26 / 30
第一章 辺境の街 カルファ
26. コーゼル大森林 3
しおりを挟む
魔物の襲撃が一段落し、ルーナが空腹を訴え続けるので、食事をすることとなった……のはいいんだけど。
「……なぜ僕を見てるんです?」
レイクスさんとウォルターさんが、なぜか期待の眼差しで僕を見ていた。
「いや~、お前ならちゃちゃっとうまいもの作ってくれるんじゃないかな~って……」
「私たちは、あまり料理が得意ではないので……」
「なら、普段はどうしてるんですか?」
軍隊にはあまり詳しくないけど、遠征任務とかでは、食事を自分で用意したりすることもあるのではないだろうか。
まさか、食事抜きで今までやってきたわけではあるまい。
「普段は、適当に焼いたり、携帯食で……」
そう言って、ウォルターさんは干し肉を取り出した。
僕は、それを手にとって、いろいろと調べてみる。厚さはそんなになくて、手のひらサイズ。固さは、木片くらいはあるんじゃないだろうか。
……これで今まで乗りきってきたの?ルーナは別にいいと言ってバリバリ食べ出しそうだけど、僕が耐えられない!
一、二回ならまだしも、ずっとは無理だ!
「……わかりました。何か作りますよ」
僕は深くため息をつくけど、レイクスさんたちは反対に喜んでいる。
いいの?見た目が子どもの僕が作るものでさ。
幸い、ウァノス以外にもいろんな料理のレシピを精霊メイドたちから教えてもらっているから、大丈夫だとは思うけど。
ルーナにはウァノスで充分だったけど、僕がウァノスを作り続けるのは飽きてきてしまって、他にもいろいろなレシピを教えてもらっては合間に作っていた。
「食材くらいはありますよね?」
「ええ。マジックバックに入る量ならありますよ」
ウォルターさんは指示を飛ばして、マジックバッグを持ってこさせる。
僕が中を覗くと、それなりの容量のマジックバッグに、いろいろな野菜が入っていた。肉類はなさそうだけど、日持ちする根菜類は多く入っている。
入っていたのは、ポル、ニージュ、ロジェ。地球の食材で例えるなら、じゃがいも、ニンジン、玉ねぎである。
別のバッグには、瓶詰めにされた調味料もあった。ペロリと一なめして確かめると、塩と胡椒がほとんどで、少し砂糖も混じっている感じだ。ちゃんと油もある。
貴族がいるから、高級品の香辛料もあるみたい。
これなら、なんとかなりそう。
個人的にはお肉もほしかったけど、それは次の機会にしておこう。
「じゃあ、とりあえず作りますね」
僕は、ポルを手にとって、ナイフでするすると皮を剥いていく。
同じく、ニージュとロジェも下処理を終える。量が量なので、時間はかかったけど、これくらいは想定内。
「やっぱり器用だな、お前」
「ありがとうございます。ですが、調理中に話しかけないでください。気が散りますので」
調理中は危険が多いのだ。ナイフで指を切るかもしれないし、やけどするかもしれない。怪我することはなくても、ちょっとした不注意で味つけが濃くなってしまったりすることもある。
それを防ぐためにも、仲良くわいわいする気はない。
僕が冷たく言いはなったのが効いたのか、それ以降は口を出されることはなかった。
このまま、下処理を終えた野菜たちを細かく切り分けていく。
ポルは、スプーンなどを使って擂り潰し、ニージュとロジェはみじん切りにしておく。人数分だから大変だけど、みじん切りだからまだましだ。
「お兄ちゃん、何作ってるの~?」
「ポルシェットだよ。ちゃんとした材料がないから、もどきだけど」
僕が答えると、ルーナは嬉しそうに顔を明るくする。だけど、防衛軍の人たちはわけがわからないといった顔をする。
これは精霊界での料理だから、知らないのは当然だ。
「ルーナさん、ぽるしぇっととはなんですか?」
ウォルターさんがルーナに尋ねている。ルーナに聞いても、ちゃんとした答えが返ってくるかわからないけど。
「ポルをいろーんな野菜とか薬草と混ぜて焼くの!」
やっぱり、大雑把な説明になった。その説明で理解できるのは料理人くらいじゃないかな。
