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前編
1.空を飛ぶ鳥は自由
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鳥の身体は軽い。人の身体は重い。なら人の身体が軽くなれば飛べるかというと、そう単純な話でもない。
人には翼がない。翼を動かすだけの筋肉もない。視界は狭く、空の寒さから身を守ることもできない。
人間には、できないことが多すぎる。
「レーネ……おいレーネ!」
窓の外をぼんやり眺めていたレーネは、突然聞こえてきた声にゆっくりと視線を向けた。苦りきった顔が一つと、やれやれと苦笑するような顔が二つ。
「……呼んだ?」
「呼んだ? じゃない! お前、俺の話をまるで聞いてなかっただろう!」
もちろん聞いていなかった。鳥の観察のほうが忙しい。
しかし正直に言えばますます彼を怒らせることはわかっている。束の間、どう言えば最も被害が少ないか考えて、どうにもならないと即座に切り捨てた。
「ごめん、興味がなかった」
「……お前なぁぁ……!」
まあまあと他の二人に宥められて、正面の男が大きく大きく息を吐く。呆れられても構わないが、そんなに聞かなければいけない話だったのかと首を傾げる。
「今度来る新人たちの話だろう? 何か僕が注意すべきことでもあるのかい?」
はっきり言って、レーネは人の世話を焼けるような人物ではない。ある程度の、例えばこの砦のルールはこうで、どこがどういう部屋で、何時までにどういうことを済ませておくべきで、と教えるくらいならできる。しかし、落ち込んでいたら励ますとか、体調が悪そうなら休ませてやるとか、相手に踏み込んで気遣うような能力に欠けているのだ。ついでに言えば、忙しくなれば食事も睡眠もお構いなし、整理整頓なる言葉と縁遠くなって久しい。
そんな人間に新人の話をされても、と思うわけである。
「聞いてたのか?」
「前提だけは」
もう一度盛大にため息をついて、男が書類を差し出してくる。文字が読めないわけではないが、細かい仕事が苦手なレーネは素直に顔をしかめた。いつまでも紙が引っ込んでいかないので、仕方なく受け取って字面を眺める。
「次に来る新人四人だ」
一人目。魔術師のセシル・レスターシャ。
二人目。魔術師のリィロン。
三人目。騎士のフィル。
四人目。騎士のティノールト・ヴァリエ。
その他の細かい情報はすっ飛ばして、レーネはそれだけ流し見た。名前くらいは覚えておかないと、区別がつけられない。ただ、誰が来てどうなろうが、自分の生活や行動にさほど変化があるとは思えなかった。
「レーネくん、全部読んだ?」
さっと書類を見終わった体で顔を上げようと思ったら、横から水を差された。ますます顔を歪めて、仕方なくもう少しだけ目を通す。
セシル・レスターシャは子爵家の三男で、ダイナミクスはNormalだ。子爵家の子息くらいならこの砦に送られてくることはあるし、Normalなら特別意識することもない。
リィロンは異民族の出身でダイナミクスがSub、ということはある程度気をつけてやる必要がある。魔術師団ではほとんど意識することなどないのに、貴族や騎士団の人間が、Domこそ最も優れているといったようなくだらない優生思想を持っているせいだ。さらには異民族となると、平民ですら無意識に差別する場合がある。
フィルは平民でNormalだから、一番手がかからないだろう。他が面倒そうな分、この小隊での扱いがおざなりにならないように、意識する必要はあるかもしれない、といったくらいか。
ティノールト・ヴァリエはヴァリエ伯爵家の次男で、ダイナミクスはNormalとなっている。
「……この子たぶんSubだよ」
「……やっぱりか」
やっぱりという声に今度こそ顔を上げて、書類と睨めっこしている男に目を向ける。大ざっぱな男だから何も考えずに受け入れたのかと思っていたが、気づいてはいたらしい。
「オルランドくん、これ了承したのかい」
「俺はお前ほど上司に逆らう気概はないんだよ」
「僕も別に逆らってるわけじゃないんだけど……」
無理なものは無理だと伝えているだけで。そもそも、魔術師団は騎士団より上下関係が遥かに緩やかだから、心理的ハードルが違うのかもしれないが。
「レーネくんもそう思うってことは、間違いないんじゃないかなぁ」
横から出てきた口に顔を向けると、ぴらぴらと書類が振られるのが見えた。
「伯爵家の人間が、例え次男だろうがこんな僻地に来るなんてないでしょ」
「それはそうなんだが……」
「しかもこの子、士官学校首席って書いてあるし」
おや。それは読んでいなかった。
新たな情報に、もう一度書類に目を落とす。
