12 / 29
第一章 最強の少年
12 立て続けに
しおりを挟む
元気になったルイスは、街の外に出て、アノリカルを探していた。
いつの間にか常設依頼となっていたようで、掲示板にも、アノリカルの採取依頼が貼られていた。
常設依頼の場合は、わざわざ受注を知らせる必要はないため、ルイスは手続きを行わず、街の外に来ている。
念のため、他に依頼がないかダグラスに確認したが、討伐依頼はないと言われた。
それどころか、『お前は怪我が治ったばかりなんだから無茶すんな!』と怒鳴られてしまい、アノリカルの採取をしてくるように言われた。
(一度できたら慣れてきたかも)
昨日は何回も失敗していたが、成功してコツを掴んでからは、完璧とまでは言わなくても、失敗する数は少なくなっていた。
花は、家から持ってきていた袋に入れている。二本目以降は、それを、地面に置いておいて、魔力を注いでいる。そして、終わったら袋に入れ、見つけたらまた袋を置くというのを繰り返していた。
ダグラスは兵士でも使えと言ってくれて、ダグラスから話が言ったのか、なぜか事情を知っていた兵士に協力を申し出されたが、ルイスは申し訳なさから断っていた。
これが、冒険者のパーティーメンバーなら、ルイスだって任せたかもしれない。だが、あの兵士は門の警備という重要な仕事があるのだ。それを邪魔するわけにはいかない。
「あっ、もうそろそろ帰らないと」
二十本ほど採取して、そろそろ夕方になるというタイミングで、ルイスは街に戻ろうと門のほうを向く。
その時、妙な気配を感じた。
これは、魔物の気配だ。ルイスは、離れすぎていなければ、無意識的に魔物の気配がわかる。近くには、人の気配もあるようだった。このままでは、人が襲われるかもしれない。だが、あまり帰宅が遅いと養父母たちに怒られる。
父親はともかく、母親はあまり怒らせたくない。
(う~ん……。このくらいなら、一分くらいで着くかな)
天秤にかけた結果、あまり遅くならないだろうと判断し、魔物のほうに向かうことにした。
なるべく、早く向かわなければならないので、のんびりと地面を走っている暇はない。
ルイスは、真反対に体を向け、足に力を込めて地面を蹴る。ルイスの蹴りの威力で、大きく土埃が舞舞った。
ルイスの体は、一瞬にして彼方に飛んでいった。
◇◇◇
ルイスが飛んでいく。
それを、呆然としながら見上げる男がいた。ルカである。ルカは、またアノリカルを咲かそうとしているルイスのことが気になり、仕事の傍ら見守っていた。
地面を蹴ったことで、ルイスの体は宙に浮かぶ。それは、この街を囲っている石壁を楽々と飛び越せるくらいであり、ルイスの身長の十倍はあるであろう高さだ。
これは、飛翔しているわけではない。ルイスにとっては、ただ跳び跳ねただけだ。それはわかっているが、端から見れば飛んでいるようにしか見えない。
(あいつがあんなんじゃあ、口止めは意味がないと思うが)
ルカは、先日の夜中に家まで訪ねてきた存在を思い出す。名はダグラスと言い、冒険者ギルドの職員とのことだった。
冒険者ギルドと兵士は、役割が似通っているため、上層部とは協力体制にある。そのため、ギルドの職員が、兵士を訪ねてくることはそこまでおかしなことではない。
だが、わざわざ自分と、それもこんな夜中に、家に来てまで話そうとしてくるのが不思議だった。魔物の報告とかなら、それこそ兵士長だけで充分だ。自分に何か報告があるのだとしても、それなら事前に兵士長が教えてくれるはず。だが、それもない。
一体、何の用なんだと身構えていると、ダグラスという男は一言だけ言って終わった。
『ルイスがアノリカルを咲かせたことは、誰にも言うな。兵士長にも、領主様にも』
それだけ言って、ダグラスはルカに背を向けた。そして、歩こうとするところで足を止める。
『……俺が来たことは、ルイスには言うな』
ダグラスは、再び歩き出した。
ルカは、その言葉を理解するのに数秒かかる。ルカがその言葉を理解した頃には、男の姿は闇に消えていた。
言われなくても、そのことは誰にも話すつもりはなかった。魔物が倒せないと言われている少年が、アノリカルを人工的にいくつも咲かせたなど、ルカだって見なければ信じないだろう。
それなのに、わざわざ言いに来るようなことだろうか。兵士長だけでなく、領主にも隠せと言う。そうなると、話さないといけないような気がする。
だが……あの時のダグラスのルカを見る目は、それだけでルカを殺せるような冷たい瞳だった。たった一言の口外禁止の言葉を聞いただけなのに、まるで死刑宣告をされたかのような圧迫感だった。
話したことが知られたら、本当に始末される。本能的に悟った。
それに、ルカも話すなという理由はわからなくもない。ダグラスに言われたのもあるが、ルイスのためにも、あの時のことはルカの心だけに留めておくことにした。よほどのことがなければ、墓場まで持っていくつもりだ。
その、つもりだったのだがーー
(ありゃあ、無理だな)
人間離れした跳躍力を見せたルイスを見て、ルカは、はぁとため息をついた。
いつの間にか常設依頼となっていたようで、掲示板にも、アノリカルの採取依頼が貼られていた。
常設依頼の場合は、わざわざ受注を知らせる必要はないため、ルイスは手続きを行わず、街の外に来ている。
念のため、他に依頼がないかダグラスに確認したが、討伐依頼はないと言われた。
それどころか、『お前は怪我が治ったばかりなんだから無茶すんな!』と怒鳴られてしまい、アノリカルの採取をしてくるように言われた。
(一度できたら慣れてきたかも)
昨日は何回も失敗していたが、成功してコツを掴んでからは、完璧とまでは言わなくても、失敗する数は少なくなっていた。
花は、家から持ってきていた袋に入れている。二本目以降は、それを、地面に置いておいて、魔力を注いでいる。そして、終わったら袋に入れ、見つけたらまた袋を置くというのを繰り返していた。
ダグラスは兵士でも使えと言ってくれて、ダグラスから話が言ったのか、なぜか事情を知っていた兵士に協力を申し出されたが、ルイスは申し訳なさから断っていた。
これが、冒険者のパーティーメンバーなら、ルイスだって任せたかもしれない。だが、あの兵士は門の警備という重要な仕事があるのだ。それを邪魔するわけにはいかない。
「あっ、もうそろそろ帰らないと」
二十本ほど採取して、そろそろ夕方になるというタイミングで、ルイスは街に戻ろうと門のほうを向く。
その時、妙な気配を感じた。
