってきた。泣いている場合ではないのに。しっかりしないといけない。ティノールトはSubであることをまだ小隊メンバーにしか話していないから、ここで助けなければいけないのだ。
「……ティノールトくん、起きて」
頬を撫でて、どうにか言葉が届いてほしくて呼びかける。
「一緒に、帰ろう」
ティノールトの装備に魔力を流して、ゆっくり起き上がらせる。意識がないからがっくりと首がうなだれてしまうのが、少し苦しそうだ。
よいしょと近づいて抱きつき、肩に顎を乗せさせてやってぽんぽんと背中を撫でる。レーネよりずっと体の大きい彼を支えるのは、ちょっと大変だ。
「……帰ったら、君に、ぎゅってしてほしい」
途端にレーネの体に腕が回ってきて、レーネはきゅっと身を固くした。
何が起きた。ここにはティノールトとレーネ以外いないはずだ。
「……レーネさん……?」
「ティ、ノールト、くん……?」
寝起きのような声で呼ばれ、戸惑いつつ返事をする。ティノールトとレーネ以外いないのだから、レーネに何かできる相手はティノールトしかいないわけだが、ティノールトはDropしていたはずだ。Dropしている人が誰かの言葉に答えるように動くなど、ありえない。
ゆるゆると腕の力が弱くなって、頬に手を添えられる。見下ろしてくる瞳は、綺麗な空色だ。
「……泣いて、ない」
「泣いて、ないよ……?」
「そう、みたいですね……?」
二人して疑問符のついた会話をして、同時に首を傾げる。Dropしている間に、何か見たのだろうか。
そうだ。ティノールトはDropしていたのだ。
「ティノールトくん、苦しくないかい? 悲しくないかい? 何か嫌なことは? 怖くないかい?」
慌てて質問攻めにしたレーネに目を丸くして、ティノールトがふっと微笑む。
「……レーネさんがいてくれるので、大丈夫です」
「僕……?」
にっこりと頷いてレーネを抱きしめ、ティノールトが背中を撫でてくる。動きにこわばったようなところは見られないし、言葉も滑らかだ。これは、レーネがティノールトを助けられた、と考えていいのだろうか。何もした気がしないのだが。
「……レーネさん」
「何だい」
それでもティノールトが声を出して、自分の力で動いていることにほっとして、レーネはティノールトに体を預けた。思った以上に体に力が入っていたらしい。
大事にレーネを抱えていたティノールトの手がうなじに触れて、すっと目線を合わせられる。
「……ちゃんとHug、しました」
ぽけっと見上げるレーネを、ティノールトがじっと見つめてくる。
Commandに従った、と報告されたということは、褒めろという意思表示だとは思う。ただ、Commandを使った覚えはない。抱きしめてほしいと口にした記憶はあるが、あれが有効なCommandになったのだろうか。
「 Good boy、ティノールトくん」
しかし、褒めない理由もない。
手を伸ばして撫でると、ティノールトの顔がまた綻んだ。
よかった。ドラゴンに取られなかった。
「レーネさんは、お怪我はありませんか」
するするとティノールトの手が動いて、レーネの体を確かめていく。見れば何もなかったのはわかると思うが、ティノールトに触れられるのは嫌ではないから自由にさせておく。
「怪我はしてない。ちょっと魔法は、使いすぎたけど」
はっきりとは覚えていないが、ドラゴンに腹を立ててめちゃくちゃな魔法の使い方をした、ことは理解している。レーネがあそこまで怒ることはあまりないのだが、ティノールトに手を出されたのが許せなかったのだと思う。ドラゴンがいついなくなったのかも定かでないくらいだから、おそらく、Defenceを起こしたのだ。
久しぶりに感じる虚脱感で、少し眠くてゆっくり瞬きをする。
「ドラゴンと、戦ったんですか」
おそるおそるといったようなティノールトの言葉に、レーネは曖昧に首を傾げた。積極的に交戦したわけではない。だが、風も炎も氷も、およそレーネが使える魔法で攻撃的なものは全て、ドラゴンにぶつけたと思う。