ティノールト・ヴァリエ。公表されているダイナミクスはNormalのようだが、おそらくSubだろう。貴族は子どものダイナミクスがDomなら喜び勇んで公表するが、Subだと途端になかったものにしようとする。貴族の子どもが10才前後に“死にやすい”のはだいたいそういうことだ。幼い頃から出来がよかったのか、あるいは長男と次男以外の男子がいないのか、とにかくティノールト・ヴァリエは“なかったこと”にはされなかった。幸運といえば幸運な例だ。
それ以外の情報は騎士として申し分ない。身長は高いほうだし士官学校は首席卒業。素行が悪いといったような噂もない。ただ貴族家に生まれてしまったがゆえにSub性を疎まれて、伯爵家の次男という立場にも関わらず僻地の砦に送られてしまった、といったところだろうか。士官学校を首席で卒業しているなら、王都に留め置いて出世させる道もあっただろうに。
貴族の価値観というものは、レーネにはどうもよくわからない。
「で、僕じゃなくレーネくんに預けろって横槍まで入ってる。確定だよ」
「え?」
「君、鳥読んだ?」
鳥というのは魔法師団でやりとりされる連絡のことだ。やりとりされるといっても、主に魔術師団のお偉方が下々に送りつける命令書のようなものだが。
当然のように鳥を見たかどうかも記憶にないので、読んだかという問いには首を横に振っておく。
「まあ読んでても覚えてなさそうな気はしたけど……騎士団の子に対して、魔術師団が口出すっておかしいでしょ」
「あー……うん、そうだね」
前半が的確すぎて返す言葉もない。ともかく、ティノールト・ヴァリエのダイナミクスについてはSubと判断していい。確定だ。
「じゃあセシルは俺、リィロンはモリス、フィルはサンサ、ティノールトはレーネでいいな?」
基本的には、騎士と魔術師が二人一組になって任務にあたる。一小隊がおよそ四人から八人なので、新人四人を受け入れるとなるとレーネたちが一人一人つくしかない。
隊長であるオルランドの言葉に、心の中では思うところありありだが異議なしと答えておく。
「なら、部屋割りはリィロンとフィルを入れ替えだな」
リィロンがSubなら、必ず定期的にDomとPlayをする必要がある。しかしバディになる騎士のモリスはNormalだし、オルランドもNormalだ。PlayができるのはSwitchのサンサかDomのレーネということになるものの、レーネはティノールトにつけろと魔法師団から横槍が入れられている。
つまり、サンサがリィロンの相手をするしかない。
「そうだな。リィロンがSubなのを公表しても問題なければいいんだが」
「魔術師団の子なら気にしないんじゃないかな? 一応本人に確認は取るけど」
「そうしてくれ」
オルランドが書類を置いて、ため息をつきながら天を仰いだ。これに関する話し合いは終わったらしい、とレーネも書類を机に返す。熱心に持っていたいものでもない。
「はー……貴族ってだけでも気ぃ使うのに、ダイナミクスってのはほんと難しいな……」
「貴族とか騎士団とかがうるさいだけでしょー? そんなに身構えるものでもないのにさ」
サンサがオルランドの言葉を引き取ったのを確認してから、レーネは再び窓の外に目を向けた。さっき飛んでいた鳥はさすがにいなくなっていたが、別の種類が飛んでいる。
「俺には感覚がわからんから下手なことは言えん」
「その姿勢だけで充分だと思うけどね」
オルランドとモリスは、Normalではあるものの他のダイナミクスに配慮してくれる珍しい人物だ。一般的にはDomやSubのほうが数は少ないし、それぞれの特性も、書物に載っているレベルで単純化できるものでもないのに、Normalにはそれが通じないことも多い。それにレーネはDomだが、だからといってDomのことをうまく説明できるかというと自信はない。サンサのSwitchともなると、レーネには語れる話ですらないと思う。
だから、わからないなりにあれこれ考えて、できることをしようとしてくれるオルランドやモリスは好ましい人物のはずだ。
「僕はオルランドくんもモリスくんも好きだよ」
絶句したオルランドとモリスの顔が自分に向いて、レーネは眉を寄せた。
「何か違ったかい」
二人を褒めるべきところだと思ったのだが、考えているうちに会話の流れが変わっていただろうか。
「お前は確実にズレてるのに妙に可愛げがあるからずるい」
「……おじさんがおじさんに言うの気色悪くないかい? それ……」
「うるせえ! お前が魔法で老け作りしてんのは知ってんだ! この天才魔術師!」
若作りという言葉があるのは知っていたが、老け作りという言葉もあるとは知らなかった。見た目が若いとみくびられることが多くて、レーネはオルランドたちに合わせて、魔法で老けた外見を作り出している。
