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第二章 あくまでも一人でいたい
20. 社交界 2
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婚約披露パーティー当日。僕はローゼマリー嬢を迎えに行っていた。といっても、屋敷ではなく城に用意された一室だけど。
王子の婚約披露パーティーは城内で行われる。この日は十歳以下の子どもも登城することが可能であるため、城はいつも以上に賑やかだ。
ローゼマリー嬢はウェアルノフ公爵と共にいち早く登城しおめかししているそうだ。
婚約者はエスコートしなければならないけど、わざわざ王子が足を運ぶことはないというめんどくさい慣習が理由でローゼマリー嬢がお城に来て、僕がその部屋まで迎えに行くというおかしな構図になっているのである。
部屋の前に着いた僕はドアをノックする。
「ローゼマリー嬢。アレクシスだが、入っても構わないか」
「ど、どうぞ!」
いつものローゼマリー嬢と違い大きな声で返事が帰ってくる。
緊張しすぎて声が大きくなってるのかななんて思いつつ入室すると、そこにはめかしこんでいるローゼマリー嬢がいた。
まだヘアアレンジが終わっていないのか、使用人がローゼマリー嬢の髪をとかしているものの、着替えは終えていた。
そのドレスは紺色を基調とし、金糸で刺繍が施されている華やかなもの。多分というか十中八九、僕の髪と瞳の色に合わせたのだろう。
僕も基調としているのは同じ紺色ではあるものの、ブローチやカフスボタンといった装飾品にはローゼマリー嬢の髪や瞳をイメージしたと思われる色合いが多いし。
「も、申し訳ございません、殿下。まだ支度が終わっていなくて……」
「いや、私が早く来すぎただけだ。待っているから慌てなくていい」
そうはいったものの、女性としてはきれいな姿を見せたいのか、ローゼマリー嬢は使用人を少し急かしている。
ローゼマリー嬢と婚約してから三ヶ月くらいが過ぎているけど、今のところ良好な関係を築けていると思う。週末に必ずお茶会をして交流をしていたし、文通も頻繁に行っていた。彼女から聞く物語の話は面白いものが多かったな。
「あの……殿下。支度が終わりました」
今までのことを思い返しているうちに終わったらしく、使用人がすっと壁際のほうに移動していき、彼女の全体像が見える。
支度を終えて立ち上がったことで、ドレスがさらに華やかに見え、化粧もしているのか可愛らしさがさらに増している。
髪型は三つ編みのハーフアップにしてもらったようで、とても新鮮だった。
「とてもきれいだ、ローゼマリー嬢」
「あ、ありがとうございます!殿下もとても素敵な装いです!」
「ありがとう。では行こうか」
「は、はい!」
僕が差し出した手をローゼマリー嬢が取る。そのまま歩き出すと、ローゼマリー嬢がガチガチになってついてくる。
大丈夫かなと不安を抱えながら、僕は会場までエスコートした。
◇◇◇
会場入りした僕たちは貴族たちに挨拶することになる。といっても、挨拶は向こうから来るので僕たちは対応するだけでいい。
「ロードライト公爵家当主、ベルニール・ヒッシェン・ロードライトが第四王子殿下にご挨拶申し上げます。この度のご婚約、おめでとうございます」
「ありがとう、ロードライト公爵」
「ルクメニア侯爵家当主、フィルガルド・ローシス・ルクメニアが第四王子殿下にご挨拶申し上げます。ご婚約おめでとうございます」
「ありがとう、ルクメニア侯爵」
婚約おめでとうという言葉にありがとうと返すだけの単調な作業なので、緊張というよりは退屈のほうが強くなっていた。これがウェアルノフ公爵相手ならもう少し緊張感を持てるのだろうけど、婚約者の兄がわざわざ挨拶しに来ることはないんだな、これが。僕からすればラッキーでしかないけど。
そして、さらにラッキーなのは、今のところは同類がいなさそうということだ。貴族という立場だといるかもしれないなと思っていたけど、それは杞憂に終わった。
ローゼマリー嬢も時間が経つと慣れてきたのか受け答えもしっかりできるようになってきているので順調といえるだろう。
しばらくすると挨拶ラッシュも終わり、各々で交流を始めた。そうなるとこちらも休息の時間ーーとはならずに。