ポルシェットというのは、いわゆる、揚げないコロッケというやつである。
ポルを擂り潰してマッシュ状にし、そこに細かく切り刻んだ野菜等を練り込む。そして、長円形に成形し、油で焼き上げるのだ。
本来なら、油はリオル油を使うし、数種類の薬草を混ぜるんだけど、さすがに事情を知らない隊員たちの前でいろいろと食材を取り出すわけにはいかないので、用意してあった食材だけで作ることにした。
いつも食べているポルシェットとは味が違うかもしれないけど、こればかりは我慢してもらうしかない。
そして、さすがにこれだけの大人数だと、いちいち小さく丸めるのはめんどくさいので、今回はガレットのように大きめに焼くことにした。
「ふぅ……」
ちょっと潰れたところで、僕は深く息を吐いた。子どもの体じゃ、ポルを潰すのは大変だ。何時間かかるかわからないな。
「あの~」
僕は、後ろで見ていた隊員たちに声をかける。
「このポルを、潰してくれませんか?」
「……潰す?どういう意味だ?」
「こう……ぐっと」
僕がスプーンで潰す素振りを見せると、すぐに理解してくれた。
「確かに、ガキのお前にはできねぇな」
ニカッと笑いながらレイクスさんが言う。そこまで理解しなくてよろしい。
でも、さすがは軍隊所属なだけあって、力はあるらしく、あっという間にポルがマッシュ状になっていく。
第二部隊と第三部隊の両方の分を用意しているから、相当な量のはずなのに、十分くらいで終了してしまった。早すぎる。
「あ、ありがとうございます」
とりあえず、マッシュはできたので、作業を再開するとしよう。
マッシュ状になったポルに、刻んだニージュとロジェ、さらに塩と胡椒を適量加えて混ぜ合わせる。
そして、それを油をひいたフライパン全体に広げた。さすがに一度に全部は入らないので、タネはあり余ってるけど。
ジューといういい音が静かな森に響く。これが料理の醍醐味だよなぁ。
焼き目がつくくらいで充分なので、十分くらい焼いたら、ひっくり返すんだけど……子どもの体ではフライ返しもなしに一度でひっくり返すなど不可能なので、1/6くらいに切り分けて、ナイフやフォークなどを駆使して少しずつひっくり返した。
どうせ後で切り分けるだろうからノープロブレムだ。
どうにかすべてをひっくり返して、今度は五分くらい。
反対側にも焼き色がついたら、お皿に盛りつけて完成である。
「ルーナ、味見して」
「はーい!」
待ってましたとばかりに元気な返事をして、ルーナは一口サイズに切り分けてぱくんと食べる。
「うん、おいしーよ」
「そっか、よかった」
ウァノスのときと違って、今回はだいぶ変えちゃったからどうかと思ったけど、ルーナの舌にはあったようだ。
問題は、隊員たちだけど……
「みなさんもどうぞ」
僕がお皿を差し出すと、レイクスさんが真っ先に食べた。
「おお、うまいな!酒に合いそうだ」
レイクスさんは、一人でパクパクと食べてしまう。
隊員たちは羨ましそうに見るだけだ。分隊とはいえ、さすがに隊長ともなると、自分にもくれって言いづらいんだろうな、と思っていると……
「レイクス!一人で食べ尽くすつもりですか!」
ウォルターさんは遠慮なく止めに入った。さすがです、ウォルターさん。
ウォルターさんは副隊長だし、爵位が子爵家と男爵家のレイクスさんよりも上だから他の一般隊員に比べたら止めやすいのかな?
「まだ焼きますから、慌てなくてもいいですよ。レイクスさんからは遠慮なくぶんどればいいと思いますけど」
「ええ、私が許可しますので、みんな遠慮なくレイクスから取りなさい」
ウォルターさんがそう言うと、周りはおおっと歓声をあげる。
レイクスさんは「待て待て!」と慌てていたけど、多勢に無勢。独り占めすることは敵わないだろう。
レイクスさんに注目が集まっているうちに、僕も焼いた一欠片をパクリと食べた。う~ん、おいしい!
このまま全部食べちゃおうかなぁ……
「ルートさん、せめて一口は食べさせてくださいよ?」
ウォルターさんが疑いの眼差しを向けてくる。
えっ、声に出てた?