それはともかく。
今のは褒められたのか怒られたのか、どっちだろう。
人には翼がない。翼を動かすだけの筋肉もない。視界は狭く、空の寒さから身を守ることもできない。
人間には、できないことが多すぎる。
「レーネ……おいレーネ!」
窓の外をぼんやり眺めていたレーネは、突然聞こえてきた声にゆっくりと視線を向けた。苦りきった顔が一つと、やれやれと苦笑するような顔が二つ。
「……呼んだ?」
「呼んだ? じゃない! お前、俺の話をまるで聞いてなかっただろう!」
もちろん聞いていなかった。鳥の観察のほうが忙しい。
しかし正直に言えばますます彼を怒らせることはわかっている。束の間、どう言えば最も被害が少ないか考えて、どうにもならないと即座に切り捨てた。
「ごめん、興味がなかった」
「……お前なぁぁ……!」
まあまあと他の二人に宥められて、正面の男が大きく大きく息を吐く。呆れられても構わないが、そんなに聞かなければいけない話だったのかと首を傾げる。
「今度来る新人たちの話だろう? 何か僕が注意すべきことでもあるのかい?」
はっきり言って、レーネは人の世話を焼けるような人物ではない。ある程度の、例えばこの砦のルールはこうで、どこがどういう部屋で、何時までにどういうことを済ませておくべきで、と教えるくらいならできる。しかし、落ち込んでいたら励ますとか、体調が悪そうなら休ませてやるとか、相手に踏み込んで気遣うような能力に欠けているのだ。ついでに言えば、忙しくなれば食事も睡眠もお構いなし、整理整頓なる言葉と縁遠くなって久しい。
そんな人間に新人の話をされても、と思うわけである。
「聞いてたのか?」
「前提だけは」
もう一度盛大にため息をついて、男が書類を差し出してくる。文字が読めないわけではないが、細かい仕事が苦手なレーネは素直に顔をしかめた。いつまでも紙が引っ込んでいかないので、仕方なく受け取って字面を眺める。
「次に来る新人四人だ」
一人目。魔術師のセシル・レスターシャ。
二人目。魔術師のリィロン。
三人目。騎士のフィル。
四人目。騎士のティノールト・ヴァリエ。
その他の細かい情報はすっ飛ばして、レーネはそれだけ流し見た。名前くらいは覚えておかないと、区別がつけられない。ただ、誰が来てどうなろうが、自分の生活や行動にさほど変化があるとは思えなかった。
「レーネくん、全部読んだ?」
さっと書類を見終わった体で顔を上げようと思ったら、横から水を差された。ますます顔を歪めて、仕方なくもう少しだけ目を通す。
セシル・レスターシャは子爵家の三男で、ダイナミクスはNormalだ。子爵家の子息くらいならこの砦に送られてくることはあるし、Normalなら特別意識することもない。
リィロンは異民族の出身でダイナミクスがSub、ということはある程度気をつけてやる必要がある。魔術師団ではほとんど意識することなどないのに、貴族や騎士団の人間が、Domこそ最も優れているといったようなくだらない優生思想を持っているせいだ。さらには異民族となると、平民ですら無意識に差別する場合がある。
フィルは平民でNormalだから、一番手がかからないだろう。他が面倒そうな分、この小隊での扱いがおざなりにならないように、意識する必要はあるかもしれない、といったくらいか。
ティノールト・ヴァリエはヴァリエ伯爵家の次男で、ダイナミクスはNormalとなっている。
「……この子たぶんSubだよ」
「……やっぱりか」
やっぱりという声に今度こそ顔を上げて、書類と睨めっこしている男に目を向ける。大ざっぱな男だから何も考えずに受け入れたのかと思っていたが、気づいてはいたらしい。
「オルランドくん、これ了承したのかい」
「俺はお前ほど上司に逆らう気概はないんだよ」
「僕も別に逆らってるわけじゃないんだけど……」
無理なものは無理だと伝えているだけで。そもそも、魔術師団は騎士団より上下関係が遥かに緩やかだから、心理的ハードルが違うのかもしれないが。
「レーネくんもそう思うってことは、間違いないんじゃないかなぁ」
横から出てきた口に顔を向けると、ぴらぴらと書類が振られるのが見えた。
「伯爵家の人間が、例え次男だろうがこんな僻地に来るなんてないでしょ」
「それはそうなんだが……」
「しかもこの子、士官学校首席って書いてあるし」
おや。それは読んでいなかった。
新たな情報に、もう一度書類に目を落とす。
ティノールト・ヴァリエ。公表されているダイナミクスはNormalのようだが、おそらくSubだろう。貴族は子どものダイナミクスがDomなら喜び勇んで公表するが、Subだと途端になかったものにしようとする。貴族の子どもが10才前後に“死にやすい”のはだいたいそういうことだ。幼い頃から出来がよかったのか、あるいは長男と次男以外の男子がいないのか、とにかくティノールト・ヴァリエは“なかったこと”にはされなかった。幸運といえば幸運な例だ。