「アレクシス殿下、この度はおめでとうございます。ナーザン伯爵家のロニーレイスと申します」
「ありがとう。ナーザン伯爵令息」
「ご婚約、心よりお祝い申し上げます。私はローシス子爵家のラウレンツと申します」
「ありがとう。ローシス子爵令息」
そう。子どもたちの挨拶タイムである。先ほどまでは大人がメインだったけど、大人が終われば子どもだ。
別に子どもを連れてくるのはいい。王子の側近というのは家門にとっても名誉なことだろうし、このような機械でもなければなかなかお城に来ることはできない。
だけど、最低限のマナーは覚えさせてこい!王子に初めて挨拶するときは最初にミドルネームも含めたフルネームを名乗るのがマナーなんだよ!現にここの大人たちはちゃんとフルネームを名乗ってからお祝いの言葉を述べていた。
フェリクスも初対面の時は僕に跪きフルネームを名乗り挨拶していた。あれが一番正しいが、パーティーのような場所では跪くことまではやらなくてもいい。いちいちそんなことをしていたら時間がかかるからね。でも、フルネームを名乗る挨拶は必要だ。
仮にも僕の側近を狙っているなら挨拶くらいできなくてどうするというんだ。
しかも、僕には挨拶をするけど隣のローゼマリー嬢には何も言わないし。これで側近が勤まるはずはない。もう少しまともな奴はこの中にいないのだろうかと思っていると、一人の子どもがこちらにまっすぐ歩いてくる。
そして、その場に跪いた。
「エルディン・ルクメニア・ライヒルが第四王子殿下にご挨拶申し上げます」
跪くまでの動き、言葉、挨拶の姿勢など何もかも完璧だった。
しかも、ライヒルと言っていた。フェリクスが優秀だと言っていたライヒル伯爵家の息子とは彼のことだろう。
「アレクシス・ラーカディア・スピネルだ。楽にして構わない、ライヒル伯爵令息」
「ありがとうございます。本日はおめでとうございます、第四王子殿下」
「ありがとう」
僕に挨拶すると、エルディンはローゼマリー嬢のほうを向く。
「ウェアルノフ公爵令嬢もおめでとうございます」
「あ、ありがとうございます。ライヒル伯爵令息」
急に話しかけられたことに驚いたのか、ローゼマリー嬢の言葉が会場入りしたばかりと同じくらいにたどたどしくなる。
ちゃんとローゼマリー嬢にも挨拶するとは、先ほどまでの子どもと違ってマナーがしっかりしている。
フェリクスの言っていた優秀という言葉に嘘はないようだ。
「そなたはフェリクスの親戚と聞いている」
「はい。父がフォルクナー侯爵夫人の兄に当たりますので、フェリクス殿とは従兄弟になります」
「ではフェリクスとも話したか?彼もこのパーティーに来ているはずだが」
「はい。とても興味深いお話をさせていただきました」
どうやら、フェリクスはすでに接触してくれていたらしい。
いつまでも挨拶に来ないなと思っていたが、それが理由だったか。
「それは気になるな。私にも聞かせてほしい」
「殿下がそう仰るのなら」
まったく躊躇いを見せずにエルディンはそう言ってのけた。
これは、フェリクスの予想が当たっているかもしれない。
今からでも話をしたいところだけど……僕の左腕の袖をきゅっと握りしめる存在がそれを許してくれない。
「疲れたか?ローゼマリー嬢」
「い、いえ。そうではありませんが……」
少し言いにくそうに目をそらすところが子どもらしい。
そんなに存在をアピールしなくても放置はしない。ローゼマリー嬢を一人にしたらウェアルノフ公爵に何されるかわかったものじゃないし。あの人は敵に回してはならない。
「申し訳ございません、ウェアルノフ公爵令嬢。長話が過ぎました」
エルディンがローゼマリー嬢に頭を下げると、ローゼマリー嬢は慌てた様子で言葉を返す。
「いえ、お気になさらず。殿下の楽しそうな姿が見られましたので」
そんなに楽しそうにしてたかな?まぁ、エルディンの正体があいつかもと思う気持ちが顔に出ていた可能性はあるけど。
「では、私はこれにて」
「ああ。もしフェリクスを見つけたら連れてきてくれ。彼とは約束していることがある」
「かしこまりました」
ニヤリと含みのある笑みを浮かべるところもあいつにそっくりだ。
今度、正式にお城に招待して確かめるとしよう。
これで挨拶はほとんど終わりだろう。……男は、だけど。
「リーゼロッテ・ヒーストン・ヒルベルクが第四王子殿下にご挨拶申し上げます」
「アレクシス・ラーカディア・スピネルだ。楽にして構わない、ヒルベルク公爵令嬢」
今度は令嬢が僕たちに挨拶をするために列をなしていた。
王子の婚約披露パーティーは城内で行われる。この日は十歳以下の子どもも登城することが可能であるため、城はいつも以上に賑やかだ。
ローゼマリー嬢はウェアルノフ公爵と共にいち早く登城しおめかししているそうだ。
婚約者はエスコートしなければならないけど、わざわざ王子が足を運ぶことはないというめんどくさい慣習が理由でローゼマリー嬢がお城に来て、僕がその部屋まで迎えに行くというおかしな構図になっているのである。
部屋の前に着いた僕はドアをノックする。
「ローゼマリー嬢。アレクシスだが、入っても構わないか」
「ど、どうぞ!」
いつものローゼマリー嬢と違い大きな声で返事が帰ってくる。
緊張しすぎて声が大きくなってるのかななんて思いつつ入室すると、そこにはめかしこんでいるローゼマリー嬢がいた。
まだヘアアレンジが終わっていないのか、使用人がローゼマリー嬢の髪をとかしているものの、着替えは終えていた。
そのドレスは紺色を基調とし、金糸で刺繍が施されている華やかなもの。多分というか十中八九、僕の髪と瞳の色に合わせたのだろう。
僕も基調としているのは同じ紺色ではあるものの、ブローチやカフスボタンといった装飾品にはローゼマリー嬢の髪や瞳をイメージしたと思われる色合いが多いし。
「も、申し訳ございません、殿下。まだ支度が終わっていなくて……」
「いや、私が早く来すぎただけだ。待っているから慌てなくていい」
そうはいったものの、女性としてはきれいな姿を見せたいのか、ローゼマリー嬢は使用人を少し急かしている。
ローゼマリー嬢と婚約してから三ヶ月くらいが過ぎているけど、今のところ良好な関係を築けていると思う。週末に必ずお茶会をして交流をしていたし、文通も頻繁に行っていた。彼女から聞く物語の話は面白いものが多かったな。
「あの……殿下。支度が終わりました」
今までのことを思い返しているうちに終わったらしく、使用人がすっと壁際のほうに移動していき、彼女の全体像が見える。
支度を終えて立ち上がったことで、ドレスがさらに華やかに見え、化粧もしているのか可愛らしさがさらに増している。
髪型は三つ編みのハーフアップにしてもらったようで、とても新鮮だった。
「とてもきれいだ、ローゼマリー嬢」
「あ、ありがとうございます!殿下もとても素敵な装いです!」
「ありがとう。では行こうか」
「は、はい!」
僕が差し出した手をローゼマリー嬢が取る。そのまま歩き出すと、ローゼマリー嬢がガチガチになってついてくる。
大丈夫かなと不安を抱えながら、僕は会場までエスコートした。
◇◇◇
会場入りした僕たちは貴族たちに挨拶することになる。といっても、挨拶は向こうから来るので僕たちは対応するだけでいい。
「ロードライト公爵家当主、ベルニール・ヒッシェン・ロードライトが第四王子殿下にご挨拶申し上げます。この度のご婚約、おめでとうございます」
「ありがとう、ロードライト公爵」
「ルクメニア侯爵家当主、フィルガルド・ローシス・ルクメニアが第四王子殿下にご挨拶申し上げます。ご婚約おめでとうございます」
「ありがとう、ルクメニア侯爵」
婚約おめでとうという言葉にありがとうと返すだけの単調な作業なので、緊張というよりは退屈のほうが強くなっていた。これがウェアルノフ公爵相手ならもう少し緊張感を持てるのだろうけど、婚約者の兄がわざわざ挨拶しに来ることはないんだな、これが。僕からすればラッキーでしかないけど。
そして、さらにラッキーなのは、今のところは同類がいなさそうということだ。貴族という立場だといるかもしれないなと思っていたけど、それは杞憂に終わった。
ローゼマリー嬢も時間が経つと慣れてきたのか受け答えもしっかりできるようになってきているので順調といえるだろう。
しばらくすると挨拶ラッシュも終わり、各々で交流を始めた。そうなるとこちらも休息の時間ーーとはならずに。
「アレクシス殿下、この度はおめでとうございます。ナーザン伯爵家のロニーレイスと申します」
「ありがとう。ナーザン伯爵令息」
「ご婚約、心よりお祝い申し上げます。私はローシス子爵家のラウレンツと申します」
「ありがとう。ローシス子爵令息」
そう。子どもたちの挨拶タイムである。先ほどまでは大人がメインだったけど、大人が終われば子どもだ。
別に子どもを連れてくるのはいい。王子の側近というのは家門にとっても名誉なことだろうし、このような機械でもなければなかなかお城に来ることはできない。
だけど、最低限のマナーは覚えさせてこい!王子に初めて挨拶するときは最初にミドルネームも含めたフルネームを名乗るのがマナーなんだよ!現にここの大人たちはちゃんとフルネームを名乗ってからお祝いの言葉を述べていた。
フェリクスも初対面の時は僕に跪きフルネームを名乗り挨拶していた。あれが一番正しいが、パーティーのような場所では跪くことまではやらなくてもいい。いちいちそんなことをしていたら時間がかかるからね。でも、フルネームを名乗る挨拶は必要だ。
仮にも僕の側近を狙っているなら挨拶くらいできなくてどうするというんだ。
しかも、僕には挨拶をするけど隣のローゼマリー嬢には何も言わないし。これで側近が勤まるはずはない。もう少しまともな奴はこの中にいないのだろうかと思っていると、一人の子どもがこちらにまっすぐ歩いてくる。
そして、その場に跪いた。
「エルディン・ルクメニア・ライヒルが第四王子殿下にご挨拶申し上げます」
跪くまでの動き、言葉、挨拶の姿勢など何もかも完璧だった。
しかも、ライヒルと言っていた。フェリクスが優秀だと言っていたライヒル伯爵家の息子とは彼のことだろう。
「アレクシス・ラーカディア・スピネルだ。楽にして構わない、ライヒル伯爵令息」
「ありがとうございます。本日はおめでとうございます、第四王子殿下」
「ありがとう」
僕に挨拶すると、エルディンはローゼマリー嬢のほうを向く。
「ウェアルノフ公爵令嬢もおめでとうございます」
「あ、ありがとうございます。ライヒル伯爵令息」
急に話しかけられたことに驚いたのか、ローゼマリー嬢の言葉が会場入りしたばかりと同じくらいにたどたどしくなる。
ちゃんとローゼマリー嬢にも挨拶するとは、先ほどまでの子どもと違ってマナーがしっかりしている。
フェリクスの言っていた優秀という言葉に嘘はないようだ。
「そなたはフェリクスの親戚と聞いている」
「はい。父がフォルクナー侯爵夫人の兄に当たりますので、フェリクス殿とは従兄弟になります」
「ではフェリクスとも話したか?彼もこのパーティーに来ているはずだが」
「はい。とても興味深いお話をさせていただきました」
どうやら、フェリクスはすでに接触してくれていたらしい。
いつまでも挨拶に来ないなと思っていたが、それが理由だったか。
「それは気になるな。私にも聞かせてほしい」
「殿下がそう仰るのなら」
まったく躊躇いを見せずにエルディンはそう言ってのけた。
これは、フェリクスの予想が当たっているかもしれない。
今からでも話をしたいところだけど……僕の左腕の袖をきゅっと握りしめる存在がそれを許してくれない。
「疲れたか?ローゼマリー嬢」
「い、いえ。そうではありませんが……」
少し言いにくそうに目をそらすところが子どもらしい。
そんなに存在をアピールしなくても放置はしない。ローゼマリー嬢を一人にしたらウェアルノフ公爵に何されるかわかったものじゃないし。あの人は敵に回してはならない。
「申し訳ございません、ウェアルノフ公爵令嬢。長話が過ぎました」
エルディンがローゼマリー嬢に頭を下げると、ローゼマリー嬢は慌てた様子で言葉を返す。
「いえ、お気になさらず。殿下の楽しそうな姿が見られましたので」
そんなに楽しそうにしてたかな?まぁ、エルディンの正体があいつかもと思う気持ちが顔に出ていた可能性はあるけど。
「では、私はこれにて」
「ああ。もしフェリクスを見つけたら連れてきてくれ。彼とは約束していることがある」
「かしこまりました」
ニヤリと含みのある笑みを浮かべるところもあいつにそっくりだ。
今度、正式にお城に招待して確かめるとしよう。
これで挨拶はほとんど終わりだろう。……男は、だけど。
「リーゼロッテ・ヒーストン・ヒルベルクが第四王子殿下にご挨拶申し上げます」
「アレクシス・ラーカディア・スピネルだ。楽にして構わない、ヒルベルク公爵令嬢」
今度は令嬢が僕たちに挨拶をするために列をなしていた。
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