「わ、わかってますよ!レイクスさんじゃないんですから!」
遠くから「なんで俺をたとえに出すんだ!」と抗議の声が聞こえた気がしたけど、気づかなかったことにして、残りのものを焼き始めた。
そうして、大好評だったポルシェットは、かなりの量があったのにも、あっという間に平らげられてしまった。
「……なぜ僕を見てるんです?」
レイクスさんとウォルターさんが、なぜか期待の眼差しで僕を見ていた。
「いや~、お前ならちゃちゃっとうまいもの作ってくれるんじゃないかな~って……」
「私たちは、あまり料理が得意ではないので……」
「なら、普段はどうしてるんですか?」
軍隊にはあまり詳しくないけど、遠征任務とかでは、食事を自分で用意したりすることもあるのではないだろうか。
まさか、食事抜きで今までやってきたわけではあるまい。
「普段は、適当に焼いたり、携帯食で……」
そう言って、ウォルターさんは干し肉を取り出した。
僕は、それを手にとって、いろいろと調べてみる。厚さはそんなになくて、手のひらサイズ。固さは、木片くらいはあるんじゃないだろうか。
……これで今まで乗りきってきたの?ルーナは別にいいと言ってバリバリ食べ出しそうだけど、僕が耐えられない!
一、二回ならまだしも、ずっとは無理だ!
「……わかりました。何か作りますよ」
僕は深くため息をつくけど、レイクスさんたちは反対に喜んでいる。
いいの?見た目が子どもの僕が作るものでさ。
幸い、ウァノス以外にもいろんな料理のレシピを精霊メイドたちから教えてもらっているから、大丈夫だとは思うけど。
ルーナにはウァノスで充分だったけど、僕がウァノスを作り続けるのは飽きてきてしまって、他にもいろいろなレシピを教えてもらっては合間に作っていた。
「食材くらいはありますよね?」
「ええ。マジックバックに入る量ならありますよ」
ウォルターさんは指示を飛ばして、マジックバッグを持ってこさせる。
僕が中を覗くと、それなりの容量のマジックバッグに、いろいろな野菜が入っていた。肉類はなさそうだけど、日持ちする根菜類は多く入っている。
入っていたのは、ポル、ニージュ、ロジェ。地球の食材で例えるなら、じゃがいも、ニンジン、玉ねぎである。
別のバッグには、瓶詰めにされた調味料もあった。ペロリと一なめして確かめると、塩と胡椒がほとんどで、少し砂糖も混じっている感じだ。ちゃんと油もある。
貴族がいるから、高級品の香辛料もあるみたい。
これなら、なんとかなりそう。
個人的にはお肉もほしかったけど、それは次の機会にしておこう。
「じゃあ、とりあえず作りますね」
僕は、ポルを手にとって、ナイフでするすると皮を剥いていく。
同じく、ニージュとロジェも下処理を終える。量が量なので、時間はかかったけど、これくらいは想定内。
「やっぱり器用だな、お前」
「ありがとうございます。ですが、調理中に話しかけないでください。気が散りますので」
調理中は危険が多いのだ。ナイフで指を切るかもしれないし、やけどするかもしれない。怪我することはなくても、ちょっとした不注意で味つけが濃くなってしまったりすることもある。
それを防ぐためにも、仲良くわいわいする気はない。
僕が冷たく言いはなったのが効いたのか、それ以降は口を出されることはなかった。
このまま、下処理を終えた野菜たちを細かく切り分けていく。
ポルは、スプーンなどを使って擂り潰し、ニージュとロジェはみじん切りにしておく。人数分だから大変だけど、みじん切りだからまだましだ。
「お兄ちゃん、何作ってるの~?」
「ポルシェットだよ。ちゃんとした材料がないから、もどきだけど」
僕が答えると、ルーナは嬉しそうに顔を明るくする。だけど、防衛軍の人たちはわけがわからないといった顔をする。
これは精霊界での料理だから、知らないのは当然だ。
「ルーナさん、ぽるしぇっととはなんですか?」
ウォルターさんがルーナに尋ねている。ルーナに聞いても、ちゃんとした答えが返ってくるかわからないけど。
「ポルをいろーんな野菜とか薬草と混ぜて焼くの!」
やっぱり、大雑把な説明になった。その説明で理解できるのは料理人くらいじゃないかな。
ポルシェットというのは、いわゆる、揚げないコロッケというやつである。
ポルを擂り潰してマッシュ状にし、そこに細かく切り刻んだ野菜等を練り込む。そして、長円形に成形し、油で焼き上げるのだ。