これは、魔物の気配だ。ルイスは、離れすぎていなければ、無意識的に魔物の気配がわかる。近くには、人の気配もあるようだった。このままでは、人が襲われるかもしれない。だが、あまり帰宅が遅いと養父母たちに怒られる。
父親はともかく、母親はあまり怒らせたくない。
(う~ん……。このくらいなら、一分くらいで着くかな)
天秤にかけた結果、あまり遅くならないだろうと判断し、魔物のほうに向かうことにした。
なるべく、早く向かわなければならないので、のんびりと地面を走っている暇はない。
ルイスは、真反対に体を向け、足に力を込めて地面を蹴る。ルイスの蹴りの威力で、大きく土埃が舞舞った。
ルイスの体は、一瞬にして彼方に飛んでいった。
◇◇◇
ルイスが飛んでいく。
それを、呆然としながら見上げる男がいた。ルカである。ルカは、またアノリカルを咲かそうとしているルイスのことが気になり、仕事の傍ら見守っていた。
地面を蹴ったことで、ルイスの体は宙に浮かぶ。それは、この街を囲っている石壁を楽々と飛び越せるくらいであり、ルイスの身長の十倍はあるであろう高さだ。
これは、飛翔しているわけではない。ルイスにとっては、ただ跳び跳ねただけだ。それはわかっているが、端から見れば飛んでいるようにしか見えない。
(あいつがあんなんじゃあ、口止めは意味がないと思うが)
ルカは、先日の夜中に家まで訪ねてきた存在を思い出す。名はダグラスと言い、冒険者ギルドの職員とのことだった。
冒険者ギルドと兵士は、役割が似通っているため、上層部とは協力体制にある。そのため、ギルドの職員が、兵士を訪ねてくることはそこまでおかしなことではない。
だが、わざわざ自分と、それもこんな夜中に、家に来てまで話そうとしてくるのが不思議だった。魔物の報告とかなら、それこそ兵士長だけで充分だ。自分に何か報告があるのだとしても、それなら事前に兵士長が教えてくれるはず。だが、それもない。
一体、何の用なんだと身構えていると、ダグラスという男は一言だけ言って終わった。
『ルイスがアノリカルを咲かせたことは、誰にも言うな。兵士長にも、領主様にも』
それだけ言って、ダグラスはルカに背を向けた。そして、歩こうとするところで足を止める。
『……俺が来たことは、ルイスには言うな』
ダグラスは、再び歩き出した。
ルカは、その言葉を理解するのに数秒かかる。ルカがその言葉を理解した頃には、男の姿は闇に消えていた。
言われなくても、そのことは誰にも話すつもりはなかった。魔物が倒せないと言われている少年が、アノリカルを人工的にいくつも咲かせたなど、ルカだって見なければ信じないだろう。
それなのに、わざわざ言いに来るようなことだろうか。兵士長だけでなく、領主にも隠せと言う。そうなると、話さないといけないような気がする。
だが……あの時のダグラスのルカを見る目は、それだけでルカを殺せるような冷たい瞳だった。たった一言の口外禁止の言葉を聞いただけなのに、まるで死刑宣告をされたかのような圧迫感だった。
話したことが知られたら、本当に始末される。本能的に悟った。
それに、ルカも話すなという理由はわからなくもない。ダグラスに言われたのもあるが、ルイスのためにも、あの時のことはルカの心だけに留めておくことにした。よほどのことがなければ、墓場まで持っていくつもりだ。
その、つもりだったのだがーー
(ありゃあ、無理だな)
人間離れした跳躍力を見せたルイスを見て、ルカは、はぁとため息をついた。
0
お気に入りに追加
252
あなたにおすすめの小説

異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜
ばふぉりん
ファンタジー
こんなスキルあったらなぁ〜?
あれ?このスキルって・・・えい〜できた
スキル授与の列で一つのスキルをもらったけど、列はまだ長いのでさいしょのすきるで後方の列に並び直したらそのまま・・・もう一個もらっちゃったよ。
いいの?

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。
真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆
【あらすじ】
どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。
神様は言った。
「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」
現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。
神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。
それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。
あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。
そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。
そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。
ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。
この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。
さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。
そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。
チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。
しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。
もちろん、攻略スキルを使って。
もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。
下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。
これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる