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第二章 ユニークスキル
47. 家族のカタチ 1
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一週間後、延期になったリーリアさまの誕生日パーティーが開かれた。
レオンたちには、魔法の特訓の合間にパーティーの日時を伝えておいたので、レオンたちも今日を楽しみにしてそわそわとしている。
礼服に関しては、いつの間にか当主さまが用意していた。装飾は必要最低限で裕福な平民が着そうなレベルに抑えられており、サイズはピッタリ。測られた覚えがないんですけど、いつ僕たちの服のサイズを知ったのでしょうか?
そんな些細なエピソードを挟みつつ、着々と準備は進められていた。
僕はそんな裏で魔法の特訓を続けていて、三日前にメルゼンさんから合格をもらってからは、母さんの白魔法を【完全複製】するための特訓を開始してと、わりと多忙な日々を過ごしているうちに当日になってしまった。
それでも、どうにかリーリアさまを喜ばせるプレゼントは用意できたはずなので、重労働も苦ではなかったけど。
「そういえば、レオンは当主さまには何か聞かれたりしなかったの?」
僕はガチガチになっているレオンに声をかけると、普段は僕に声をかけられると瞬間的に僕のほうを向くレオンが、ワンテンポ遅れて僕のほうに顔を向けた。
緊張しすぎじゃないと思わないでもないけど、貴族のパーティーに主役として参加するなら当然の反応かもな。
「い、一応聞かれたけど、あまり覚えてなくて」
「でも、レオンは自分から外に出ていったんでしょ?」
「そうみたいだね」
……うん?“みたい”?なんでそんな他人事のような言い方をするんだ?
「覚えてないの?」
「ルイが当主さまのお屋敷に向かったくらいまでは覚えてるんだけど、そこからがなんか記憶がぼんやりとしてて。家を出ていったのは覚えてるけど、そのとき何を言っていたかはちょっと」
なんか、いろいろと複雑なことになっていそうだ。当主さまはきっと頭を抱えていることだろう。それでも、ちゃんと約束通り一週間後に開催してくれたから僕は何も言わないけど。
「レオン、ルイ。そろそろ行くわよ」
「「はーい」」
母さんの後についていき、僕たちは会場に向かった。
会場にはテーブルがいくつか置かれており、そこに軽食がセットされている。会場内にはすでに使用人が数名と少年式の日に見かけた親戚と思われる存在もいた。
「ねぇ、本当に僕も主役でいいの?」
「いいのいいの。当主さまがそう言ったんだし、リーリアさまも許したから誰も文句言わないって」
というか、絶対に言わせない。特に、当主さまあたりには。
「ルイ!」
僕を呼ぶ幼い声が会場に響く。声がしたほうを向くと、そこには笑顔でこちらに近づいてくるリーリアさまがいた。
後ろからはゆっくりとディアナさまがついてきている。
「大地に芽吹きし良き日にお祝い申し上げます、リーリアさま」
この世界流の誕生日おめでとうございますということを伝えると、リーリアさまは嬉しそうに「ありがとう」と言う。
そして、僕の傍らに立っていた存在に視線を向けた。
「あなたがレオン?」
「は、はい。レオンと申します」
レオンが挨拶を返すも、リーリアさまはじっと見つめるだけで何も言わない。だけど、すぐにクスリと笑い、静寂を破った。
「大地に芽吹きし良き日を祝います、レオン」
リーリアさまの言葉に会場はざわつく。僕も、かなり動揺していた。
通常、貴族が平民にお祝いの言葉を告げることはない。あったとしても、平民に礼を告げる際のついでのようなもの。
レオンはまだ挨拶をしただけで、リーリアさまにお祝いの言葉はかけていない。わかってやったのだとしたら、かなり肝がすわっている。
「ありがとうございます。私も、リーリアさまの大地に芽吹きし良き日にお祝い申し上げます」
「ありがとう」
内心はどう思っているのか知らないけど、リーリアさまは終始笑顔のままで、空気は和やかになっている。
ひとまず、あのときのような一触即発のやうな雰囲気にはならなさそうで安心した。
「リーリアお嬢さま。当主さまはご一緒ではないのですか?」
母さんの質問にリーリアさまは少し寂しそうにして答える。
「お父さまはやるべきことがあるそうなので、少し遅れると言っていました」
「わざわざ家庭教師の勉強を中止させてまで私を参加させようとしたのよ。お父さまだけが来ないなんて私が許さないわ」
ディアナさまの言葉に私も心のなかで頷きまくる。
当主さまがパーティーに来ないなんて絶対にない。もしあのことにかまけて来ないようなら、僕が引きずり出してやる。
「それは勘弁願いたいものだ」
噂をすればというタイミングで声が聞こえる。
僕は、声がしたほうを向き、声の主のほうにつかつかと歩いていく。
「遅いです。もう少しで引きずり出しに行こうかと思いましたよ」
「君が言うと笑えないな」
僕が本気でそういうことを言っているのがわかっている当主さまは苦笑いする。
「だが、その対象は私だけにしておいてくれ。あまり無理をさせたくない」
「なんの非もない人にそんなことしませんよ」
悪いのはあんただけだということを伝えると、当主さまも心当たりがあるのか「そうか」と呟いた。
貴族流の会話に慣れていないレオンや父さんはもちろんのこと、僕たちの会話の意図が理解できていないリーリアさまやディアナさまはきょとんとしている。
唯一事情を知っている母さんだけは口元を抑えて笑っている。
「それで、当主さまだけですか?」
「準備に手間取っていてな。少し一人にしてほしいと言われたから、私だけ様子を見に来たんだ」
「そうでしたか」
まぁ、いろいろと心の準備とかあるだろうしね。無理もないか。
「だが、そろそろ迎えに行くとしよう」
「ちゃんとエスコートしてくださいよ」
僕のエールに、当主さまは目だけで任せろという返事をした。
よし、このパーティーを盛り上げる特大のサプライズまでもう少しだ。
レオンたちには、魔法の特訓の合間にパーティーの日時を伝えておいたので、レオンたちも今日を楽しみにしてそわそわとしている。
礼服に関しては、いつの間にか当主さまが用意していた。装飾は必要最低限で裕福な平民が着そうなレベルに抑えられており、サイズはピッタリ。測られた覚えがないんですけど、いつ僕たちの服のサイズを知ったのでしょうか?
そんな些細なエピソードを挟みつつ、着々と準備は進められていた。
僕はそんな裏で魔法の特訓を続けていて、三日前にメルゼンさんから合格をもらってからは、母さんの白魔法を【完全複製】するための特訓を開始してと、わりと多忙な日々を過ごしているうちに当日になってしまった。
それでも、どうにかリーリアさまを喜ばせるプレゼントは用意できたはずなので、重労働も苦ではなかったけど。
「そういえば、レオンは当主さまには何か聞かれたりしなかったの?」
僕はガチガチになっているレオンに声をかけると、普段は僕に声をかけられると瞬間的に僕のほうを向くレオンが、ワンテンポ遅れて僕のほうに顔を向けた。
緊張しすぎじゃないと思わないでもないけど、貴族のパーティーに主役として参加するなら当然の反応かもな。
「い、一応聞かれたけど、あまり覚えてなくて」
「でも、レオンは自分から外に出ていったんでしょ?」
「そうみたいだね」
……うん?“みたい”?なんでそんな他人事のような言い方をするんだ?