「……わからない」
「わからない?」
「……たぶん、Defenceを起こして……覚えてない」
Subが危険にさらされたとき、Domは本能的に守ろうとする。そのことをDefenceと呼ぶ。
それだけなら美徳のようにも聞こえるが、実際には、周囲が見えなくなり攻撃性も増すため、手がつけられない状態になってしまうのだ。危険に陥ったSubに対して思い入れが強いほど、感情をコントロールできずに敵とみなしたものを排除しようとする。
レーネがドラゴン相手でも臆さず、限界も考慮せずに魔法を使い続けたのもそのせいだ。ドラゴンがいついなくなったかわからないのも、文字通り我を忘れていた部分が大きい。
今となっては、先にティノールトを助けるべきだったような気もするが。
「Defence……」
「ティノールトくんは、僕のパートナーだから」
よかった、と今度は言葉に出して、ティノールトの頬を撫でる。
ただ、喜んでくれるはずなのになぜかティノールトが泣きそうな顔になって、レーネはそろりと手を下ろした。触られたくなかったのだろうか。しかし、ティノールトの腕はしっかりとレーネの体を抱えていて、接触自体を嫌がっているようには思えない。
「ティノールトくん?」
ぎゅっと抱え込むように抱きしめられて、ティノールトがどうしたいのかわからず大人しくしておく。触られるのが嫌なのではなく、言葉が問題だったのだろうか。パートナーと呼ばれるのが嫌だったなら、何が適切だろう。
「ごめん、何か嫌だったなら教えてくれるかい」
「いっ……嫌じゃ、ないです……嬉しかった、です……」
「嬉しい?」
パートナーと呼ばれることは、ティノールトにとっては嬉しいらしい。レーネは大したことではないと思うが、ティノールトにとっては大切で意味のあることなのだろう。
ただ、ティノールトは素直で従順なSubだし、パートナーになりたがるDomは探せばすぐ見つけられるのではないだろうか。今のところティノールトとパートナー関係にあるのはレーネだし、他のDomに譲りたいとは思わないが。
「……レーネさんのSubになれて、よかった」
「そうかい?」
「……はい」
嫌ではなさそうなので、ティノールトの背中に腕を回し、ぽんぽんと撫でてやる。
「一緒に帰ろう、ティノールトくん」
「はい」
マントを返しにいったオルランドにも無事を確かめようと撫で回されそうになったが、ティノールトの後ろに隠れてそちらは丁重に辞退しておいた。
砦に向かってふらふらと飛び続けながら、レーネは必死にティノールトに呼びかけていた。膝に乗せた頭を撫でても、投げ出されている手を握っても、何の反応もないのが恐ろしい。
「ティノールトくん……」
ドラゴンがGlareを放つなど思いもよらなかった。DomとかSubとか、ダイナミクスの話は人間だけのものだと思っていたから、全く警戒していなかったのだ。理だとか王の器が何とか言っていたが、そんな話に興味を持たず、もっと早く追い払うべきだった。
あれこれ考え、レーネは首を振った。何を考えてもただの言い訳でしかない。おそらくDropしてしまったティノールトを、どうやって呼び戻せばいいかわからないから、きっと自分を責めて罪悪感を薄めようとしているだけだ。
昔見た、Dropしたまま二度と戻ってこなかったSubを思い出して、喉が苦しくなる。
「ティノ……ト、くん」
そっと、優しくGlareをあてる。ティノールトの了承を得ていないのにこんなことをするのはよくないが、ドラゴンの影響のもとから、ティノールトを取り返さなければいけない。
泣いている場合ではないし、苦しんでいるのは彼のほうだ。
上を向いてぎゅっと唇を噛んでから、もう一度ティノールトに視線を戻す。ぐったりと手足を投げ出している彼を、必ずレーネが助ける。
「ティノールトくん」
魔法の助けを借りながら、ティノールトの体を仰向けにする。学校を卒業した歳とはいえすでに成人男性と変わらないから、レーネの腕力だけではティノールトの体をどうこうすることはできない。元々、彼の背が高いというのもあるが。
そうして膝に乗せたティノールトの顔を覗き込むが、やはりレーネが見えている様子はない。ぼんやりと、春霞のような瞳が上を向いているだけだ。
「ティノールトくん」
頬を撫でて、もう少しGlareを強くする。まだ反応はない。レーネのGlareにティノールトがどこまで耐えられるのか確かめていないから、慎重に、限界を超えないように見極める必要がある。
名前を呼びかけながら、頬を撫でたり、手を握ったり、ティノールトが反応しそうなことを必死に試す。
起きてほしい。
ティノールトに請われて始めたパートナー関係だが、レーネにとっても、すでにティノールトは大切な相手になっている。器用ではないし、オルランドにはよくずれていると評されてしまうレーネだが、ティノールトのことは大事にしてきた、つもりなのだ。あまりにも気持ちの表現が下手で、伝わっていなかったかもしれないが。
帰ってきて、ほしい。
「ティノールト、くん」
彼がいないのは、寂しい。帰ってこなかったらと思うと、怖い。呼び戻せるのか、わからない。
不安で、恐ろしくて、正解を知らなくて、闇雲に名前を呼ぶことしかできないのが、辛い。
「ティノールトくん……」
目元がじわじわ熱くなってきた。泣いている場合ではないのに。しっかりしないといけない。ティノールトはSubであることをまだ小隊メンバーにしか話していないから、ここで助けなければいけないのだ。
「……ティノールトくん、起きて」
頬を撫でて、どうにか言葉が届いてほしくて呼びかける。
「一緒に、帰ろう」
ティノールトの装備に魔力を流して、ゆっくり起き上がらせる。意識がないからがっくりと首がうなだれてしまうのが、少し苦しそうだ。
よいしょと近づいて抱きつき、肩に顎を乗せさせてやってぽんぽんと背中を撫でる。レーネよりずっと体の大きい彼を支えるのは、ちょっと大変だ。
「……帰ったら、君に、ぎゅってしてほしい」
途端にレーネの体に腕が回ってきて、レーネはきゅっと身を固くした。
何が起きた。ここにはティノールトとレーネ以外いないはずだ。
「……レーネさん……?」
「ティ、ノールト、くん……?」
寝起きのような声で呼ばれ、戸惑いつつ返事をする。ティノールトとレーネ以外いないのだから、レーネに何かできる相手はティノールトしかいないわけだが、ティノールトはDropしていたはずだ。Dropしている人が誰かの言葉に答えるように動くなど、ありえない。
ゆるゆると腕の力が弱くなって、頬に手を添えられる。見下ろしてくる瞳は、綺麗な空色だ。
「……泣いて、ない」
「泣いて、ないよ……?」
「そう、みたいですね……?」
二人して疑問符のついた会話をして、同時に首を傾げる。Dropしている間に、何か見たのだろうか。
そうだ。ティノールトはDropしていたのだ。
「ティノールトくん、苦しくないかい? 悲しくないかい? 何か嫌なことは? 怖くないかい?」
慌てて質問攻めにしたレーネに目を丸くして、ティノールトがふっと微笑む。
「……レーネさんがいてくれるので、大丈夫です」
「僕……?」
にっこりと頷いてレーネを抱きしめ、ティノールトが背中を撫でてくる。動きにこわばったようなところは見られないし、言葉も滑らかだ。これは、レーネがティノールトを助けられた、と考えていいのだろうか。何もした気がしないのだが。
「……レーネさん」
「何だい」
それでもティノールトが声を出して、自分の力で動いていることにほっとして、レーネはティノールトに体を預けた。思った以上に体に力が入っていたらしい。
大事にレーネを抱えていたティノールトの手がうなじに触れて、すっと目線を合わせられる。
「……ちゃんとHug、しました」
ぽけっと見上げるレーネを、ティノールトがじっと見つめてくる。