それ以外の情報は騎士として申し分ない。身長は高いほうだし士官学校は首席卒業。素行が悪いといったような噂もない。ただ貴族家に生まれてしまったがゆえにSub性を疎まれて、伯爵家の次男という立場にも関わらず僻地の砦に送られてしまった、といったところだろうか。士官学校を首席で卒業しているなら、王都に留め置いて出世させる道もあっただろうに。
貴族の価値観というものは、レーネにはどうもよくわからない。
「で、僕じゃなくレーネくんに預けろって横槍まで入ってる。確定だよ」
「え?」
「君、鳥読んだ?」
鳥というのは魔法師団でやりとりされる連絡のことだ。やりとりされるといっても、主に魔術師団のお偉方が下々に送りつける命令書のようなものだが。
当然のように鳥を見たかどうかも記憶にないので、読んだかという問いには首を横に振っておく。
「まあ読んでても覚えてなさそうな気はしたけど……騎士団の子に対して、魔術師団が口出すっておかしいでしょ」
「あー……うん、そうだね」
前半が的確すぎて返す言葉もない。ともかく、ティノールト・ヴァリエのダイナミクスについてはSubと判断していい。確定だ。
「じゃあセシルは俺、リィロンはモリス、フィルはサンサ、ティノールトはレーネでいいな?」
基本的には、騎士と魔術師が二人一組になって任務にあたる。一小隊がおよそ四人から八人なので、新人四人を受け入れるとなるとレーネたちが一人一人つくしかない。
隊長であるオルランドの言葉に、心の中では思うところありありだが異議なしと答えておく。
「なら、部屋割りはリィロンとフィルを入れ替えだな」
リィロンがSubなら、必ず定期的にDomとPlayをする必要がある。しかしバディになる騎士のモリスはNormalだし、オルランドもNormalだ。PlayができるのはSwitchのサンサかDomのレーネということになるものの、レーネはティノールトにつけろと魔法師団から横槍が入れられている。
つまり、サンサがリィロンの相手をするしかない。
「そうだな。リィロンがSubなのを公表しても問題なければいいんだが」
「魔術師団の子なら気にしないんじゃないかな? 一応本人に確認は取るけど」
「そうしてくれ」
オルランドが書類を置いて、ため息をつきながら天を仰いだ。これに関する話し合いは終わったらしい、とレーネも書類を机に返す。熱心に持っていたいものでもない。
「はー……貴族ってだけでも気ぃ使うのに、ダイナミクスってのはほんと難しいな……」
「貴族とか騎士団とかがうるさいだけでしょー? そんなに身構えるものでもないのにさ」
サンサがオルランドの言葉を引き取ったのを確認してから、レーネは再び窓の外に目を向けた。さっき飛んでいた鳥はさすがにいなくなっていたが、別の種類が飛んでいる。
「俺には感覚がわからんから下手なことは言えん」
「その姿勢だけで充分だと思うけどね」
オルランドとモリスは、Normalではあるものの他のダイナミクスに配慮してくれる珍しい人物だ。一般的にはDomやSubのほうが数は少ないし、それぞれの特性も、書物に載っているレベルで単純化できるものでもないのに、Normalにはそれが通じないことも多い。それにレーネはDomだが、だからといってDomのことをうまく説明できるかというと自信はない。サンサのSwitchともなると、レーネには語れる話ですらないと思う。
だから、わからないなりにあれこれ考えて、できることをしようとしてくれるオルランドやモリスは好ましい人物のはずだ。
「僕はオルランドくんもモリスくんも好きだよ」
絶句したオルランドとモリスの顔が自分に向いて、レーネは眉を寄せた。
「何か違ったかい」
二人を褒めるべきところだと思ったのだが、考えているうちに会話の流れが変わっていただろうか。
「お前は確実にズレてるのに妙に可愛げがあるからずるい」
「……おじさんがおじさんに言うの気色悪くないかい? それ……」
「うるせえ! お前が魔法で老け作りしてんのは知ってんだ! この天才魔術師!」
若作りという言葉があるのは知っていたが、老け作りという言葉もあるとは知らなかった。見た目が若いとみくびられることが多くて、レーネはオルランドたちに合わせて、魔法で老けた外見を作り出している。
それはともかく。
今のは褒められたのか怒られたのか、どっちだろう。
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