「覚えてないの?」
「ルイが当主さまのお屋敷に向かったくらいまでは覚えてるんだけど、そこからがなんか記憶がぼんやりとしてて。家を出ていったのは覚えてるけど、そのとき何を言っていたかはちょっと」
なんか、いろいろと複雑なことになっていそうだ。当主さまはきっと頭を抱えていることだろう。それでも、ちゃんと約束通り一週間後に開催してくれたから僕は何も言わないけど。
「レオン、ルイ。そろそろ行くわよ」
「「はーい」」
母さんの後についていき、僕たちは会場に向かった。
会場にはテーブルがいくつか置かれており、そこに軽食がセットされている。会場内にはすでに使用人が数名と少年式の日に見かけた親戚と思われる存在もいた。
「ねぇ、本当に僕も主役でいいの?」
「いいのいいの。当主さまがそう言ったんだし、リーリアさまも許したから誰も文句言わないって」
というか、絶対に言わせない。特に、当主さまあたりには。
「ルイ!」
僕を呼ぶ幼い声が会場に響く。声がしたほうを向くと、そこには笑顔でこちらに近づいてくるリーリアさまがいた。
後ろからはゆっくりとディアナさまがついてきている。
「大地に芽吹きし良き日にお祝い申し上げます、リーリアさま」
この世界流の誕生日おめでとうございますということを伝えると、リーリアさまは嬉しそうに「ありがとう」と言う。
そして、僕の傍らに立っていた存在に視線を向けた。
「あなたがレオン?」
「は、はい。レオンと申します」
レオンが挨拶を返すも、リーリアさまはじっと見つめるだけで何も言わない。だけど、すぐにクスリと笑い、静寂を破った。
「大地に芽吹きし良き日を祝います、レオン」
リーリアさまの言葉に会場はざわつく。僕も、かなり動揺していた。
通常、貴族が平民にお祝いの言葉を告げることはない。あったとしても、平民に礼を告げる際のついでのようなもの。
レオンはまだ挨拶をしただけで、リーリアさまにお祝いの言葉はかけていない。わかってやったのだとしたら、かなり肝がすわっている。
「ありがとうございます。私も、リーリアさまの大地に芽吹きし良き日にお祝い申し上げます」
「ありがとう」
内心はどう思っているのか知らないけど、リーリアさまは終始笑顔のままで、空気は和やかになっている。
ひとまず、あのときのような一触即発のやうな雰囲気にはならなさそうで安心した。
「リーリアお嬢さま。当主さまはご一緒ではないのですか?」
母さんの質問にリーリアさまは少し寂しそうにして答える。
「お父さまはやるべきことがあるそうなので、少し遅れると言っていました」
「わざわざ家庭教師の勉強を中止させてまで私を参加させようとしたのよ。お父さまだけが来ないなんて私が許さないわ」
ディアナさまの言葉に私も心のなかで頷きまくる。
当主さまがパーティーに来ないなんて絶対にない。もしあのことにかまけて来ないようなら、僕が引きずり出してやる。
「それは勘弁願いたいものだ」
噂をすればというタイミングで声が聞こえる。
僕は、声がしたほうを向き、声の主のほうにつかつかと歩いていく。
「遅いです。もう少しで引きずり出しに行こうかと思いましたよ」
「君が言うと笑えないな」
僕が本気でそういうことを言っているのがわかっている当主さまは苦笑いする。
「だが、その対象は私だけにしておいてくれ。あまり無理をさせたくない」
「なんの非もない人にそんなことしませんよ」
悪いのはあんただけだということを伝えると、当主さまも心当たりがあるのか「そうか」と呟いた。
貴族流の会話に慣れていないレオンや父さんはもちろんのこと、僕たちの会話の意図が理解できていないリーリアさまやディアナさまはきょとんとしている。
唯一事情を知っている母さんだけは口元を抑えて笑っている。
「それで、当主さまだけですか?」
「準備に手間取っていてな。少し一人にしてほしいと言われたから、私だけ様子を見に来たんだ」
「そうでしたか」
まぁ、いろいろと心の準備とかあるだろうしね。無理もないか。
「だが、そろそろ迎えに行くとしよう」
「ちゃんとエスコートしてくださいよ」
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