Commandに従った、と報告されたということは、褒めろという意思表示だとは思う。ただ、Commandを使った覚えはない。抱きしめてほしいと口にした記憶はあるが、あれが有効なCommandになったのだろうか。
「 Good boy、ティノールトくん」
しかし、褒めない理由もない。
手を伸ばして撫でると、ティノールトの顔がまた綻んだ。
よかった。ドラゴンに取られなかった。
「レーネさんは、お怪我はありませんか」
するするとティノールトの手が動いて、レーネの体を確かめていく。見れば何もなかったのはわかると思うが、ティノールトに触れられるのは嫌ではないから自由にさせておく。
「怪我はしてない。ちょっと魔法は、使いすぎたけど」
はっきりとは覚えていないが、ドラゴンに腹を立ててめちゃくちゃな魔法の使い方をした、ことは理解している。レーネがあそこまで怒ることはあまりないのだが、ティノールトに手を出されたのが許せなかったのだと思う。ドラゴンがいついなくなったのかも定かでないくらいだから、おそらく、Defenceを起こしたのだ。
久しぶりに感じる虚脱感で、少し眠くてゆっくり瞬きをする。
「ドラゴンと、戦ったんですか」
おそるおそるといったようなティノールトの言葉に、レーネは曖昧に首を傾げた。積極的に交戦したわけではない。だが、風も炎も氷も、およそレーネが使える魔法で攻撃的なものは全て、ドラゴンにぶつけたと思う。
「……わからない」
「わからない?」
「……たぶん、Defenceを起こして……覚えてない」
Subが危険にさらされたとき、Domは本能的に守ろうとする。そのことをDefenceと呼ぶ。
それだけなら美徳のようにも聞こえるが、実際には、周囲が見えなくなり攻撃性も増すため、手がつけられない状態になってしまうのだ。危険に陥ったSubに対して思い入れが強いほど、感情をコントロールできずに敵とみなしたものを排除しようとする。
レーネがドラゴン相手でも臆さず、限界も考慮せずに魔法を使い続けたのもそのせいだ。ドラゴンがいついなくなったかわからないのも、文字通り我を忘れていた部分が大きい。
今となっては、先にティノールトを助けるべきだったような気もするが。
「Defence……」
「ティノールトくんは、僕のパートナーだから」
よかった、と今度は言葉に出して、ティノールトの頬を撫でる。
ただ、喜んでくれるはずなのになぜかティノールトが泣きそうな顔になって、レーネはそろりと手を下ろした。触られたくなかったのだろうか。しかし、ティノールトの腕はしっかりとレーネの体を抱えていて、接触自体を嫌がっているようには思えない。
「ティノールトくん?」
ぎゅっと抱え込むように抱きしめられて、ティノールトがどうしたいのかわからず大人しくしておく。触られるのが嫌なのではなく、言葉が問題だったのだろうか。パートナーと呼ばれるのが嫌だったなら、何が適切だろう。
「ごめん、何か嫌だったなら教えてくれるかい」
「いっ……嫌じゃ、ないです……嬉しかった、です……」
「嬉しい?」
パートナーと呼ばれることは、ティノールトにとっては嬉しいらしい。レーネは大したことではないと思うが、ティノールトにとっては大切で意味のあることなのだろう。
ただ、ティノールトは素直で従順なSubだし、パートナーになりたがるDomは探せばすぐ見つけられるのではないだろうか。今のところティノールトとパートナー関係にあるのはレーネだし、他のDomに譲りたいとは思わないが。
「……レーネさんのSubになれて、よかった」
「そうかい?」
「……はい」
嫌ではなさそうなので、ティノールトの背中に腕を回し、ぽんぽんと撫でてやる。
「一緒に帰ろう、ティノールトくん」
「はい」
マントを返しにいったオルランドにも無事を確かめようと撫で回されそうになったが、ティノールトの後ろに隠れてそちらは丁重に辞退しておいた。
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