本来なら、油はリオル油を使うし、数種類の薬草を混ぜるんだけど、さすがに事情を知らない隊員たちの前でいろいろと食材を取り出すわけにはいかないので、用意してあった食材だけで作ることにした。
いつも食べているポルシェットとは味が違うかもしれないけど、こればかりは我慢してもらうしかない。
そして、さすがにこれだけの大人数だと、いちいち小さく丸めるのはめんどくさいので、今回はガレットのように大きめに焼くことにした。
「ふぅ……」
ちょっと潰れたところで、僕は深く息を吐いた。子どもの体じゃ、ポルを潰すのは大変だ。何時間かかるかわからないな。
「あの~」
僕は、後ろで見ていた隊員たちに声をかける。
「このポルを、潰してくれませんか?」
「……潰す?どういう意味だ?」
「こう……ぐっと」
僕がスプーンで潰す素振りを見せると、すぐに理解してくれた。
「確かに、ガキのお前にはできねぇな」
ニカッと笑いながらレイクスさんが言う。そこまで理解しなくてよろしい。
でも、さすがは軍隊所属なだけあって、力はあるらしく、あっという間にポルがマッシュ状になっていく。
第二部隊と第三部隊の両方の分を用意しているから、相当な量のはずなのに、十分くらいで終了してしまった。早すぎる。
「あ、ありがとうございます」
とりあえず、マッシュはできたので、作業を再開するとしよう。
マッシュ状になったポルに、刻んだニージュとロジェ、さらに塩と胡椒を適量加えて混ぜ合わせる。
そして、それを油をひいたフライパン全体に広げた。さすがに一度に全部は入らないので、タネはあり余ってるけど。
ジューといういい音が静かな森に響く。これが料理の醍醐味だよなぁ。
焼き目がつくくらいで充分なので、十分くらい焼いたら、ひっくり返すんだけど……子どもの体ではフライ返しもなしに一度でひっくり返すなど不可能なので、1/6くらいに切り分けて、ナイフやフォークなどを駆使して少しずつひっくり返した。
どうせ後で切り分けるだろうからノープロブレムだ。
どうにかすべてをひっくり返して、今度は五分くらい。
反対側にも焼き色がついたら、お皿に盛りつけて完成である。
「ルーナ、味見して」
「はーい!」
待ってましたとばかりに元気な返事をして、ルーナは一口サイズに切り分けてぱくんと食べる。
「うん、おいしーよ」
「そっか、よかった」
ウァノスのときと違って、今回はだいぶ変えちゃったからどうかと思ったけど、ルーナの舌にはあったようだ。
問題は、隊員たちだけど……
「みなさんもどうぞ」
僕がお皿を差し出すと、レイクスさんが真っ先に食べた。
「おお、うまいな!酒に合いそうだ」
レイクスさんは、一人でパクパクと食べてしまう。
隊員たちは羨ましそうに見るだけだ。分隊とはいえ、さすがに隊長ともなると、自分にもくれって言いづらいんだろうな、と思っていると……
「レイクス!一人で食べ尽くすつもりですか!」
ウォルターさんは遠慮なく止めに入った。さすがです、ウォルターさん。
ウォルターさんは副隊長だし、爵位が子爵家と男爵家のレイクスさんよりも上だから他の一般隊員に比べたら止めやすいのかな?
「まだ焼きますから、慌てなくてもいいですよ。レイクスさんからは遠慮なくぶんどればいいと思いますけど」
「ええ、私が許可しますので、みんな遠慮なくレイクスから取りなさい」
ウォルターさんがそう言うと、周りはおおっと歓声をあげる。
レイクスさんは「待て待て!」と慌てていたけど、多勢に無勢。独り占めすることは敵わないだろう。
レイクスさんに注目が集まっているうちに、僕も焼いた一欠片をパクリと食べた。う~ん、おいしい!
このまま全部食べちゃおうかなぁ……
「ルートさん、せめて一口は食べさせてくださいよ?」
ウォルターさんが疑いの眼差しを向けてくる。
えっ、声に出てた?
「わ、わかってますよ!レイクスさんじゃないんですから!」
遠くから「なんで俺をたとえに出すんだ!」と抗議の声が聞こえた気がしたけど、気づかなかったことにして、残りのものを焼き始めた。
そうして、大好評だったポルシェットは、かなりの量があったのにも、あっという間に平らげられてしまった。
47
あなたにおすすめの小説
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる